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輪行団、初陣(前編)・西中野渡船場・愛知県一宮市― まぼろしの"渡し舟"を目指して

🚲よく晴れた秋の休日

団長「よし、今日は“輪行団”の初出動である!」

朝食のトーストをくわえたまま、団長が突然そう言い放った。
ママさんはカフェオレをかき混ぜながら、「また思いつき旅ね。」とため息をつき、
もみじちゃんはスマホから顔を上げて、「今日、何かの記念日ですか?」と冷ややかに聞く。

団長「記念日ではない!思いついた日が記念日なのだ!」
もみじ「?……つまり毎日が記念日なのね。」

そんな調子で始まった“輪行団、初陣”。
目的はただひとつ。
「渡し舟に自転車ごと乗って、対岸の町で“至高のお宝プリン”を食べに行く」
――である。

🚗 車に自転車を積んで、いざ出発

※そんなわけで、輪行団の記念すべき初陣は、愛知県一宮市にある
"中野の渡し(西中野渡船場)"とその先を目指すポタリング旅と相成りました。
中野の渡し船は、愛知県と岐阜県の県境を南北に流れる一級河川木曽川を渡る県道の一部。先日新しい橋が開通したため、今後廃止の恐れのある貴重な観光資源でもあります。
ーー

折りたたみ自転車3台をトランクに積み込み、
まずは目的地の少し手前の“広口池南の無料駐車場”へ。

団長「ここを旅のベースキャンプとする!」
車で自転車を運ぶのも立派な"輪行"である。
目的地まで心地よい距離に縮めてくれる魔法のようなものだ。
そう、「輪行団」の輪行基準はゆるめなのだ。

ママさんは英国生まれのBROMPTON(ブロンプトン)、
もみじちゃんは愛機birdy Classic(バーディクラシック)
そして団長は――なぜか極小タイヤのCarryMe(キャリーミー)を選択。

もみじ「ダンチョー、それ子ども用ですか?」
団長「いや、これはハンディキャップ制度である!」
ママさん「つまり、家族サービス用の足手まといね。」

団長は気にしない。むしろ誇らしげである。
背負うハンディこそ、男のロマンなのだ(らしい)。

🧳 支度とポタリング開始

駐車場には公衆トイレもあり、旅の準備にはもってこいの環境。
サドルを整え、ドリンクボトルを確認。
ヘルメットを装着しながら、ママさんが一言。

「これ、プリン食べに行くだけの旅よね?」
「違う! “大河を渡る冒険” だ!」(団長)

3km先の「西中野渡船場」までの短いポタリング。
初秋の風が心地よく、田んぼの稲穂が金色に揺れる。
birdyのタイヤがアスファルトを軽やかに滑り、
CarryMeのタイヤがコツコツと“頑張ってる感”を出している。

もみじちゃんは時折、後ろを振り返りながら声をかける。

「ダンチョー、置いていっていいですか?」
「いかん!団は一心同体だ!」
「じゃあ、少し頑張ってください。」

道中は住宅の間に豊かな田畑が広がる。
地元の無人販売スタンドで「ピーマン100円!」の札を見て、

ママさん「帰りに寄る?」
団長「プリンとピーマン……悪くない組み合わせだ。」

……一同、無言。

🌊 木曽川を望む渡船場へ

やがて、視界がふっと開けた。
その先に広がるのは、見渡す限りの木曽川。
川幅は想像以上に広く、向こう岸はかすんで見えるほど。

団長「おお……このスケール感、まるでアマゾン川!」
もみじ「ダンチョー、地理の成績、悪かったですよね。」
ママさん「この風、ちょっと強くない?」

渡し舟は、想像よりも立派な船体で、自転車をそのまま積める。
係員さんが笑顔で案内してくれる。
「今日はちょっと風が強いですが、まだ大丈夫ですよ。」

団長「風が気持ちいいな!」
ママさん「帰り、これ止まったらどうするの?」

……その言葉はフリなのか?このときはまだ、誰も知らない。

──後編へつづくー!──
※このお話は、実際の輪行旅を元にしたフィクションです。

👉後編はこちら
👉輪行スポット紹介「西中野渡船場(愛知県側)」

*2026年2月12日、県営の「西中野渡船」について3月25日(水)をもって運航を終了すると愛知県が発表しました。今後は一宮市が観光資源として引き継ぐ事を協議中とのこと。是非続けて欲しいものです。👉Yahoo ! News


※読んでくれてありがとうございます!あなたの“はじめての輪行旅”の不安や、気になる事、知りたい事をぜひコメントで教えてください。次回以降で取り上げます。


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