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aromaki
歳時記を旅する72〔椿〕前*椿落つ紅の重さに堪へきれず
土生 重次
(平成十年作、「刻」)
つばきは、日本には有史以前から、海流に乗って南方より渡来したと言われる。その原種とされるヤブツバキが伊豆大島には約三百万本自生している。
伊豆大島の伝承民謡の大島節は、冠婚葬祭の席で、島人達が車座になりその催事に適した即興詩を歌ったもの。椿を詠う歌詞もいくつかある。
「山の椿は 真っ赤に燃えて 主の情けを 待つばかり」
「主(ぬし)」とは伊豆大島の方言で「あなた」の意。
句は、椿の花が落ちたのは、自らが真っ赤に燃えて堪え切れなかったからだという。人を想う情熱のようでもある。
(俳句雑誌『風友』令和八年三月号「風の軌跡ー重次俳句の系譜ー」)
☆トップの写真は、その原種のヤブツバキ。かたみ まき さんが昨年(2025年)3月の伊豆大島の椿のレポートをされていますのでご紹介します。椿のお写真がたくさんあります🐥
(岡田 耕)
