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「日経平均@7万円」- 違和感の正体

 日経平均があっとう間に@7万円を突破。株に疎い「損切丸」は口アングリ状態だが、世の中の声を聞いていると意外に儲かっているという話が漏れてこない。大体儲かると口が軽くなるはずだが「持っている株はマイナス」という声の方が大きい。どういうことなのだろう

 違和感の正体

 ↑ 標題添付のグラフは都心3区のマンション価格の推移だが2026年に入って急激に下落。特に売出価格と成約価格のギャップが開いており売り手が苦戦している。昨日日銀がやっと政策金利を@1%まで上げたが、先行して上がってきた長期金利の上昇が響いている

 東京東部(城東地区。高級住宅街)と多摩地区がこう ↓ 価格の高騰を受けて安い物件へと流れているのがよく判る

 20代(世帯主が29歳以下)の2人以上世帯における持ち家率が@約40.7%と過去最高水準を記録しているというニュースが出ていたが、中には「50年ローン」を組んでいる人も増えているという。還暦越えのおじさんに言わせれば「正気か?」という感じだが(苦笑)、値が上がったら売り抜けるつもりらしい。まあそもそも超低金利だから成り立つ戦略とも言え、変動で@2%を超えたら複利で元金の何倍払わなければいけないのか

 こういうのは相場が上がる前提で築かれたいわば "砂上の楼閣" であり、前提が崩れれば脆い。売出価格と成約価格の乖離は由々しき事態であり、売りに出したはいいが何ヶ月も売れず目算が狂ったパワーカップルも多いことだろう。そもそも50年も一緒にいるとは限らないし、いつ病気になるかも判らない。リスク管理という点では甚だお粗末というしかない

 日本もようやくデフレマインドから脱却しつつあり気持ちが前向きになったのは喜ばしいが、株でも不動産でもリスクを取る以上常に不測の事態には備えておかなければならない。これが投資の鉄則。まあ「日経平均@7万円」なんて見せつけられれば浮かれるのも判らなくはない

 だが投資の「中味」はよく吟味するべき

 前述した「持っている株はマイナス」を分析すると、例えば現在主役の半導体銘柄は凄まじい勢いで上げている

 ところが不動産銘柄は上述した不動産市場の状況を受けて下落

 トヨタでさえ「日経平均@7万円」には乗れていない

 なるほど都心3区と多摩地区のマンション価格同様、場所や銘柄を間違えれば儲からない。だから浮かれた声が聞こえてこない。「借金」してまで買っているなら利上げに文句もいいたくなる。だが今の超低金利で価格や業績が上がらない不動産や株はそもそも「値段が高過ぎる」

 だが相場が上がればいい投資銀行やウォール街、あるいはヘッジファンド(HF)にとってそんな事はどうでもいい。AI・半導体銘柄を "ブーム" にして吊り上げれば指数も上がるならそういう仕掛けはお手の物。まして 異常に速い「上げ相場」 - HFT(高頻度取引)は「お金」の "ターボ" |損切丸 なら上げ相場は創り出し易い「戦争」等の "TACO相場" やスペースX上場などは格好の「金集め」の種であり、「上げ」が「下げ」の何倍ものターボで増幅される相場だからこそ可能でもある

 それでも「無理は通っても無理」「損切丸」座右の銘)

 株価で言えばAI・半導体銘柄以外の下落がそうだし、直近下落しているビットコイン(BTC)や金(Gold)あるいは中国株や頭の重い欧州株もそう。「お金」を1点集中させる分「無理」が祟っている

 ECBや日銀が利上げに動く中、FRBまで参戦しそうな中「お金」は増える状況に無く、いくら「ターボ」が掛るとはいえ肝心の「お金」が足りなくなれば いくら好きでも満腹のゴリラはバナナを食べない。|損切丸 1,000兆円単位の「円キャリートレード」まで使って "お金の城" を築いてきたが 始まるか「逆回転」-「お金」が足りなくなってきた?|損切丸 がどうしても頭をよぎる

 ただもどかしいのは株価の暴落→金融危機だけは防ぎたい日銀やFRBが政治に阿ってしまう事。日銀で言えば「国債買取減額の停止」がそうで長期金利は低下に転じている。これは「信用創造」の観点でいえば蛇口を開ける行為であり「お金」の需給は緩む。大統領寄りとされるFRB新議長にしても中間選挙を控えどう出るか判らない

 昨日(6/16)の相場で言えば日銀の利上げをやり過ごし、中東の「戦争」停止でWTI(NY原油先物)が急落する中、ドル円も株価ももっと上を目指すかと思ったが、意外に頭が重い。今の市場構造でいうとトレーダーや投資家が食いつく "ネタ" が必要であり、一旦材料が尽きたという事なのだろう

 そういう意味では壮大な "TACO相場" が続いているとも言え、ファンダメンタルとかは関係なくなってしまっている。まあこれも相場と言ってしまえばそれまでだが、上述のように「中味」を客観的に分析することが肝要。そうでないと荒れ狂う相場の中で "迷子" になってしまう

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