見出し画像

【小学校受験面接向け】学校別想定問答集をサクッと作ろう

俺のトークスキルは仕事でも最強、面接なんて余裕だろ

そんな風に、己の喋りに絶対的な自信を持っているパパ諸君。
悪いことは言わない、今すぐその根拠のない万能感は冷凍保存をし、想定問答集の作成に取り掛かるべきだ。

理由は至極単純。
あなた以外のパパも全員、喋りのプロだから」である。

そもそも小学校受験という世界は、「札束で殴り合うデスゲーム」と表現できるほど金がかかる。
そんな狂気じみた戦いに参戦できる経済力を持った家庭の主、つまりあなたの隣に座ることになるパパは、まず間違いなく社会的な地位を確立した手練れだ。プレゼンで数億円を動かし、部下を言葉巧みに操ってきた、いわば「喋りの怪物」が面接当日に集まるのだ。

そんな伏魔殿において、素手で戦うのは自殺行為に等しい。
周りと差をつけるには、もはやトークの勢いではなく、内容の質で勝負するしかないのだ。回答内容の質を高める上では、時間がある中で想定問答集を作っておくに越したことがない。

さらに言えば、想定問答集は「夫婦という名の急造チーム」に規律をもたらす戦術ボードでもある。
パパがどれだけエレガントな回答を披露したとしても、隣のママの回答と1ミリでもズレが生じた瞬間、面接官の目は「お前ら、家で一言も喋ってねーだろ」という冷徹な光を帯びる。
その家庭の教育方針がハリボテであることを露呈させてしまうのだ。

そうならない様、夫婦間で回答内容を可視化し、一貫性を持たせるためにも想定問答集の作成は必要だ。

とはいえ。 分かっている。分かっているのだ。
「想定問答集作りはマジでクソほど面倒くさい」のである

仕事は山積み、子供のフォローで家庭はてんやわんや。
そんな極限状態の中で、重箱の隅をつつくような問答を作る時間は、もはやどこにも残っていない。

そこで本記事では、そんな「重要性のわかってるけど、時間が取れない」というジレンマに陥ったダディたちのために、想定問答集作りを効率的に終わらせる実践的なやり方を伝授しようと思う。


想定問答集を作り始めるタイミング

本題に入る前に、作り始めるタイミングについて説明しておこう。

想定問答集を作ろうと思っても、家庭の教育方針や子どもに願う将来像、学校の志望理由などの根幹を成す軸が整理されてない中だと、頑張って作った回答案も支離滅裂な、一貫性のないものとなってしまう。

そのため、想定問答集を作成するのは家庭内で軸となる部分について認識合わせがなされ、願書作成の下書きもある程度進んだ段階が良いと思う。

学校見学会などは5月ごろに本格化するので、その前には家庭の教育方針や将来像といった根幹の部分は家庭内で整理しておき、一通り見学会を終えたタイミング、つまり6月中旬くらいから順次想定問答集を作成するのが理想だと考えている。


子どもには想定問答集は不要

また、想定問答集だが、子ども用には作成しなくて良いと思う。

それは、子どもの考え方は日々変わるため、想定問答集を作ったところで本番を迎えるころには意味をなさないものになってしまうからだ。

例えば我が家の娘の夢は、たった3ヶ月の間に「お花屋さん」→「ドレス屋さん」→「ビアード・パパ」→「パティシエ」と4回も変わった。
「ビアードパパ」とは『ビアード・パパの作り立て工房』の「ビアードパパ」のことを指しており、娘があそこのシュークリームにハマっていたころ、将来の夢がビアード・パパだった。なんだよ、将来の夢ビアード・パパって。

また作るべきでない別の理由としては、想定問答集を作ることで、子どもにとって「こう答えるのが正解」という印象を持たせてしまう点にある。

この状態だと、本番で何か質問された時、用意した回答を思い出そうとすることに精一杯になってしまうし、想定外の質問が飛んできた際にフリーズしてしまう。

そのため、子ども用の想定問答集は作らないほうが良いと思うし、本稿においても親向けの想定問答集の作成を想定している点につきご留意いただきたい。


想定問答集の作り方

過去質問を集めよう

それでは本題に入ろう。

まずは想定問答集の根幹をなす質問を集めるところからだ。
集め方だが代表的なやり方としては、「教室からもらう」もしくは「過去問を買う」のが王道と思う。

「教室からもらう」方法だが、頼めば簡単に出してくれる気前の良い教室もあれば面接練習を申し込んだら出してくれる教室もあるなど、貰い方は教室によってバラバラだ。
そのため、まずは懇意にしている先生に相談してみるのが良いと思う。

次に「過去問を買う」方法だが、各出版社からでている過去問の中にはペーパー以外にも、その年に聞かれた質問がまとまった過去問があるため、そのような過去問を買うやり方になる。

この点で一番お勧め過去問は、伸芽会の過去問だ。
年度別/回答者別にちゃんと質問形式で綺麗に整理されている。

他の教室の過去問だと、例えば理英会の過去問にも過去質問は載っているのだが、「名前」「通っている幼稚園」など質問形式になっておらず、後段のデータ成形作業が面倒になってしまうのでオススメしない。
(そもそも情報量もあまり多くないというのもある)

伸芽会の過去問が過去質問集めには最適だ

過去質問をデータ化する

紙媒体のままだとどうしても使い勝手が悪いので、集めた過去質問はデータ化しよう。

この際、間違っても「過去問を凝視しながらエクセルに手打ち」なんてしてはいけない。たとえあなたがどれだけ寿司打の上級コースを極めていたとしても、適当なOCRアプリを使ったほうが早い。

OCRアプリとは、画像データからテキストデータを抽出してくれるアプリのことだ。例えば過去問集における過去の面接質問が載ったページをOCRアプリで読み取ると、自動でテキストデータ化してくれる。超便利なアプリだ。

OCRアプリはなんでも良いが、我が家が重宝していたのが「vFlat Scan」というアプリだ。

このアプリの強みは「複数のページをまとめて撮影」→「撮影した画像を一括でテキスト化」という流れが出来る点にある。

iPhone標準のカメラアプリにも一応OCR機能はついているのだが、一枚一枚テキスト化してはメモ帳に貼り付けなければならず、非常に効率が悪い。

その点vFlat Scanは一括して行えるのでスピーディーにデータ化することが可能だ。

撮影した写真を全て選択した状態で、右下の「…」ボタンと進み、「テキスト」を選べば
選択している画像に含まれるテキスト情報をまとめて出力可能だ

またvFlat Scanには、OCR機能以外にも「撮影した画像をPDF化」する機能もあるので、かさばりがちな模試の結果や教室のプリント等をPDFデータ化する用途にも使用可能だ。

ただ、そんなイケてるアプリであるvFlat Scanにも一個だけ弱点がある。
それは有料アプリだという点だ。

無料でも使用できるが、スキャン枚数に限度があり、その限度も「月10枚まで」となっており、はっきり言って無料だと使い物にならない。
その為、どうしても課金する必要がある。

料金プランは500円/月の月額プランと少しお得な5000円/年の年額プランがあるので、本番まで10ヶ月以上ある場合は年額プランを契約しておくのが良い。

いずれのプランも「てめえもっと値下げしろ!」とクレームの嵐をいただいている私の受験体験記記事よりはリーズナブルなので、そう考えるとお買い得だ。


過去質問をAIで成形する

読み取ったテキストにはページ番号などノイズが含まれているし、このままだと使い勝手が悪いので、AIを使って綺麗化してあげる必要がある。

ここでも頑張ってしこしこ修正する必要はなく、chatGPTやgaminiといった生成AIに頼ればよい。

以下は伸芽会過去問OCRデータをGeminiで綺麗化する場合のプロンプトだ。最後の部分にOCRで読み取ったテキストデータを貼り付けるだけで使えるので参考として使って貰えればと思う。

以下の「OCRテキスト」から面接質問を抽出し、指定の形式で表にまとめてください。複数年度が混在しているため、以下のルールを厳守して処理してください。

抽出・整形ルール:
回答者区分の特定:

回答者は原則として**「父親」「母親」「本人」「保護者」**の4つのいずれかに分類してください。これ以外の区分(「面接資料」等)は無視してください。

年度の特定と自動デクリメント:

テキスト全体から学校名と、最初に見つかった年度(20xx年)を基準(開始年)とします。

年度の切り替わり: 上記の回答者区分が一巡し、再び最初の回答者(例:父親)に戻ったタイミングで、年度をマイナス1年(例:2020年→2019年)してカウントダウンしてください。

テキスト内に「2019」等の具体的な年度表記が新たに出現した場合は、その数値を優先し、そこからまた一巡ごとにカウントダウンしてください。

重複の保持:

年度ごとに同じ質問が繰り返されている場合、内容は同じでも年度が異なるデータとして、すべて行を分けて出力してください。

ノイズの徹底除外:

ページ番号、スキャン記号、ページ境界の不要な文字列は削除してください。

重要:「面接資料」「アンケート」「提出書類」「家庭状況」「志望動機(書類上のもの)」など、当日口頭で聞かれる質問ではない項目は除外してください。

出力形式:

Markdownの表形式で出力してください。

列:| 出題年度/学校名 | 回答者 | 質問 |

OCRテキスト: (ここにテキストを貼り付けてください)

これで出力すると以下の様な形になる。

生成AIを使えばある程度ノイズ除去はできるものの、どうしてもOCRやAIの精度によりおかしくなっている部分がでてくるため、そこはしゃーなしで手修正しよう。結果をエクセルなどにコピペして、変な部分がないかを確認しよう。(特に年度と回答者あたりが間違ってることが多い)

修正が無事済んだら、最後の仕上げとして重複質問を再度AIに消してもらおう。

以下の「面接質問データ」を解析し、質問内容が重複しているものを統合して、指定の形式で出力してください。

処理ルール:
重複の判定と統合:

「回答者」と「質問内容」が実質的に同じである場合(多少の表記揺れや句読点の差は文脈で判断してください)、それらを一つの項目として統合してください。

出題年度の集計:

統合された各質問に対し、該当するすべての年度を「yyyy」形式で抽出し、昇順(古い順)または降順(新しい順)でカンマ区切りにしてまとめてください。

出力形式:

Markdownの表形式で出力してください。

列構成:| 回答者 | 質問内容 | 出題年度 |

「出題年度」列は「2020, 2019, 2018」のように記載してください。

出力後のチェック:
全ての質問が網羅されているか確認してください。

年度漏れがないか確認してください。

面接質問データ(エクセルから貼り付け): (ここにエクセルの「出題年度/学校名」「回答者」「質問」の列をコピー&ペーストしてください)
重複が消された状態で出力される。

最終的に得られた表を再度エクセルに貼り付ければ想定問答集の問題部分が完成だ。

回答案をゴリゴリ作成する

想定問答集の問題部分ができたら、あとはエクセルに突っ込んでゴリゴリ解答案を書いていけばよい。

Googleドキュメント上にアップロードしておけば、パパママで共同編集ができ、お互いの回答を確認しながら進められるのでオススメである。

ここでの注意点としては回答案は喋り言葉で作ることだ。

「要点だけ書いておけば良いっしょ」とか思いがちなのだが、要点だけだと実際に回答にどれくらい時間がかかるのかが読めず、思いがけずダラダラとした回答をしてしまう可能性がある

そのため、面倒だが丁寧に実際の回答シーンを思い浮かべながら、喋り言葉で作ろう。


想定問答集の覚え方

わざわざトピックを区切ったが、想定問答集を作ってしまえば、自然と回答内容は頭に入ってくる。

そのため、「覚える」作業はほとんどいらないのだが、それでも不安だという場合は暗記アプリを使うのがオススメだ。

暗記アプリAnkiを使った例

ここら辺は長くなるので別のNoteを見ていただくのが早いと思う


終わりに

「ペーパーはやればやるほど結果がついてくる」とよく言われるが親の面接についても同じだと思っている。

想定問答集を磨きまくっておけば、スラスラと喋れる様になる。
スラスラと喋れることが自信につながり、自身をもってしゃべっている様は面接官にとっても印象が良く見える。

想定問答集作りは超面倒だが、やったらやっただけちゃんと結果として返ってくる。
忙しい中だとは思うが、頑張って取り組んでみてほしい。


説明会から考査本番までの流れをまとめた記事を書いてます。
事前に考査までの流れを疑似体験できるという点で参考になるのではないかな、と思いますので、もしご興味があればご覧ください。
(有料記事ですが途中までは無料で読むことができます)


いいなと思ったら応援しよう!

【小学校受験パパ応援】おじゅパパ 記事作成の励みになりますので応援いただけると嬉しいです!