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崩れる? ”キャリートレードの城” - 本当に只の "Mad Man Theory" なのか

 続・ "Tariff Man" (関税男)の泣き所 - 「世界恐慌2.0」は避けられるか|損切丸 なんて note. を書いたがマーケットの雰囲気は悪化の一途。主要因は 「関税」は「増税」? - 「小さ過ぎる政府」からの転換を図るアメリカ|損切丸 だ

 これは本当に只の "Mad Man Theory" (狂人理論)なのか?

 確かに5年前の トランプ Surprise - @アメリカ 「カラータイマー点滅」で繰り出される「スペシウム光線」|損切丸 に習えば、株価が▼10%近く下落したこの辺りで「スペシウム光線」、e.g., 「関税」取り止め、FRBによる「利下げ」、が出てきてもおかしくないタイミング。だが、一つ心配なのは "Mad Man" の高齢化が進んでいること。人間80歳にもなると判断力も落ち自己制御が効かなくなる

 そしてより深刻なのが「インフレ」「利下げ」すれば即株高を演出出来る訳ではなく 次は「利下げ」か「利上げ」か - 悩ましいFRB|損切丸 その点が5年前と決定的に違う

 ただ「株本位制」のアメリカで株安が消費を冷やすのは "常識" 。米国債市場では急速に早期「利下げ」を催促する展開になっている。 世界は「過剰流動性」中毒。ー 「テーパリング」(薬抜き)は並大抵ではない。|損切丸 であり、一種の禁断症状(苦笑)

 今のところ▼0.25%×2回の早期「利下げ」を織り込みつつある

 そしてもう一つの鍵は「損切丸」がず~っと主張してきた 続・ "主要エンジン" 「円キャリートレード」を失った後 - 「利上げ」→「円高」→「日経平均」売りに賭ける|損切丸  ”中毒” という意味では マーケットは「円キャリートレード」中毒 ー 「金利差」以外儲かる術が無い|損切丸

 やはり「過剰流動性」の総本山は日本 ー 「結果」を得るには一度「苦況」を乗り越えなければならない|損切丸
 
続・「過剰流動性」の総本山は日本 ー 気になる「円キャリートレード」の行方|損切丸

 前日銀総裁による「異次元緩和」以降10年以上続いてきた "症状" でもあり、「ゼロ(以下)金利」に加えグローバルマーケットに与えてきたインパクトは 「金利差」より「量の差」- 「QT」はある意味「利上げ」より "凄いこと" |損切丸 ということになる

 これに輪をかけたのが「コロナ危機」日米欧の3極が全力で200兆円強の「お金」を追加で大放出。その結果2024年末で世界債務は318兆ドル(4.7京円)という未曾有の残高に膨張。マーケットは ”お金の洪水” の中にあるといってもいい。その結果株や不動産に「お金」が向かうのは不可避でもあり、*世界的な激しい「インフレ」が起きて日本もその渦中にいる

 奇しくもこの "FACT" が「インフレにならなければ」なんて前提の付いたMMT(現代貨幣論)がいかに馬鹿げているか証明。アカデミックなアプローチなら「インフレになるか、ならないか」を議論すべきなのにこれでは単なる詭弁。「お金」をばらまきたい為政者の方便になってしまった

 **時価総額が200兆円とか500兆円とか持て囃された一部米株はずっと「割高」を指摘されてきたが ”お金の洪水” の力が勝ってきた。それが日銀の「利上げ」と「関税」≓「消費増税」の発動で一気に水が引きつつある

 **歴史的標準偏差が▼3%程度の「イールドスプレッド」(S&P)も一時プラスに転換する異常事態に陥っていた。これは相場的に言うと いくら好きでも満腹のゴリラはバナナを食べない。|損切丸 状況。この指数も現在の株価下落でやっと▼0.2%程度まで戻してきたが、更なる「正常化」には①10年米国債金利の低下もしくは②更なる株価の下落が必要になる

 幸いFRBには4%もの「利下げ」余地があるし、消費後退が深刻になれば動いてくるだろう。「中立金利」≓@1.5~2.0%を目指す日銀も「日経平均」が@37,000円を割り込むようなら「利上げ」を先延ばしにする選択肢も取れる。そういう意味ではまだ「危機」とは距離がある

 問題は "Mad Man Theory" に突き進む高齢の米大統領。今や ”裸の王様” 化しつつあるように見えるが、どこかで理性が働くかどうか。自身の株や不動産が傷めばそれが抑止力になる可能性もあるが、何せ老い先も短い。横に付いているITの巨人も「暗号資産」は随分目減りしているはずだが...。どちらも既に大富豪で多少の「損」は気にしないとすれば ”暴走” が止まらない可能性もある。そうなると "Theory" ではなく単なる "Mad Man"

 ただこれで ”キャリートレードの城” 再構築に向かうようだと「リーマンショック」「コロナ危機」後と同じ展開になってしまう。さりとて「高関税政策」→「世界恐慌2.0」も見たくない。長年巨額の「円キャリートレード」を現場で扱ってきた筆者としては何ともやりきれない気分執拗な「インフレ」も続く中、何とか最適な解が見つからないものか、市場をじっと見つめる毎日である(溜息)


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