ようこそ「金利」のある世界へ
”おお、利息が819円もついてる!”
銀行の普通預金は年2回、2月と8月の中日に残高に基づいて「利息」が支払われるが、2月にはたった58円。10倍以上になってなんだかうれしかった(みなさんも確認してみては?)。やっとこの国にも「金利」が戻ってきた
現役中の経験から 「日本金融村」の "怪” - 引け際のJGB売りの正体は...|損切丸 なんて書いたが、どうやら12/19政策決定会合での+0.25%「利上げ」が本線。「日本金融村」にも "通達" が出回っていることだろう


JGBも1年が@0.50%、2年が@0.62%まで上昇しているのが何よりの証拠で、そのほとんどを所有している邦銀勢が売っている。3~6ヶ月の短期国債が売られていないのがやや不思議だが、e.g., 6ヶ月TB@0.19%<理論値@0.40%、期日償還が近い事もあり、無理に売りにはいかない。外銀なら日銀担保用にドル円スワップで金利裁定しており売る必要もない
この追加「利上げ」を巡って 続・マーケットでは必ず「逆」をする奴が出て来る - 「先回り」の「先回り」、更にその「先回り」?|損切丸 マーケットでは ”鞘当て” が始まっている
まずは「ドル円」。7月「利上げ」では@160円→@141円の ”大暴落” を演じたことからFX市場は既に臨戦態勢。「円キャリートレード」の再積み上げで@154円まで突っかけたものの、ここに来て@150円を割り込んだ
筆者の "勝手推計" では、おそらく200兆円近く積み上げていた「円キャリートレード」の半分は7月に「レパトリ」「損切り」で解消。その後@154円までいく過程で+30兆円程度積み増したが、ここに来ての@150円割れでそのほとんどは崩されている。仮に日銀が+0.25%「利上げ」に動いても7月のような ”大暴落” にはなるまい
今回微妙なのが12/18FOMC → 12/19日銀政策決定会合とスケジュールが続く事。仮にFRB▼0.25%「利下げ」 → 日限+0.25%「利上げ」と連続した場合、いつもの "Sell the Rumour, Buy the Fact" (噂で売って事実で買え、材料出尽くしで相場が逆に動く格言)戦略は使いにくい

そういう観点からは「ドル円」は下振れしやすく一時@140円割れまであるかもしれない。ただ今回はキャリ-トレード解消が主ではなくトレーダーがショート(売り)に傾く展開のため戻しは早そう。日銀が予想外に+0.50%でも上げない限り@130円台定着には力不足だろう
「ドル円」との関係で筆者が注視しているのが 「円キャリートレード」の "終着駅" はビットコイン? - 1998年の実例からの ”仮説” |損切丸 「円売り」で創った「ドル」をビットコイン(BTC)にぶち込んでいる可能性が高いため、ある程度の影響は避けられまい

だがここでBTCの買い支え要因になりそうなのが 「ルーブル」 ”静かなる暴落” vs 「円」 ”静かなる買い戻し” |損切丸 対ドルで@100を超えて売られている「ルーブル」から逃げ出す「お金」は相当あると見込まれ、その逃避先No1.がBTCだろう。当局が資本移動に敏感な中、「ドル」や「ユーロ」「円」では足がつきやすい。 "速くて便利な暗号資産" が最適だ
「ルーブル安」を止めるべく、市場では金融当局による必死の買い支え ≓介入で押し戻しているが果たしてどこまで続くか、e.g., 一昨日@114台→今日(12/2)@106台。あのぐらいの経済規模の国だから「ドル」をかき集めようと思えばある程度は可能。だがそれもミサイルやドローンを撃ちまくればあっという間に使い果たしてしまう
頼みの綱は原油やガスを格安で売り渡して手に入れた「人民元」や「ルピー」だが、これも相手国から対ドルでの自国通貨売りを制限されておりそれほど余裕はない。「人民元」「ルピー」で買えるものも限られているだろう
株式市場はどうだろう
7月の ”大暴落” で 「ドル建日経平均」戦略の崩壊 ー 巻き込まれた「新NISA」|損切丸 「オルカン」「S&P」等冷や汗をかいた投資家も多かろう。結果的には「損切り」しなかった人達が生き残ったが、今回もプレッシャーに耐えられるか
”利上げは株の売り”
国内の株式市場では古株ほどこういう ”法則” に神経を尖らせているが、今回はどうだろう。確かに不動産や借金過多の企業に「利上げ」は負荷になるが、「損切丸」が従前から指摘しているように@2%以下の「金利」では問題にはならないはず。その程度で倒産する企業はそもそも「資金繰り」等々リスク管理が出来ていない。住宅ローンを変動金利で借りている個人然り。厳しいことをいえば*「低金利」という生命維持装置で保っていただけ
*「金利」が本当に牙をむくのは「複利」が劇的に効いてくる 「金利」@5%の威力|損切丸 だからFRBは@5%台で小休止した。「インフレ」抑制にはそれなりの効果を発揮し現在の「利下げ」モードに至っている。日本の場合は「バブル」期に預金金利が@7~8%なんて時もあったが「複利」が効き過ぎて "破裂" してしまった
そうはいってもマーケットは経験則で動くため、今日(12/2)もJGBの売り(金利上昇)を横目に売りが先行した。もっとも金利上昇を好材料とする金融株等が持ち直したことから全般には底堅い印象。そのうち@1~2%ぐらいの金利では影響が少ないことに気がつくだろう。余剰金もたっぷりあるし「自社株買い」を増やす企業もある
とはいえ、今は 「トランプ2.0」の衝撃Ⅲ - アメリカは「鎖国」に向かうのか?|損切丸 の「序章」に過ぎず、「本番」はあの "御仁" がアメリカの新大統領に就いてから。FXもBTCも株式市場も、そして「戦争」も「インフレ」もすべてあの "御仁" 次第。8年前の記憶を辿れば思ったほどメチャクチャはしてこないリアリスト(現実主義者)なのでその点は頭に入れておきたい。ただ…相場は荒れるだろうなぁ(苦笑)

