「お金」の値段 ≓「金利」が安過ぎる!Ⅲ② ー 執拗な「日経平均」(先物)売り
「お金」の値段 ≓「金利」が安過ぎる!Ⅲ ー 日銀「利上げ」に "2匹目のドジョウ" はいるのか?|損切丸 の続編
それにしてもしつこい(苦笑)。ここ数日「日経平均」は東京市場オープンと同時にいわゆる ”寄り天” のような形で先物に売り浴びせ。そしてAIプログラムが同時進行で「ドル円」売り(円高)。よほど昨年7月以来の "2匹目のドジョウ" が恋しいらしい

12月米CPI(年率) +2.9% 予想 +2.5% 先月 +2.7%
コア(除.食品・エネルギー) +3.2% 予想 +3.2% 前月 +3.3%
注目の米CPIだが「コアCPIが低下した!」と米株式市場は大騒ぎ。だがよく見ると「利下げ」を後押しというよりも、折り込み始めた年内「利上げ」再開の怖れを減らした程度。ただ金利上昇が株価に蓋をしていたのは事実なので急反発となった。もっとも「イールドスプレッド」で見るとS&P vs 米国債10年金利が未だにプラス圏 >平均偏差▼3% ↓ なので高値圏に張り付いたままという状態は変らない


FXに関してはユーロ、ポンド等と比較すると「ドル円」が一方的に下げており、ヘッジファンド勢による "仕掛け" なのは明らか。「市場とのコミュニケーション」と言えば聞こえはいいが、これは一種の ”脅し” 。日銀にプレッシャーをかける戦略でボラティリティー増幅を狙っている
もっとも日銀にとってこのCPIは朗報になる可能性が高い。年初から不調だったNYダウやナスダックが持ち直した事は、7月のように「日経平均」急落に脅える心理を和らげる。前回も裏で随分与党からグチグチ言われたことは想像に難くなく、支持率回復に躍起な今なら尚更。ただこの辺は先生方にしっかりレクチャーして*マーケットリテラシーを上げるしかない。31,000円台まで急落したが結局40,000円に戻したのだから。基本的に「インフレ」が続く限り株価の名目値は上がっていく
*ネットでも「日銀は利上げなんかすべきではない!」と叫ぶ向きをちらほら見かけるが、そのほとんどは「感情論」。変動金利で住宅ローンを借りているのか中小企業を経営しているのか...。繰り返しになるが@1~2%でダメになるような住宅投資や企業経営なら今すぐ止めた方がいい。「コロナ危機」等々あれだけ補助金を受け、税制でもあんなに優遇されているのに更に異常な「低金利」を求め続けるのは甘え過ぎ。1,000兆円の預金に@1%の金利が付けばそれだけで+10兆円国民に還ってくる。「1人10万円」の給付金とほぼ同額であり、その分財務省が "恒常的に" コストを負う。「103万円の壁」も同じで、道理で彼らが嫌がる訳である。「大きな政府」と「小さな政府」- どちらの ”ポリシーミックス” を選ぶのか|損切丸 的観点で言えば、それだけ政府は小さくなる
しかしこうなると「新NISA」でS&Pや「オルカン」を保有している人は 続・さあどうする?「ドル建資産」 - 「インフレ2.0」がやって来る!|損切丸 判断は悩ましい。珍しく個人向けの税制優遇なので与えられた枠を使わない手はないが、問題は「エントリ-」と「エグジット」のポイント。特に「ドル円」の判断がかなり難しい。まあ円貨で利益が乗った時に閉じるもよし、長期的に保有するもよし。「ドル建日経平均」↓ e.g., $240~260で推移、の鏡写しのようになるが柔軟に対応していく事が肝要

さて肝心の日銀だが、余程の事が無い限り1/24の+0.25%「利上げ」は確定的。1/20の米新大統領= "Tariff Man" (関税男)就任が若干気がかりだが、保護主義的見地に立てば「円高」(ドル安)を促す日本の「利上げ」はウェルカムのはず(裏で何かコミュニケーションがあるのかもしれない)。「利上げ見送り」の方がむしろサプライズで、その時は@160円超えの「円安」は覚悟しなければならない。そうなると為替介入も効かないだろう
もっとも前稿でも書いたが、今の「日経平均」(先物)+「ドル円」のショート(売り)積み上がりを見ると、仮に予想通り+0.25%「利上げ」があっても "Sell the Rumor, Buy the Fact" (噂で売って事実で買え)で ”材料出尽くし買い" が出そうで怖い。これで再び@160円目指しになると:
①次の「利上げ」は春以降
②ターミナルトレート(利上げの着地点)は@1.25%程度
とJGB市場は読んでいるが「前倒し圧力」がかかるだろう。5年で@1%以下はいかにも「低い」。こうなると2022年のFRB「利上げ」局面同様、どんどん折り込みが進み金利は急騰する。これが「金利」市場の怖さだ


「学習効果」という意味では昨年7月に@31,000円台まで狼狽売りして大損した投資家も多く、「新NISA」等の新規参入者ももう少し冷静に対処出来るだろう。 ようこそ「金利」のある世界へ|損切丸 こうやってマーケットは育っていく。ここをくぐってこの国も やっと「普通」に戻るのかな...。|損切丸 「デフレ脳」からの脱却はもう目の前だ
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