ジョン・アダム・クラム(John Adam Cramb)
武士道 第17章 #42a に引用されている言葉は、イギリスの歴史家・著述家であるジョン・アダム・クラム(John Adam Cramb)の著書『帝国的イギリスの起源と運命(The Origins and Destiny of Imperial Britain)』(1900年刊)の一節です。
クラム(1862–1913)は、スコットランド生まれの歴史学者で、主に熱烈な愛国主義とイギリス帝国(大英帝国)の使命を説いたことで知られています。
彼の人物像と特徴は以下の通りです。
経歴: グラスゴー大学で古典を専攻し、ドイツのボン大学にも留学しました。その後、グラスゴーのクイーン・マーガレット・カレッジやロンドンのクイーン・カレッジで近現代史の教授を務めました。 [1, 2, 3]
思想: 彼はイギリスの歴史における道義的・精神的な使命を重んじる熱心な愛国者でした。ご質問の引用文には、「死者や未来の世代から受け継いだ名誉や勇気、武勲といった偉大な遺産は、私たちが信託として預かっているものにすぎない」という彼の歴史観と国家観が色濃く表れています。
代表作: 引用元の『The Origins and Destiny of Imperial Britain』のほか、死の直前に出版された『Germany and England』(1914年)も有名です。後者では、当時のドイツにおける覇権主義的な思想(ハインリヒ・フォン・トライチュケなど)を分析し、ドイツとイギリスの間に迫る世界大戦の可能性を警告して大きな反響を呼びました。
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