異常に速い「上げ相場」 - HFT(高頻度取引)は「お金」の "ターボ"
まあ「上げ相場」の速いこと、速いこと。きっかけは「米政府封鎖解除」のニュースだが「お金が入ってくる」と探知したHFTが買い相場を増幅。車に例えればさしずめ "ターボ" のようなもので、低排気量でも2倍、3倍の高排気量の車と同等のパワーを発揮できる
今日(11/10)のビットコイン(BTC)が典型だがものの数十分で+5%なんて上げはザラ。この理屈は日経平均でもナスダックでもドル円でも同じだが機械的な動きなだけに暗号資産とは相性もいいのだろう。最近ではBTC同様に市場流動性の低い韓国KOSPI指数なんかも "ターボ" が掛かっている
この10年来こういう 奇妙な相場|損切丸 が続いている。一方「お金」が市場から抜けていく売り相場に "ターボ" はかからない。マーケットがいわゆる「空中戦」の様相を呈しているのはこれが繰り返されているから。 世の中は誰かの "都合" で動いている|損切丸 的観点で言えば、HFTを動かしている投資銀行業界は「上げ相場」の方が「都合」がいい。だから "ターボ" もそういう仕様にならざるを得ない
これも相場だから仕方が無いが「損切丸」はHFT≓ "ターボ" が「時間軸」を延ばしたと解釈している。例えば日本から「新NISA」でガソリンが供給され続ける間は「円安」も収まらないし「お金」の "ターボ" は効き続ける。前例がなくどれだけ「時間軸」が延びるのかを推し量るのは困難。過去の膨大なデータから既存のパターンを模倣する事は出来ても未来の "不測の変化" を予測できないのがAIの欠点とも言われている
ただ原理原則として 全ての源は「借金」|損切丸 であり*レバレッジ≓「借金」による回転売買の切れ目が相場の切れ目であることには変わりは無い。だから "無理は通っても無理" (筆者の座右の銘)
*BTCを例に挙げれば今年に入って長期保有者≓ "クジラ" が売りに回っているとの観測もあり、激しいラリーの後にダラダラ下げる相場が続いている。さて今回はどうか。「お金」が足りなくなれば相場は維持できなくなる

だからグローバルマーケットが「お金」を減らす日銀の「利上げ」「QT」(量的引締)に敏感になるのは当然。やはり「過剰流動性」の総本山は日本 ー 「結果」を得るには一度「苦況」を乗り越えなければならない|損切丸 という認識に立てば「円」の低金利はまさに "生命線" 。積み上がった「円キャリートレード」が3,000兆円という試算が "FACT" (事実)なら全てを吹き飛ばすマグマにもなり得る
とは言え「多数決」のFXやBTCでは "ターボ" には抗えず、依然「ウォール街」≓「株本位制」アメリカの「都合」がまかり通る可能性はある。そんな中、筆者が重視しているのは「多数決」が効かない「金利」。HFTもマネーマーケット(短期金利)や国債市場には導入されにくい。その理由は:
①イールドカーブの "テコ" の支点になるO/N(OverNight、今日~明日の1日物金利、日本ならTONAR(無担保コールO/N)、アメリカならFFレート)を中央銀行が政策金利として決めており「絶対値」が決まっている
②「お金」の貸し借りをする銀行間市場ではカウンターパーティーに対する「信用枠」が設定されているため取引に制限がかかる
だからFXやBTCのように1秒間に何百回、何千回なんて高速回転売買なんて無理。①「金利」の絶対感や②「信用枠」のチェックで必ず抑制がかかる。それ故に今のAIマーケットでも "正直者" を維持できる
今回の「米政府封鎖解除」ではJGBも米国債も売られた=金利上昇の "FACT" の方が重要。特にFXでは全般に「円安」がぶり返し、10年超のJGB金利が再度反騰の兆しを見せている。国債増発の気配が色濃く「インフレ」抑制のための「利上げ」が先送りされそうな気配が濃厚だからだ


このまま「円安」を放置して@155円を突破、再度@160円目指しの流れになればいずれ日銀は「利上げ」に追い込まれる。問題なのは市場に追い込まれての後追いの「利上げ」では効果を発揮しにくいこと。それもたったの+0.25%では燃えさかる火事≓「インフレ」は消せない。「ドル売円買」介入したくとも「利上げ」無しではアメリカの了承を得られまい。事態が悪化すれば3年前のFRBのように+0.50%とか+0.75%とか大幅「利上げ」を迫られる怖れもある。そうなればもう手遅れ(既に大分遅れている)
もっとも "1人2,000ドル(約30万円)配る" と言い出した "Tariff Man" も大分雲行きが怪しい。 "薪" をくべるバラマキ行為でありFRBも「利下げ」どころか「利上げ」に逆戻りまであり得る。まさに 「ポピュリズム」の亡霊|損切丸 「スタグフレーション」一直線だ


もっともこの国の「責任ある積極財政」も同じ穴の狢。「借金」を更に増やして「減税」「医療費増額」等々ばら撒くならアメリカと一緒。こちらも「スタグフレーション」一直線で、あとは日米どちらが酷いのか違いだけ。「通貨安」に見舞われた国の方がダメージが大きくなる
今は「金利上昇」→「通貨買い」のような動きをAIが主導しているが、これは過去のデータに基づいて取引しているだけ。キャピタルフローで考えれば「国債売り」→「資本流出」→「通貨安」もあり得る。どこでAIが宗旨変えするか。答えは「金利」、特にイールドカーブの「スティープニング」(長期>短期金利)の度合いが示唆してくれる。「お金」の足りなくなった国の通貨が売られるのは当然で、そうやってデフォルト(債務不履行)した国が世界にはたくさんあるのだから
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