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次は「利下げ」?FRB(続報) - 一旦失った「信用」を取り戻すのは難しい

 次は「利下げ」?FRB -「関税」→「スタグフレーション」にどう対処するのか|損切丸 の続報

 ウクライナや「関税」を巡って目まぐるしく動く国際情勢米国株の急落が続き既に10兆円を超える「新NISA」勢もさぞ肝を冷やしているだろう。さすがにこれだけ落ちると米国内からも相当な突き上げがあるはずなので、ここにきてカナダ・メキシコへの「関税」見直しウクライナとの鉱物協定締結の可能性等々「スペシウム光線」が出だした。ニュースが取引時間外だったので、先物を中心に株価は反発に転じている

 米国債も "すわ3/19FOMCにも「利下げ」か" という雰囲気になったが、株価の反発を受けてそこまでの緊急性は薄れている。まああれだけ下がった後だから株価も多少の反発はあるだろう

 だが一旦失った「信用」を取り戻すのは難しい

 ”指し過ぎは逆転を食らう”

 これはチェス将棋などで言われている「格言」だが、一方的に攻め込んでいるような局面で調子に乗ると逆転を食らうという意味。 ”ディール” だかブラフだか知らないが、一旦口から出た言葉や態度はその「国」、あるいは「人」の本性を剥き出しにする。ここで決定的になった「アメリカ離れ」=「信用」の喪失はそう簡単には修正されない

 今回印象的だったのはヨーロッパの老獪さ

 3/4 フォンデアライエン欧州委員長:
 ”ウクライナへの侵攻を続けるロシアの脅威に対抗するため、8000億ユーロ(約125兆円)規模の「再軍備計画」を表明”

 筆者も反応の早さに驚いた。これだけ巨額の「お金」を要するプロジェクトだから思いつきだけで出てくる代物ではない。明らかに「準備」していたドイツを中心にヨーロッパの「アメリカ嫌い」は筋金入りだからどこかで寝首を掻いてやろうと虎視眈々だったのは間違いない(そうでないと「ノルドストリーム」なんてやろうとしないだろう)

 そしてイギリス。英系銀行に20年以上勤めていたから "そういう光景" を何度も見たが、あの国は抜け目がない。普段はビールばっかり飲んで呆けているように見えるのに(苦笑)いざ決定的な場面になると豹変する数年前からESGファンドに、その理念とは逆行する軍需・防衛産業への「投資」を持ちかけていたというからその "慧眼" には感服する。まるで今回の「決裂」を予期していた様。かつての ”Commonwealth” の宗主国に追随するオーストラリアの呼応も早かった"007" の国だけに情報網も半端ない

 あの "ケチケチ" ドイツですら財政のタガを外して防衛費増額に踏み切ったというから本気度がわかる”第三帝国復活か” などと揶揄されているが、日本同様「敗戦国」として散々 "煮え湯" を飲まされてきた立場としては ”臥薪嘗胆” ここは千載一遇のチャンスでもある

 アメリカは税収(年+1.8兆ドル)のうち国債利払い(約▼1.4兆ドル)が8割近くを占める異常財政であり、その辺り冷徹な「お金」の算段はしていただろう。ある意味今回のMAGA(Make America Great Again)は予期された出来事でもあり、着々と準備を進めていた可能性が高い。主要通貨「ドル」を使って散々やり散らかしてきたがそれも限界に達しているという事

 これまで「一人勝ち」を謳歌してきた米軍需産業体も歯痒さで一杯だろう。執拗に「ガン規制」が阻止されるあの国では武器会社に逆らうと大統領になれないと言われている。戦闘機やミサイルなどの開発は10年単位の時間がかかるというから差し替えはそれほど容易ではないが、今思えば英・伊・日本の戦闘機共同開発はこのためだったのか、と腑に落ちる。少なくとも通常戦力の部分で兆円単位の「アメリカ離れ」が進むだろう。*対ユーロやポンドで戻らない「ドル安」がそのことを示している

 *ドル円が@148円割れすれすれから一気に@150円近くまで戻したのとは対照的。安全保障が米国頼りなのでヨーロッパ同様には動けない。独裁国家に囲まれている状況からみても「アメリカ離れ」はかなり難しい。かつて ”ジャパン・アズ・No1” の時代に ”独立” を試みたが、結局「半導体協定」「円高」攻撃で潰されてしまった。ただ「円安」で状況が大きく変化しており、アメリカの苦境を考えると機は熟しつつあるのかもしれない

 チンピラ紛いの脅しは文句で「決裂」に導いた米副大統領もさすがにまずいと感じたのか、ヨーロッパを中心にあまりに早い対応に面食らってあちこち火消しに回っている。だがもう後の祭り。長期戦略的にはEUやイギリスが上回っていた。アメリカに「お金」の余裕がないのも "FACT" だ

 千載一遇のチャンスなのはこの国もそう。「円安」是正に "お墨付き" が出ているのだから金利正常化に主だった障壁はない。更に言えば「103万円の壁」をきっかけに自分たちの「税金」が何に使われているか「お金」に覚醒したことも大きい。国家予算にこれだけ関心が集まるのを筆者は見たことがない。全て「インフレ」のお陰。やっと「変化」の兆しが見えつつある。何度も言っているがここが正念場。前向きに捉えたい


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