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なぜあなたは変われないのか?「きっかけ・ルーチン・報酬」のループで悪習慣を断ち切る方法

結論:あなたの行動の約40%は「習慣」でできています。変われないのは、あなたの意志が弱いからではなく、習慣の仕組みを知らないからです。

理由:習慣は「きっかけ」「ルーチン」「報酬」というシンプルなループで形成されており、このループを理解すれば、どんな悪習慣も良い習慣に置き換えられるからです。

今回は、この習慣の科学を解き明かし、あなたの人生を劇的に変えるための具体的なステップをお渡しします。


こんにちは、文翔です。

朝、目覚ましが鳴っても、ついついスマホを手に取ってSNSをチェックしてしまう。

仕事中、集中したいのに、気づけばYouTubeを開いている。ダイエットを決意したのに、夜になると冷蔵庫に手が伸びてしまう…。

こんな「分かっちゃいるけどやめられない」悪習慣に、私は長年苦しめられてきました。

まるで、見えない鎖に繋がれて、同じ場所をグルグル回っているような感覚。この「習慣の呪縛」から私を解放してくれたのが、チャールズ・デュヒッグの『習慣の力』でした。

提唱者について


チャールズ・デュヒッグ(Charles Duhigg)/1974年生まれ
出典:Charles Duhigg

彼はピューリッツァー賞受賞歴を持つジャーナリストであり、ニューヨーク・タイムズ紙の記者として活躍しています。

デュヒッグ氏は、なぜ人は特定の行動を繰り返すのか、そしてその行動パターンをどのように変えられるのかという疑問に魅せられ、心理学、神経科学、社会学、ビジネスの膨大な研究を徹底的に調査しました。

その集大成が、世界的ベストセラーとなった『習慣の力』(The Power of Habit)です。

彼は、個人の生活から大企業の戦略、社会運動に至るまで、あらゆるレベルで習慣がどのように機能し、私たちの人生を形作っているかを鮮やかに解き明かしました。

 あなたの脳は「サボりたがり」


デュヒッグは、習慣が「きっかけ(Cue)」「ルーチン(Routine)」「報酬(Reward)」という3つの要素からなる「習慣のループ」で形成されていることを明らかにしました。

私たちの脳は、できるだけエネルギーを節約しようとします。そこで、特定の状況(きっかけ)が訪れると、脳は過去に成功した行動パターン(ルーチン)を自動的に実行し、その結果得られる快感(報酬)を期待するようになります。

このループが繰り返されることで、行動は意識的な努力なしに実行される「習慣」となるのです。

これは、一度覚えた呪文を、詠唱なしで自動発動するようなもの。非常に効率的ですが、悪い習慣も自動発動してしまうのが厄介な点です。

習慣が形成される基本的なメカニズムである「習慣のループ」
1.きっかけ CUE
2.渇望 CRAVING
3.報酬 REWARD
4.反応 RESPONSE


悪習慣を断ち切る「黄金律」

習慣のループを理解すれば、悪習慣を断ち切ることは可能です。その鍵は、「ルーチン」だけを変えること。

デュヒッグは、習慣を変えるための「黄金律」として、「きっかけと報酬を維持したまま、ルーチンだけを置き換える」ことを提唱しました。

例えば、ストレスを感じた時(きっかけ)に、タバコを吸う(ルーチン)ことでリラックスする(報酬)習慣があるとします。

この場合、ストレスを感じた時に、タバコではなく、深呼吸をする、散歩に出かける、友人に電話する、といった別のルーチンに置き換えることで、同じ報酬(リラックス)を得ようとするのです。

これは、敵の攻撃パターンは変えずに、自分の反撃パターンだけを変えるようなもの。脳を騙して、新しい行動を覚えさせるのです。

それでは、この習慣の科学を応用して、あなたの人生をより良い方向へ導くための具体的な3つのステップをご紹介します。

 1. 「きっかけ」と「報酬」を特定する

まずは、変えたい悪習慣について、それが「いつ」「どこで」「どんな気持ちの時に」起こり、その結果「どんな良いこと(報酬)」を得ているのかを徹底的に観察し、書き出してみましょう。

例えば、「仕事で疲れた時(きっかけ)に、ポテトチップスを食べる(ルーチン)と、気分がスッキリする(報酬)」といった具合です。

この「報酬」こそが、脳がその習慣を繰り返す真の理由です。この部分を正確に特定することが、習慣を変えるための第一歩となります。

 2. 「ルーチン」を置き換えるアイデアを出す

特定した「きっかけ」と「報酬」はそのままに、悪習慣の「ルーチン」だけを、新しい良い習慣に置き換えるアイデアを複数出してみましょう。

例えば、上記の例なら、「仕事で疲れた時(きっかけ)に、ポテトチップスではなく、ストレッチをする、ハーブティーを飲む、好きな音楽を聴く、といった別の行動(新しいルーチン)で、気分をスッキリさせる(報酬)」といった選択肢を考えます。

最初はしっくりこなくても、いくつか試しているうちに、自分に合った代替ルーチンが見つかるはずです。

悪習慣のルーチンを、別のポジティブなルーチンに置き換えることで、より良い結果を得られる

 3. 「渇望」を意識し、新しいルーチンを信じる

習慣のループを動かす原動力は、「報酬への渇望(Craving)」です。

ストレスを感じた時に「ポテトチップスが食べたい!」という強い衝動が湧き上がるのは、脳が過去の報酬を記憶し、それを求めているからです。

この「渇望」が湧き上がった時こそ、新しいルーチンを実行するチャンスです。最初はうまくいかなくても、新しいルーチンを信じて繰り返し実行することで、脳は新しい習慣のループを形成し始めます。

最初は意識的な努力が必要ですが、やがてそれは自動的に実行されるようになります。これは、新しい呪文を覚えるために、何度も唱え続けるようなもの。

やがて、あなたは新しい魔法を習得するでしょう。

 まとめ


『習慣の力』を読んで、私は自分の意志の弱さを責めるのをやめました。そして、自分の行動を「習慣のループ」というレンズを通して観察するようになりました。

すると、これまで無意識に行っていた多くの行動が、実は特定の「きっかけ」と「報酬」に紐づいていることに気づかされたのです。

私自身、朝のスマホチェックという悪習慣を、この方法で改善しました。目覚ましが鳴る(きっかけ)→スマホを手に取る(ルーチン)→SNSで刺激を得る(報酬)というループを、目覚ましが鳴る(きっかけ)→ベッドから出て水を飲む(新しいルーチン)→体が目覚めてスッキリする(報酬)というループに置き換えたのです。

最初は大変でしたが、今では意識せずとも体が動くようになりました。習慣は、私たちの人生を縛る鎖ではなく、未来を形作る強力なツールなのだと、心から実感しています。

 今すぐできる3つのこと


1. あなたが変えたい悪習慣を一つだけ選び、それが「いつ」「どこで」起こるか、メモに書き出す(2分)

2. その悪習慣を実行した時、どんな「良いこと(報酬)」を得ているか、正直に書き出す(2分)

3. その報酬を得るために、悪習慣の代わりにできる「新しいルーチン」を3つ考えてみる(3分)



いつも読んでいただき、ありがとうございます。

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参照元:

  •    Charles Duhigg, "The Power of Habit: Why We Do What We Do in Life and Business" (Book)

  •    Charles Duhigg Official Website (https://charlesduhigg.com/)   

  • NPR "The Power Of Habit: How We Form Them, Why We Change Them" (https://www.npr.org/2012/02/27/147424901/the-power-of-habit-how-we-form-them-why-we-change-them)

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