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次は「利下げ」?FRB -「関税」→「スタグフレーション」にどう対処するのか

 次は「利下げ」か「利上げ」か - 悩ましいFRB|損切丸 のシリーズ

 2月米ISM製造業PMI 50.3 予想 48.9 前月 50.9
 *雇用 47.6 予想 46.5 前月 50.3
 *仕入価格 62.4 予想 53.2 前月 54.9
 *新規受注 48.6 予想 53.9 前月 55.1

 2月米ISM製造業PMI ↑ はある意味衝撃的内容だった。仕入価格が急伸しているのは紛れもなく「関税」の影響だが、比較的ダメージの少ないはずの製造業で雇用も新規受注も急落。前者に関しては国家職員の大量解雇はそれ程関係ないはずだから、企業経営者が慎重になっていることの現れ。 "Tariff Man" は「影響は軽微」などと嘯いているが "数字" は正直

 この "数字" が連想させる言葉 - そう、「スタグフレーション」

 今週は週末の雇用統計まで重要指標が目白押しだが、同様の結果が出るかどうか、注目される 

3/5 2月ISM米非製造業指数  予想 52.2 前月 52.8
 *雇用 予想 51.1 前月 52.3
 *仕入価格 予想 58.8 前月 60.4
 *新規受注 予想 53.0 前月 51.3

3/5 2月ADP非農業部門雇用者数(NFP、Non-farm Payrolls)
   予想 +12万人 前月 +18.3万人

3/7 2月米雇用統計: 失業率 予想 3.9% 前月 4.0% 
 NFP
 予想 +19万人 前月  +14.3万人
 平均時給(前年比)予想 +4.2% 前月 +4.1%
 労働参加率 予想 62.6% 前月 62.6%

 マーケットも正直だ。「スタグフレーション」懸念を背景に米株価は続落。代わりといっては何だが今年絶好調の独DAXが示唆するように欧州株が買われている。前稿.続・もう一つの「アメリカ例外主義」- "TRUST" (信頼)の崩壊がもたらすモノ|損切丸 での推定通り、やはり欧州の兵器・軍需関連の株価が軒並み+10%以上急伸している。「ドル安」傾向と併せて考えれば「お金」の大移動が始まっていると考えて良いだろう

 これまで多少傲慢で嫌な事があってもみんなアメリカについて行ったのは、安全保障を含めアメリカがそれなりにコストを負ってくれたから。それを払わないと言うなら各国とも遠慮する必要はなくなる。高いアメリカ製の兵器を買うより自前で作ろうとなるのは当然で、ここはむしろビジネスチャンス(日本もそうあって欲しい)

 この点は中東産油国も同様何かとアメリカに気を遣って増産・減産で価格調整してきたが、もう遠慮する必要はない。景気減速傾向も相まって最近原油価格が低落傾向なのはその顕れ。@50ドルになろうが@40ドルになろうがたくさん売れば収入は増えるわけで中東の王族は気にしないだろう。結果的に戦争中のエネルギー大国を追い詰める事になれば大いなる皮肉だが…

 毎年▼200兆円を超える利払いが重くのしかかるアメリカでは「金利」は低い方が良い。だから「スタグフレーション」に対するFRBのファーストリアクションは「利下げ」再開と米国債市場は読み始めた3/19のFOMCで▼0.25%「利下げ」があってもおかしくない雰囲気

 「金利」が下がっているうちは大丈夫|損切丸 だが問題はその後だ

 鍵はFX(為替相場)と米国債、特に長期債「ドル安」が「キャピタルフライト」(資本逃避)に転嫁して本格的に「お金」がアメリカから逃げ出せば米国債は売られる=金利は上昇。こうなるともう手が付けられない。株式市場にも甚大な影響が及び 「本物の危機」の時、金利は上昇する。|損切丸 だから「スタグフレーション」に「利下げ」はかなり危険な賭け。現に「インフレには利下げ」と大統領が言い張ったトルコが失敗している

 1期目の "Tariff Man" ならここまで株価が下がれば「スペシウム光線」≓政策の大転換が出て一発逆転株価の下落が個人消費の減退など「逆スパイラル」を招くのは本人も熟知しているはず。だが「独裁」色の強まった2期目はちょっと様相が違っている

  "Tariff Man" "Mad Man" になってしまったのではないか

  ” Make America Great Again" (MAGA)は元々*レーガン大統領が作ったスローガン  。「憧れの人」なのだろうが、どうも「独裁者」は同様の傾向がある。毛沢東スターリンを褒めそやす独裁国家然りだが、 "凄い事" を成し遂げて「英雄」になりたい経済学史的にはいずれも最終的に国を滅茶苦茶にした人物ばかりだが政治的には ”都合” がいいのだろう

 *「XXXミクス」と銘打って長期政権を維持したこの国の元首相も「レーガノミクス」を土台にしていた。だから "Tariff Man" と馬が合ったのかもしれない。だが結果的に「円安」という重い荷物を残していった。彼が追っていたのは ”昭和の妖怪” と言われた元首相の祖父の影。経済原理にそぐわない政策が最終的には良い結果をもたらさない事は歴史が証明している

 首脳会談「決裂」で「英雄」になり損ねた "Tariff Man" 。メンツを潰されて感情が優先すれば「スペシウム光線」は出ない。 ”ジャイアンの取り巻き” ばかりの現政権では危うさがつきまとう。そうなると「憧れの大統領」ではなく忌み嫌っている「世界恐慌の張本人」になりかねない

 今後世界は「多極化の時代」に入る。せっかく「円安誘導」と言ってくれているのだから、これを期に日本も金利を正常化し一刻も早く自立したいビットコインの暴騰暴落が示唆するように、もう "Tariff Man" の言動で市場は踊らない。「脱・中国」と共に「脱・アメリカ」は思いの他進んでいる

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