チャットAIにピンと来なかった僕が、AI全面シフトを決断した生存戦略【ノンプロキャンプおすそわけ03】
こんにちは!タカハシノリアキです。
シリーズ「ノンプロキャンプおすそわけ」では、7月4日に開催されたイベント「ノンプロキャンプ2026」の表の成果や学びだけでなく、その裏側にあるペルソナ設計やメンバーの巻き込み方、AIとの協働プロセスをオープンに共有しています。
前回は、第1回イベントの大成功がもたらした主宰としての重圧や、「働くの価値を上げる」というビジョンに対する焦りについてお話ししました。
第3回となる今回は、なぜイベントのテーマを全面的に生成AIへシフトしたのか、その背景にある僕自身の技術への興奮と、コミュニティとしての生存戦略、そしてメンバーのリアルな声についてお伝えします。
▼ 本記事はPodcast「いつも隣におしごとラジオ」でも聴けます!
🟢 Spotify/🍎 Apple/🚙 Amazon/📺 YouTube
ChatGPTやGeminiの流行にもどこかピンと来なかった理由

2025年から2026年にかけて、AI技術は急速な進化を遂げました。その変化は、人間が指示を入力して回答を得るチャット型から、AIが自律的にタスクを実行するエージェント型へのシフトと表現できます。
2025年の早い段階では、ChatGPTやGeminiといったチャット型AIが話題の中心でした。
もちろん僕もこれらのツールを日常的に使ってはいましたが、実はどこかピンと来ていない部分があったのです。たとえば、自分がAIに特化した専門家になるのかというと、まだそこまでAIにのめり込むイメージが湧かなかったからです。
チャットでの便利なやり取りは理解しつつも、自分の活動のコアに据えるほどには至っていませんでした。
従来のプログラミング学習とコミュニティ運営に押し寄せる生存の危機

一方で、AIの波は僕にとって強い危機感をもたらすものでもありました。僕が提供しているプログラミング学習や、ノンプロ研というコミュニティの運営において、これまでと同様の価値提供を続けていていいのだろうかという不安が大きくなっていたのです。
AIがコードを書き、業務を自動化する時代が本格化する中、コミュニティで学ぶこと自体の価値がキープできるのかという危機感も湧いてきていました。
実際、ここ数年の僕自身の活動やノンプロ研の運営において、規模感やメンバーのテンションが少し伸び悩んでいるという実感もあり、焦りを感じはじめていました。
集中講義の新設オファーとAIエージェント「Antigravity IDE」との出会い

そんな脅威を感じていた2026年の年始、ひとつの転機が訪れました。
これまで2年間担当していた東京工芸大学大学院の集中講義において、新しく生成AIに関する授業を新設するオファーをいただいたのです。
これを機に、僕は真剣にAIと向き合う覚悟を決めました。そして、日常の業務にAIエージェントツールであるAntigravity IDEを本格的に導入したのです。
このツールを使い始めて、僕は計り知れない感動を覚えました。
従来のチャット型AIでは、チャットごとにやり取りがリセットされ、作成したプロンプトは使い捨てになってしまいがちです。
しかし、AIエージェントは違います。やり取りした結果をフィードバックし、自分の仕事の進め方やこだわり、思いといったものをコンテキスト(文脈)としてブラッシュアップし、保存して渡すことができるのです。
使えば使うほどAIの作業精度が上がり、一緒に作ったコンテンツも再利用可能な資産として蓄積されていく。この知的生産のプロセスに、僕は大きなワクワク感を覚えました。
そして、このエージェント型の波は間違いなく、ノンプログラマーの日常業務にも大きなメリットをもたらすと確信したのです。
AI役員「CSO」と描いた2026年の戦略ロードマップ

AIエージェントの可能性を確信した僕は、Antigravity IDEの中にAI役員としてCSO(最高戦略責任者)というAIペルソナを作りました。
そして、彼(彼女?)とともに、僕自身の2026年の戦略やコミュニティのロードマップを一緒に作る活動を開始したのです。
僕自身は戦略設計の専門家ではありませんが、AI-CSOはPEST分析や3C分析、SWOT分析といった様々な戦略フレームワークの知識を持っています。
AIの知恵を頼りに壁打ちを重ねる中で、AIは僕のビジネスやコミュニティの運営にとって、大きな脅威でもあり、チャンでもあるということが解像度高く認識されていきました。
AIの波を全面的に取り入れていくべきだという方針が明確になり、具体的な施策が次々と生み出されていきました。
メンバーの「AIへの不安と葛藤」が全面シフトの決定打に

コミュニティ全体でAIシフトを進める戦略が描けたものの、それをノンプロキャンプのテーマに据えて良いのかという迷いはありました。
というのも、ノンプロ研の中ではAI関連の活動はまだ限定的で、メンバーの多くはプログラミングやノーコードを中心に学んでいたからです。
しかし、そのAIシフトの決断の後押しとなったのが、イベントの企画段階でメンバーから提出された「参加動機シート」でした。
これはノンプロキャンプのイベント企画の重要な「種」となるもので、メンバーのみなさんにイベントに参加するならばどんな理由で参加したいのか、どんなことを期待するのかを、自分の言葉で書いてもらうメンバーの声を集めるシートです。
シートに綴られていたのは、「AIをどう実務に適用すればいいかわからない」「技術の進化スピードに取り残されそうで不安」という、いわばAIに関するリアルな葛藤やペインでした。
僕自身が抱いていたAIエージェントへの興奮と、メンバーの切実な声が完全に重なり、ノンプロキャンプ2026のテーマをAIに全面シフトする決定打となりました。
もちろん、これまでプログラミングやノーコードを中心に学んできたコミュニティであり、僕自身もメンバーもAIに関する登壇の機会は限定的でした。
このテーマで本当に魅力的なセッションが揃うイベントが実現できるのかという不安はありましたが、この壁を乗り越えると覚悟を決めたのです。
まとめ
今回の記事では、ノンプロキャンプ2026のテーマをAIに全面シフトした背景にある、僕自身の危機感とAIエージェントへの感動、端的に表れたメンバーのリアルな葛藤についてお伝えしました。
チャット型からエージェント型へと進化するAIの波を捉え、CSOとの戦略構築やメンバーの声に耳を傾けることで、コミュニティとしての新しい挑戦の一歩を踏み出すことができました。
次回は、メンバーの声を元にAIエージェントを活用してイベント企画をシャープに磨き上げた協働のプロセスをお届けします。
▼2/20発売『できるイラストで学ぶ 入社1年目からのGoogle Apps Script』はこちら
▼メッセージの送り先はこちら👇
この記事のコメント欄
Spotifyのコメント機能
X(旧Twitter)でハッシュタグ #隣ラジオ をつけてポスト
あなたからの感想、楽しみに待ってます!
▼【学習コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」(ノンプロ研)の紹介はこちら】
▼【ノンプロ研講座はこちら】
