547.パソコンで文字を「打つ」ことと「書く」ことはまったく違うよね!【出版論第2章】新シリーズ「著作者になる!㉕」【中編1.】
このnoteで、みなさんにお勧めしていることがこの「著作者になる」シリーズです。たくさんのnote作品たち。
一人のクリエイターさんたちは振り返れば膨大な作品群になっていることがわかるはず。1年、2年過ぎれば一体何作品になっているのでしょう?
みなさんはちゃんと数えたことがありますか?
みなさんには、noteに作品ナンバーを入れようとお伝えしたこともあります。あまりにも作品数が多いと、今さら1から作品ナンバーをつけるのは大変...。
いや、1からは確かに大変すぎます。
ですから、たった今からナンバーをつければいいのです。
(過去作品の数字は数えてから)
すると、後日、過去作品をまとめやすくなります。
そして、過去の作品をもう一度、復活させませんか?
もちろん、noteでもう一度、再編集して投稿してもいいし、コピーブック、プリントブックとして復活させて販売しても面白い。
また、今の世の中は小ロット印刷も可能な時代1冊でも、5冊でも、10冊でも必要な印刷本を作ってnoteで販売。実際に地元の書店さんで販売してもらう(このシリーズでご説明済み、一読してください)。
そんなことをお伝えしている【出版論第2章】「著作者になる」シリーズです。

1.パソコンで文字を「打つ」ことと「書く」ことはまったく違うよね!
わたしは原始的な手書き原稿を原稿用紙のマス目に書いて文章をまとめます。これは自分にとって向いている、楽だからということと、手描きも文字には自分の感情を表現しやすいと信じているからです。
もちろん出版社や印刷会社に文章を手渡すときはパソコン文字で打ったものをデータ化し、メール、CD、USB等でお渡ししています。
よくこんな言葉もあるはずです。
「原画」「元原稿」「肉筆」「直筆」というように、原、元、肉、直を、生(ナマ)原稿、生の声といいます。
これがパソコン文字ですと、同じ生(ナマ)原稿だとしても、その生々(ナマナマ)しさを感じ、伝えることができません。
わかりやすくいえば手紙や年賀状などを受け取ったとき、パソコン文字(活字)ではその人の感情を伝えるのがむずかしく、たとえ一言であったとしても、手書きでも書かれた文字、文章は、その人の心を伝えるのが伝えやすいということがわかるはずです。
ですから、感情を伝える、自らの感情を考える意味でも、この手書き文字は必要だと考えています。
だって、わたしの手書き文章、文字は下手くそで、おそらく他の人には読めないくらいの暗号ですが、よく自分の欠点がわかります。
わたしの場合パソコン文字もキレイすぎて、美しすぎて、わたしの欠点や問題点がわからなくなってしまうからです。
「あなたが好き」とラブレターを美しく、キレイにパソコン文字で打つよりも、「あなたが好き」というラブレターを下手くそでも手書きの文字の方が伝わりやすい。
そんな気持ちで、手描き原稿を書き続けています。
たとえば、パソコンで文章を作る場合はもちろん「書く」とはいいませんね。
パソコン文章は文字を「打ち込む」、キーを「叩く」という動作から始まり、まったく異なる流れです。リズムも違います。
世の中のほとんどの文字や文章は、この「打ち込む」というリズムの流れにある。
たとえば、「冬来たりなば春遠からじ」という言葉をパソコンで打つ場合、
日本語変換では「ふゆきたりたりなば、…」、ローマ字入力では「huyukitarinaba…」と打ちこまねばなりません。この時点で頭の中でイメージされている言葉は「長い間(ま)」が起こる。
さらに、「ふゆ」「冬、ふゆ、フユ」、「きたりなば」「来たりな場」などというように不要な文字を選択するというロスがある。
「くる」と打てば「募る」「操る」などという文字を選択し、押し誤れば「来る」が 「暮る」になってしまう場合も多い。
さらに、わたしがパソコン下手のせいもありますが、手はキーボードの上を右や左に、上に下と右往左往状況になり、わたしは集中できなくなってしまいます。わずかな短文、詩や挨拶分のひとつに時間がかかってしまいます。
もしかすると、パソコンが普及しはじめてから、サービス残業だの、事務的な作業が増えてしまったのかもしれません。
たしかにパソコンやスマホは便利なものです。
ですからわたしも利用させていただいている以上は、一切否定しませんが、世の中、便利になればなるほど不便さが生まれ、文字や文章が美しく、キレイになればなるほど、読む気が起こらなくなってきています。ですから美しく、キレイな文章って、ストレスになっているのではないでしょうか。

2.「書く」ことは筆圧によって感情表現がしやすくなる
では「書く」ことはどうでしょう。
あくまでもわたしの場合ですが、「冬、来たりなば、春遠からじ」
わずか一三文字、数秒です。
もちろん下手な字ですが書きながら瞬間に情景が浮かびます。
それと自分の書いた文章に実感が湧き起こります。これはパソコンを「打ち込む」という感情とはまったく違い、自分の気持ちや言葉をストレートに表現することができます。

日大教授の森昭雄著『ITに殺される子どもたち』という本の中で、「打つ」と「書く」とでは脳の使い方に大きな違いがあるということを書かれていました。
この本は、単に文章を書き写す作業を手で書いた場合と、コンピューターで打った場合の比較実験結果でした。
「文章を書くときは、脳の命令で手を動かして、その動きによる皮膚、筋肉や関節からの感覚情報を小脳や大脳皮質に入力します。小脳からの情報は視床核を中継し、…中略…運動細胞を興奮させ、多くの筋力を運動神経によって時系列的に働かせ、かつ視覚情報も取り入れるから、文章が正しいか否かの判断をおこなっています。…中略…しかし単純なキーボード打では、筋出力系文字と書く場合より簡単です。その結果、一連の作業で脳にインプットされる情報も違ってきます」
また、
「コンピューターのキーボードで漢字を打ち込むことも、鉛筆で漢字を書くことが基本的にまったく異なる脳の働きであり、筋肉活動によるためです。コンピューターは必要な文字を四角情報により選択し、指を使ってコンピューターに打ち込みます。
一方、書くことは脳の記憶中枢から漢字を引き出しアウトプットして文字を書きますが、そのときも多くの筋人が働いて指や手首を動かし、かつ筆圧からの情報が脳の感覚野にインプットされ、またアウトプットされというふうに、たえず反復しているのです」
どうでしょう?
「書く」ことと「打つ」ことがまったく違うということがわかります。
たとえば人の文章をパソコンで打ち込むとき、当然視覚からはいりますが、ただ打ち込んでいるだけで、その文章の中身をきちんと覚えていることはむずかしいことです。文字を打つことのみを考えているわけですから、文章の中身はあとになってしまうからです。
このように文章は手で「書く」ということとパソコンで「打ち込む」ことによっての大きな違いは、感情を表現するときに異なることもわかります。
つまり、書いたという実感、充実感、満足感、感動や喜びがまったく違うということです。
次回【後編】に続く~
文字数4,519文字

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