21 写真集の思い出 -4-

先日の投稿では、「新宿」という地名を冠する写真集の思い出について話をしましたが、「地名」というワードそのものを冠する写真集もあります。

2026.3 Nikon Coolpix P330

写真家・高梨豊さん

その写真集のタイトルは、ずばり「地名論」。森山大道さんと同じ、伝説級の写真家の高梨豊さんの作品です。高梨豊さんは、1935年生まれ。人物写真を含めた広告写真でも活躍しながら、都市の風景写真も撮られています。

写真集「地名論」(※私は所有していません)

「地名論」は、私の大好きなフォーマットである6×7中判で撮影された、東京の都市風景の写真集です。全編モノクロ写真で、写真には地名か添えられています。私が一番好きな写真は、表紙にもなっている「淀橋」の写真。

発行は2000年。まさに写真ブームのときですか、個人的には当時、少し趣きが違う存在に感じました。重鎮感?大御所感?手に取って拝見したことはありますが、残念ながら手に入れることはできませんでした。

放送された撮影シーン

「地名論」に興味を持ったのは、2003年頃にテレビ番組で、高梨豊さんの撮影シーンが放送されたのを観たからです。記憶はだいぶ薄れてきましたが、カメラはプラウベルマキナ670(マキナ67のイイやつ)で、これに一脚(三脚の一本足版)を付けて撮影していました。勘違いだったら、すいません。

放送されたときの高梨豊さんは、撮りたいと思った風景の前で、一脚を立てて、しばらく待ちます。なんと、その風景に合う人々が通るのを待ち、通ったらシャッターを押します。「会社員の街では、その風景に合う会社員が通る」。そんなことをおっしゃっていた記憶があります。曖昧ですいません。

展覧会「光のフィールドノート」の図録

月日が流れ、2009年頃、東京国立近代美術館で高梨豊さんの展覧会「光のフィールドノート」が開催されました。高梨豊さんの初期作品から直近作品までの、キャリアの集大成という大規模な展覧会でした。もちろん、「地名論」も展示作品として含まれていました。

当然私も観に行き、その作品群を堪能。モノクロの都市風景写真はもちろん、著名人のポートレイト写真からスナップ写真、カラーの都市風景写真まで、実に多彩。大満足して、帰りに図録を購入しました。この図録には、「地名論」から40作品が掲載されています。私の好きな「淀橋」の写真も収められています。なお、淀橋は現在の西新宿の一部です。

シンプルで何となく手作り感がある図録。まさに「ノート」。
ページが全て袋とじになっています。こういう装丁ってあるんですね。

いかがでしたでしょうか。持っていない写真集の思い出というのも変な話ですが、大好きな写真集であることには間違いありません。今では、当時よりもっと入手困難かと思いますが、どこかで巡り会えば(お小遣いがあれば)、ぜひ入手したいです。皆さんにも、いつか入手したいと願っている写真集など、ありますでしょうか? 管理人okekeでした。ではまた。

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