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AIと泥臭く磨く!参加者の生の声から紡ぎ出した5つのペルソナ設計の裏側【ノンプロキャンプおすそわけ04】

こんにちは!タカハシノリアキです。

シリーズ「ノンプロキャンプおすそわけ」では、7月4日に開催されたイベント「ノンプロキャンプ2026」の表の成果や学びだけでなく、その裏側にあるペルソナ設計やメンバーの巻き込み方、AIとの協働プロセスをオープンに共有しています。

前回は、チャット型からエージェント型へと進化するAIの波を捉え、AI-CSOとの戦略構築やメンバーの声に耳を傾けることで、コミュニティとしてのAI全面シフトを決断した背景についてお伝えしました。

第4回となる今回は、49件の参加動機シートの分析からイベントのペルソナを定義するプロセスを紹介します。

AIエージェントのAntigravityを活用しながらも、メンバーを巻き込み、ペアプロ的なアプローチで泥臭く対話を重ねて磨き上げた協働のリアルをお届けします。

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イベント企画を「参加者に刺さるもの」にするための3つのステップ

イベントを設計する上で、僕たちは参加者にしっかりと刺さる企画を作るために、かなりこだわった手順を踏んでいます。そのステップは大きく分けて3つあります。

  1. ペルソナの定義

  2. テーマの決定

  3. セッションの企画

今回のノンプロキャンプ2026の企画にあたっては、コミュニティメンバーを巻き込んだヒアリングと、AIのフル活用という2つのポイントを念頭に置いて進めました。

今回はその第1ステップであるペルソナの定義について、どのようなプロセスを経たのか詳しく紹介していきます。

49件の「生の声」からスタート!AIと共に行う参加動機の分析

ペルソナとは、マーケティングでよく使われる言葉で、製品やサービスにおける典型的なユーザーを表す仮想の人物像のことです。今回のイベントでは最終的に5人のペルソナを作り出しました。

次のとおりです。

  • くすぶる挑戦者:AIを学んだり業務をよくしていきたいが、孤独な挑戦を強いられている

  • 孤独な旗振り役:職場や組織でAI活用を推進しようとしている役割を担うが、現場の協力が得られていない

  • 情報奔流の遭難者:AIの情報があまりにも溢れすぎて溺れてしまっている

  • 伸び悩みの探求者:AIをある程度使い始めてはいるものの、活用の壁を感じてなかなか次のステップへ進めない

  • 置いてけぼりのデジタル難民:ITやデジタルへの苦手意識があり、AI時代に取り残されているという不安を感じている

このペルソナ作りの起点となったのが、ノンプロ研メンバーに記入してもらった参加動機シートです。イベントに参加したい動機、今抱えている悩みやモヤモヤ、そしてそれがイベントを通してどう解決されることを期待しているのかを、メンバーのみなさんに生の言葉で書いてもらいました。

最終的に集まったのは49件のデータでした。これらのデータをCSVファイルにし、AIエージェントであるAntigravityに読み込ませて分析とグルーピングを行っていきました。

画面共有と録画で納得感を醸成する「ペアプロ的」なAI協働スタイル

今回の分析プロセスにおけるもう1つの大きな特徴は、僕が1人でAIと壁打ちするのではなく、他の運営メンバーと一緒に進めた点です。

具体的には、ペアプロ形式を採用しました。プログラミングで2人1組になって開発するペアプログラミングのようなスタイルで、画面を共有しながら「次はAIにこう指示してみましょう」と対話し、相談しながら進めていきます。

この進め方には大きなメリットがありました。AIエージェントの操作に慣れていないメンバーであっても、僕が操作や指示の出し方をナビゲートすることで一緒にプロセスを進めることができます。

何より、イベント企画というコミュニティの重要な意思決定をメンバーと共創することができました。

さらに、このペアプロの様子を録画に残したこともポイントです。

ミーティングに直接参加できなかったメンバーも、後から録画を見ることで「なぜこのペルソナが選ばれたのか」「どういう対話を経てこの結論に至ったのか」という意思決定の背景を追体験できます。

違和感をぶつけて磨き上げる!5つのペルソナ仮説から最終決定への泥臭いプロセス

CSVファイルを読み込ませたAIは、最初に「孤立した先駆者」や「AI迷子」といった5つのペルソナの仮説案をサクッと提案してくれました。

しかし、その提案をそのまま鵜呑みにして決定したわけではありません。提案されたペルソナ案を生データと照らし合わせて見ていく中で、いくつかの違和感が出てきたのです。

そこで、AIに対して次のようなツッコミやフィードバックを投げていきました。

「ITアレルギーを持っている人と、未来への漠然とした不安を感じている人を一緒のペルソナにするのは違うのではないか」
「やりたいことが明確にある独学者と、スタートラインすら見失っているAI迷子を一緒にするのは少し乱暴なのではないか」

こうした人間の違和感をAIにぶつけ、何度も泥臭いやり取りを重ねることで、ペルソナの定義はよりシャープに磨き上げられていきました。

こうして磨かれた5つのペルソナを、今度はノンプロキャンプの運営ミーティングに提案し、メンバーからフィードバックをもらって微調整を加え、最終案を完成させました。

AIを使えば、データを渡すだけで一発で完璧なペルソナ設定が出てくるのではないかと期待してしまうかもしれません。しかし実際には、そこから先の人間の違和感をぶつける泥臭いやり取りこそが、本当に参加者に刺さる企画を作るために不可欠なのです。

また、もう一つの重要なポイントは、メンバーの「生の言葉」からスタートしている点です。

最初からAIにアイデアを出させようとすると、いかにもAIが考えたような無難で一般的な提案になりがちで、そこから修正していくのは非常に大変です。だからこそ、最初に人間の生の声(一次データ)をAIに渡し、それをベースにして組み立てていくプロセスがとても大切になります。

まとめ

今回の記事では、ノンプロキャンプ2026の企画設計の第1ステップとして、メンバーの生の声をベースにしたペルソナ設計の裏側をお伝えしました。

画面共有や録画を活用したペアプロ的なAI協働スタイルを取り入れ、AIの提案に対して人間の違和感をぶつける泥臭い対話を重ねることで、納得感のある5つのペルソナを定義することができました。

次回は、今回定義したペルソナをくくるための「テーマ」をどのように作っていったのか、ストーリー磨き込みのプロセスをお届けします。


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