朝食は食べない派の私が、最近、毎朝ポテサラトーストをかじっている。
朝食は食べない派だった。
……いや、過去形だ。
今は、毎朝飽きもせず「ポテサラトースト」をかじっている。理由は単純。とにかく、美味しいから。今この記事だって、右手にポテサラトースト、左手でキーボードを叩きながら、二刀流で書いている。
ねえ、みんな。
いいから、黙って一度食べてみてほしい。
先日、『キューピーのペペロンチーノソースが旨すぎる件』という記事を書いたときのこと。「他の人はあのソースをどう思ってるんやろ?」と気になり、夜の布団の中で検索してみたのだ。
そこで出会ったのが、「ぽよこさん」の記事。
彼女が綴る淡々とした料理の記録。
ベーコン、白菜、素焼きアーモンドにカシューナッツ。これでもかと鍋に放り込まれる具沢山のパスタ……。 深夜、すやすやと眠るわが子の寝息を聞きながら、私は脳内でパスタを茹でていた。
自分では絶対に辿り着けない、異色の組み合わせ。「おもしろいなぁ」と読み進めた先に、そいつはいた!!
漫画『家が好きな人』に登場するという、ポテトサラダとチーズを山盛りにしたトースト。 もう、パスタのことなんて忘れた。「私は絶対にこれを作る! 明日の朝が待ち遠しい!」 心の中で叫んで、目を閉じた。
翌朝。ちびっこギャングたちを幼稚園へ送り出し、戦場だったリビングに静寂が戻る。 さあ、私(おかめ)のターンだ。(*泣かないよう、赤子はおんぶ)
材料は3つ。
①食パン、⓶チーズ、③ポテサラだけ。

作り方はいたってシンプル。
食パンに、ポテサラをこんもり。欲張りすぎると「表面は焦げているのに中身は冷たい」という悲劇を招くので、そこはぐっと堪えて、適量を。 その上に、とろけるチーズを布団のように被せる。


トースターをセットしたら、ドリップコーヒーの準備だ。 普段はネスカフェのボトルコーヒーを水のようにがぶ飲みしているけれど、今日ばかりは丁寧にお湯を落とす。ポテサラトーストには、絶対ホットでしょ。

静かなリビング。コーヒーの芳ばしい香りと、パンが焼ける小麦の匂い。 さっきまでの怒号と喧騒が嘘のようだ。ひとり、焼き上がりをじっと待つ。
しあわせって、たぶんこういう時間のことを言うんだろう。
チン、と乾いた音が鳴る。 黄金色に焼き上がったトーストに、お好みでブラックペッパーをこれでもかと散らす。

さあ、いこう。
耳のパリッとした食感の直後、熱々のチーズとポテサラのまろやかさが舌に押し寄せる。 そこに黒胡椒の刺激がピリリと割り込んでー、 すかさずブラックコーヒーを一口! あああああ、旨い。
もう一口。あと一口。 止まらない。気付けば、皿の上にはパン屑すら残っていない。
ねえ、新じゃがの季節だよ。
ポテサラ、多めに作りすぎちゃわない?なんなら、スーパーのお惣菜を買ってきたっていい。
いいから黙って一回、食べてみて。
明日の朝もまた、これが食べたくなるから。
