【当日編】深夜2時、真っ暗な道をみんなで走る──プトラジャヤSCOREマラソン
■ホテルマンの一言に救われた
当日、配車は深夜2時に予約しました。
チェックインのときに応対してくれたホテルの方が、なんとご自身もフルマラソンに出場するとのこと。せっかくなので相談してみたら、「交通規制がかかるから、早めに出たほうがいいよ」と教えてくれました。
正直、2時は早すぎるかな……と思いました。でも、初めての土地です。素直に従うことにしました。
ロビーに降りていくと、同じようにマラソンウェアを着た男性に遭遇。彼もハーフを走るそうです。「会場までどうやって行くの?」と聞いたら、「ウォーミングアップがてら走っていくよ」との答え。さすがです。笑
お互いに健闘を祈って挨拶を交わし、彼は自分の脚で、私はGrabで会場へ向かいました。
ホテルマンの方の言ったとおり、道はすでに規制が始まっていて、フルマラソンのランナーたちはもう走り出していました。会場の近くで車を降り、最後の1キロほどは歩いてスタート地点へ。
「早すぎたかも」という心配は、まったくの杞憂でした。準備運動をして、トイレに並んで。そうしているうちに時間はあっという間に過ぎていきます。焦らずに済んだのは、あのアドバイスのおかげでした。
■10回に分けられたフラッグオフ
スタート地点は、司法宮殿(Istana Kehakiman)前の広場。タージ・マハルを思わせる白亜のドームがライトアップされていて、その荘厳さに見とれてしまいました。スタート前には国歌斉唱があり、そのあとはノリのいい音楽に合わせてフラッグオフを待ちます。
フルマラソンは深夜1時半スタート。ハーフまで含めると、フラッグオフは全部で10回に分けて行われました。
この規模。この人数。 「本当にたくさんの人に愛されている大会なんだな」と、スタートラインに立つ前から実感できました。


■ヘッドランプが、思わぬところで活躍した
走り出したのはまだ未明。おかげで暑さに苦しめられることはありませんでした。給水ポイントも4キロごとにあって、水分の心配は一切なし。
ただ、コースの途中には数カ所、本当に真っ暗になる区間がありました。
ここで役に立ったのが、MILESTONE(マイルストーン)のヘッドランプです。
もともとは「会場まで移動するときに使うかも」と思って持っていったもの。まさか走行中に使うとは思っていませんでした。持っていって本当によかった。
このヘッドランプ、実は4、5年前にハイキング用に買ったものなんです。でも、いろんな場面で活躍してくれるので、ひとつ持っておくと安心かもしれません。
真っ暗な道を、不安を感じることなく、たくさんの人と一緒に走る。
なかなかできない体験でした。


■歯車が、くるくる回るメダル
ゴールが近づくころ、空がゆっくりと明るくなってきました。フィニッシュ地点から見えた朝焼けが、きれいでした。
そして、もらったメダル。
これがもう、面白いんです。
これまでもらってきた丸い円形のメダルとは違って、懐中時計のような縦長のかたち。全体が機械式時計の内部構造のデザインになっていて、無数の歯車が敷き詰められています。
しかも、この歯車が本当に回る。
指で赤い歯車をくるくる回すと、連動して白い歯車も動きます。ハーフマラソンの「21」が刻まれた歯車です。ずっと触っていられます。
上部に刻まれた言葉は、THE CONQUEROR NEVER STOPS。 征服する者は、立ち止まらない。
歯車が止まらないように、私たちも止まらない。そういうことなんだと思います。
デザインにここまで意味を込めてくる大会、好きです。


■世界一の朝食を、走ったあとに
完走後はもらったりんごにかぶりつき、水分を補給して、少し休んでからホテルへ戻りました。シャワーを浴びたら、向かうのは朝食会場です。ホテルの名前は、DoubleTree by Hilton Putrajaya Lakeside。このホテル、朝食の評価がとても高いんです。マレーシアはさまざまな民族の方が暮らしていて、宗教も多様。だからこそ、朝食ビュッフェの種類も本当に豊富でした。フレンチ、中華、インド料理、そしてマレーシア料理。ひととおり並んでいます。大満足の朝食でした。このホテルに泊まるなら、一度は体験してほしい。走ったあとの朝ごはんは、いつだって特別です。
■そして、湖へ
朝食を食べて、ゆっくりして。飛行機まではまだ半日あります。
というわけで、プトラジャヤ湖のクルーズに参加してきました。
そのときの様子は、また次回書きますね。
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