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年初一括の3ヶ月後に470万円が消えた話|トランプ関税ショックから1年

こんにちは、沖縄手取り16万円おじさんです。 「低収入でも生活を整えれば資産形成はできる」を数字と実体験で記録しています。
前回は、高卒の自分が3,300万円貯めるまでに何回恥ずかしいと思ったか、という話を書きました。 学歴コンプレックスと投資の関係を正直に書いた記事でした。
あの記事を書いたあと、カレンダーを見て気づきました。 2025年4月8日から、ちょうど1年が経っています。
あの日、私の資産は2500万円超から2,069万円まで落ちました。 手取り16万円で淡々と積み上げてきたものが、3ヶ月で約470万円消えた。
今回は、あの暴落の記録を書きます。 数字と、そのときの感情と、1年後の答え合わせです。


先に結論を書きます

新NISAで年初一括360万円をS&P500に入れた3ヶ月後に、470万円が消えました。 でも売りませんでした。
売らなかった理由は「信念が強かったから」ではありません。 手取り16万円、月10万円の生活で、生活費に困っていなかったからです。
退場しないことが、唯一の正解でした。 1年後の今、資産は3,402万円です。 底値の2,069万円から、1,333万円増えています。
ただし、底で買い増す勇気はありませんでした。 それも含めて、正直に書きます。


2025年1月、資産2,539万円。年内に3,000万いけると思っていた

2024年の12月に、新NISAの枠で年初一括360万円を入れました。 S&P500のインデックスファンドです。 成長投資枠とつみたて投資枠を合わせて、1月の初めに一括購入しました。
年が明けて、2025年1月末の資産は25,393,243円。 投資信託だけで約2,203万円ありました。
楽天証券の画面を見たとき、素直に嬉しかった。 「このペースなら年内に3,000万円いけるかもしれない」と思いました。
手取り16万円の自分が、2,500万円の資産を持っている。 数年前には想像もできなかった数字です。
1月の沖縄はまだ肌寒い日がありました。 自転車通勤の朝、風が冷たくて手がかじかむ。 でも気分は悪くなかった。 資産が増えているときは、天気まで良く感じる。 そんなものだと思います。
今振り返ると、あの楽観が甘かった。 でも当時の自分を責める気にはなれません。


3ヶ月後、470万円が消えた

2025年4月。 トランプ政権の相互関税が発動しました。
数字を並べます。
4月1日、23,330,612円。 4月4日、21,978,844円。 1日で約135万円が消えました。
4月8日、20,693,325円。 1月のピークから約470万円、率にして-18.5%。
投資信託だけを見ると、1月の2,203万円から4月8日には推定1,727万円。 475万円が溶けた計算です。
新NISAで年初一括した360万円が丸ごと消えた。 いや、360万どころか、それ以上が消えていました。
手取り16万円を何年も積み上げてきた金額が、たった3ヶ月で。 「2,000万を割るかもしれない」と一瞬よぎりました。

135万円が消えた金曜日と、何もできない週末

4月4日は金曜日でした。
仕事を終えて楽天証券を開きました。 -135万円。
画面を閉じて、自転車に乗って帰りました。 帰り道の景色は覚えていません。
この数字のまま、土日を過ごすことになります。 相場は動かない。でも気持ちは動き続ける。
当時の私にはまだ副業がありませんでした。 ウーバー配達を始めたのは5ヶ月後の9月です。
つまり、週末にやれることが何もなかった。
土曜の朝、いつもの時間に目が覚めました。 スマホに手が伸びそうになるのを止めて、ジョギングに出ました。 ライカム交差点の方に向かう登り坂を走りながら、息が上がると数字のことが薄れていきます。
走っている間だけ、頭が暴落を手放してくれる。 あの週末、体を動かすことに救われた感覚があります。
家に帰ると、妻がリビングでテレビを見ていました。 「走ってきたの」と聞かれて、「うん」とだけ答えました。 暴落のことは言いませんでした。 言って何が変わるわけでもなかった。


売らなかった理由は「強さ」ではなかった

4月8日が底でした。 20,693,325円。
翌々日の4月10日、一気に22,398,002円まで戻りました。 2日で+170万円。 90日間の関税猶予というニュースが出た日です。
嬉しかったか。 正直に言うと、嬉しいより先に怖かったです。
2日で170万円が動く世界に、自分のお金がある。 この振れ幅を、自分は本当に受け入れられているのか。
でも4月10日のあと、4月13日にはまた21,197,958円に下がりました。 戻ったと思ったら、また落ちる。 4月22日には21,041,610円。 底値付近を3週間ウロウロしていました。 安心できる瞬間がなかった。
それでも、売りませんでした。
理由は単純です。 生活費に困っていなかったから。
手取り16万円のうち月10万円で暮らしていて、社食がある。 妻と折半で固定費は回っている。 当時はまだ副業をしていませんでしたが、本業の手取りだけで生活は成り立っていました。
現金は4月1日時点で約71万円。 月末には81万円まで増えていました。 相場が470万円落ちている間に、本業の給与で現金は10万円増えている。
売る理由がなかった。 ただそれだけです。
強かったわけではありません。 投資の知識が豊富だったわけでもありません。 手取り16万円の生活が整っていたから、何もしなくて済んだ。
「何もしない」を可能にしたのは、投資の勉強ではなく、月10万円生活の方だったと思っています。


底で買い増す勇気はなかった

正直に書きます。
4月8日の底値で買い増す勇気は、ありませんでした。
SNSでは「今が買い場だ」「追加投資した」という投稿が流れていました。 それを見て、自分にはその判断力がないと思いました。
少し恥ずかしかった。
底で買えた人と、何もしなかった自分。 差が開いたような気がして、落ち込んだ夜がありました。
社食の味噌汁を飲みながら、自分の中の感情を確かめていました。 悔しいのか。情けないのか。 どちらとも言い切れない、もやっとした感覚でした。
でも1年経った今、思うことがあります。
買えなくても、売らなかっただけで十分だった。
底で買えた人は確かにリターンが大きい。 でもそれは結果論です。 あの瞬間に「もっと下がるかもしれない」と思うのは自然な感覚で、そこで追加投資できる人は少数派だと思います。
私にできたのは、「何もしないこと」だけでした。 それで十分だったことを、1年後の数字が教えてくれました。
この話は、まだ完全に消化できていません。 次の暴落で底値買いができるかと聞かれたら、たぶんまた同じことをする。 何もせず、走りに出て、数字を見ないようにする。 それが自分の器だと思っています。


あれから1年、底値から1,333万円が増えた

数字の推移を並べます。
2025年4月8日(底):20,693,325円。 2025年4月末:22,431,420円。月末にはやや回復。 2025年1月:iDeCoを始めました。月2.3万円の積立です。 もう1本の柱を静かに立てました。
2025年9月にはウーバー配達を始めました。 副業による入金力の強化です。 月6万円の収入は、手取り16万円の暮らしに余白をくれました。
2025年12月末:32,747,032円。 底から約1,205万円の回復です。
そして2026年1月、3回目の年初一括360万円を新NISAに入れました。 去年と同じく、S&P500のインデックスです。
振り返ると、2025年は年初一括より毎月30万円ずつ積み立てた方が成績は良かったはずです。 4月の暴落で底を拾えた分、分散投資の方がリターンは上だった計算になります。
それでも今年も年初一括にしました。
理由は、結局は誤差だからです。 一括か分割かで悩む時間があるなら、決めたルールを繰り返す方がいい。 タイミングを当てにいった時点で、自分の判断力に賭けることになる。 その賭けは、私には向いていません。
当てることより、続けること。 この1年で、その感覚がさらに強くなりました。
2026年2月末:33,668,119円。 2026年3月末:31,835,582円。 また-183万円の調整です。
「またか」と思いました。 でも前回ほど動揺しなかった。 -470万円を経験した体が覚えていました。 **「これは前に見た景色だ」**と思えた。
そして今日、2026年4月12日。 資産は34,021,099円です。
底値の2,069万円から、+1,333万円。 1月のピーク2,539万円からでも、+863万円。
金曜の夜、アメリカンビレッジの花火を横目に配達しながら思いました。 **「この1年、何も売らなかったな」**と。
花火の音と、原付スクーターのエンジン音。 手取り16万円のおじさんの景色は、1年前とそんなに変わっていません。 変わったのは、楽天証券の画面の数字だけです。


まとめ

新NISAで年初一括360万円をS&P500に入れた3ヶ月後に、470万円が消えました。 率にして-18.5%。 1日で135万円が消えた金曜日もありました。
でも売りませんでした。 底で買い増す勇気もありませんでした。
やったことは「何もしないこと」です。
それを可能にしたのは、投資の知識ではなく、生活が整っていたことでした。 手取り16万円、月10万円で暮らしていて、生活費に困っていない。 だから売る理由がない。
去年は毎月30万円の方が成績は良かった。 でも今年も年初一括にした。 結局は誤差で、大事なのはルールを変えないことだと思っています。
退場しないことが、唯一の正解だった。 1年後の数字が、そう教えてくれています。
あの頃の自分に伝えるなら、こう言います。 「470万円が消えた週末に、走りに出ていたお前は正しかった」と。
次の暴落がいつ来るかはわかりません。 そのときまた同じように、何もしないでいられるかもわからない。 でも今の自分にできるのは、生活を整え続けることだけです。
手取り16万円の生活を守ること。 それだけが、暴落を乗り越える唯一の準備だと思っています。


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はじめまして、沖縄手取り16万円おじさんです


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※この記事は個人の投資記録です。投資判断はご自身でお願いします。

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