『題名のない音楽会』公開収録 角野隼斗×ルイサダ先生【5列目正面席レポ】「連弾の音楽会」
コンサートを聴いた記録を残す『コンサート鑑賞手帳』を作っている私にとって、この収録はとても印象的な体験でした。
ピアニストの角野隼斗さんと、その師匠であるジャン=マルク・ルイサダ先生の共演を、ステージにかなり近い席から観てきました。
目と耳と心に焼き付けた「師弟の一瞬」を言葉でできるだけ丁寧に残しておきたいと思います。
この回のタイトルは「角野隼斗が師匠ルイサダと奏でる連弾の音楽会」。
放送予定日は
【テレビ朝日】2026年1月24日(土)あさ10:00〜10:30、
【BS朝日の再放送】2026年1月25日(日)です。
司会は石丸幹二さんと武内絵美さんのお二人です。





神席から見た師弟デュオ
2025年12月17日、「題名のない音楽会」の公開収録のために、上野・東京文化会館に足を運びました。
センターブロックほぼ真ん中・やや右寄りの前方という、いわゆる「神席」から、ピアニストたちの表情や身体の動きまで、肉眼ではっきりと見ることができました。
角野隼斗さんと先生のあたたかい関係
この日のステージでまず印象に残ったのは、角野隼斗さんと、その先生であるルイサダ先生の関係性のあたたかさでした。
二人が並んだ瞬間から、「このコンビは本当に仲が良くて、お互いを深く信頼している」という空気が、客席にまで自然と伝わってきました。
連弾の前、どちらが先に椅子に座るかという場面では、
「お先にどうぞ」
「いえいえ、どうぞ」
といった雰囲気でゆずり合い、見ているこちらが思わず笑顔になってしまうような柔らかいやりとりがありました。
トークコーナーで司会者2人とともに4人がステージ前方に並ぶときも、ルイサダ先生は一歩控えめな位置に立とうとされ、
それを角野隼斗さんが「先生、もう少し前へどうぞ」とエスコートするように促していて、長く積み重ねてきた信頼関係がにじみ出ていました。
ルイサダ先生の音と人柄
ルイサダ先生の印象を一言でまとめるなら、「音の一つ一つが温かい」方だと思いました。
鍵盤から立ちのぼる音はどれも丸みとぬくもりがあり、ホール全体の空気をやわらかく包み込むようでした。
ステージに現れて深々とお辞儀をし、まずは演奏、その後にトークという流れでしたが、その話し方や表情からも、演奏そのままのやさしいお人柄が伝わってきました。
フランス人と聞くと、自分の気持ちや権利をはっきり主張するお国柄というイメージがありましたが、この日に目の前で見たルイサダ先生からは、日本人の「奥ゆかしさ」に通じる控えめさを感じました。
決して自分だけが前に出ようとせず、常に共演者や周囲への気遣いが、立ち居振る舞いの一つ一つに自然ににじんでいたのが、とても印象的でした。
師弟の物語が立ち上がるトーク
トークでは、角野隼斗さんが初めてルイサダ先生の演奏を生で聴いたときの衝撃や、そこからどのようにして「先生と弟子」になっていったのかが語られました。
また、ルイサダ先生の側から見た「角野隼斗」というピアニスト像についても触れられ、その言葉の端々から、深い信頼と愛情が感じられました。
話しているあいだ、ルイサダ先生はずっとニコニコと、本当にうれしそうな表情を浮かべていました。
単なる師弟という枠を超え、一人の音楽家としての成長を、誇らしげに、そして温かく見守っていることが伝わる時間でした。
連弾後の「一瞬のまなざし」
個人的に、この日のハイライトは、連弾で曲を弾き終わった直後の「一瞬のまなざし」でした。
二人はぴったりと隣に座り、息を合わせ、お互いの身体の動きから相手のリズムやニュアンスを感じ取りながら演奏しているように見えました。
音が止んだ瞬間、角野隼斗さんとルイサダ先生がふっと顔を見合わせ、
「うまくいったね!」
とでも語り合うような微笑みとアイコンタクトを交わしました。
その短い一瞬に、師弟としての信頼、音楽仲間としての喜び、そしてどこか親子のような情愛まで、さまざまな感情が凝縮されているように感じられ、胸がいっぱいになりました。
この表情は、前方の席でないと細部までは見えなかったかもしれません。
だからこそ、「連弾を弾き終えた直後の二人のまなざし」は、この観覧レポートでいちばんお伝えしたい場面であり、このレポのいちばんの「推しポイント」だと思っています。
放送を待ちながら
この収録が放送でどのように編集され、どんな構成で届けられるのか、今からとても楽しみです。
オンエアをご覧になる方にも、少しでもホールの空気が伝わればうれしく思います。
Xなどネット上では、公開収録の前から「師弟共演が楽しみ」「ルイサダ先生と角野隼斗さんの連弾が待ちきれない」といった声が多く上がっていました。
その高まっていた期待にしっかり応えつつ、お二人の人柄と関係性までもが伝わる、温かく満ち足りた時間だったと感じています。
『題名のない音楽会』公開収録レポシリーズ
反田恭平さんご出演回(2026年5月放送)のレボは、こちらです。
「客席前方レポ」シリーズ
こちらも公開中です!
▼ショパン国際ピアノ・コンクール2025 入賞者ガラコンサート(1月29日@ミューザ川崎)
『題名のない音楽会』公式ホームページはこちらです。
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ここで、最後に私の著書を紹介させてください。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を読んで「少しでもステージの空気が伝わった」と感じていただけたら、ぜひ「スキ♡」で教えていただけるとうれしいです。
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