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43.円滑な人間関係のために、一生続けること

人との関りで大きく影響するのは、無意識の領域に持っているもの。
それは、相手も自分も同様に。

だからこそ、人間関係を壊さずいい距離感を保っていくためには、結局は自分と向き合い続けることが必要というお話しです。

無意識に反応している

相手の言動でもなんでも、こころが反応したとしたら、それは自分のこころの奥に、そのように反応するタネを持っているということ。

反応がネガティブでもポジティブでもね。

こちらが頼んだわけじゃなくても、親切心でアドバイスをくれた人に対して私が
この人は私をコントロールしたいんだ!
と、思って拒否反応が出てきてしまうのがその一つの例です。

過去の経験から刷り込まれてきたものが、無意識の領域にはしっかりと存在していて、好むと好まざるとにかかわらず、何かの拍子に発動されるんです。

潜在意識に刷り込まれたものの威力は大きくて、頭で理解していても、瞬時に発動されてしまうわけです。

わかっていれば大丈夫

他人の言動に対して自動的に発動する強い思い込みを、私はいくつも持っています。

それでネガティブな感情が出てくると昔は、相手が悪いと思っていました。

今は、当時よりははるかに気付けるんです。自分の中にある、私個人の思考の癖ともいえるようなものが勝手に出てきたなと。

一旦はネガティブな感情がわいたとしても、気付けば修正できます。

上で書いた例でも
この人は私のことを考えて、これを言ってくれたんだなと、受けとめられるわけです。

私の中にある、誰かの価値観を押し付けられたくない!という思いは、相当強烈な力を持っていると自覚しています。理由も今はわかっています。

これが私の過去の経験からこころの奥にできあがった思い込みだとわからないままなら、多分私は多くの人間関係をぶち壊すことになっていたと思います。

自分の受けとめ方のこの癖に気付くにはどうする?

根深いものほど、なかなか気づけません。

なぜなら
過去の傷に触れたくないから
見たくない自分がいるから
認めたくないから

つまり、強い痛みがあるから、見たくないんです。

だから、無理にこじあけようとしない方がいいです。むしろ危険ですから。

いつもと同じですが方法は
出てきた感情も思考もただただ眺めるだけなんです。

自分を否定したり責めたりせず、こう考えたんだな、こう感じたんだなと認めるうち、ふとした瞬間に気付くときが来ます。

あれ?もしかして違う考え方ができるのかもしれないとか
本当は、嫌なことじゃなくてありがたいことだったのかもしれないな
なんてね。

そうすると、こころが反応すること自体が以前より怖くなくなるんですね。反応しても大丈夫と思えるから。
こころが反応することは別に、悪いことでも恥ずかしいことでもありませんから。

結果、人と関わるときの力みが減っていきます。

すると更に気づきます。相手に対してもこころにゆとりをもって接することができるようになっているなと。少しずつですけどね。

人間関係とは職場や友人だけじゃない

円滑な人間関係を築くための努力は、仕事関係の人やご近所さんや友達だけじゃないです。

家族関係もです。
家族だから大丈夫なんていうことはないんです。最も身近だからこそ大切です。

特に親となったとき、自分が無意識のうちに抱えてきたものを知らず知らず発動させていると、負の連鎖をつくっていくことになります。

最初は母親だけかと思っていたのですが、あるとき気づきました。私の両親とも持っていたんです。
自分のこの気持ちを誰かわかって!誰かこの苦しさの外に連れ出して!
という、強い叫びを。

勿論私自身もそれを引き継ぎました。
親のこころの叫びがあまりに強く苦しかったから、私もこころの底から叫び続けていました。

そして、この負の連鎖は私で断ち切ろうと決めました。
息子に連鎖させたくなかったから。
たとえ気付くのが遅かったとしても、今その時点からは断ち切ろうと、息子が小学生の頃思ったのでした。今はもう息子は社会人です。

何故一生向き合い続けるの?

生きていれば様々なことを経験し続けますから、その都度感情や思考は出てきます。
だからです。

私はネガティブにものごとを捉える癖が子どもの頃からあったのですが、いつもいつもネガティブに考えることで、自分のネガティブさを強化してきたと実感しているんです。

思い込みをどんどん強化していたんです。

何も気づかないと、そんなことにもなってしまうんですよね。

肩こりの人が、一度こりをほぐしてもらったらもう一生肩がこらないとは限りませんよね?
それと似ているかもしれません。

だからといって、自分の考え方を修正しなきゃ!とか、ネガティブな感情が出てこないようにしなきゃ!とか、自分と向き合わなきゃ!なんて考えたとしたら、それはむしろそうできない方向へ進んでしまいます。

それは自分の中の何かを、否定的にとらているからこその発想なんです。否定されるのは嫌ですから、隠れちゃうんです。思い込みが、隠れたまま更に強く発動し続けるんですよ。

なので、円滑な人間関係のために大切なのは、ずっと自分の感情や思考を眺め続けるということですね。そうすれば無理なく自分と向き合いやすくなります。

眺め続けることで、こころの奥の奥にできたコリがほぐれていくんです。
私は、そう捉えています。


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