神夫(かみおっと)が、神夫であるために妻が選ぶ道とは?
だいぶインフルエンザから復活して固形物を食べられるようになり、おかゆだけでは物足りなくなったころ。
体が、野菜を欲しているのが分かりました。
これは数日間、断食していたせいもあって、感覚が鋭敏になっていたから気づいたこと。
おかゆだけ食べても頭がスッキリせず、視界もぼんやりしたまま。
栄養が必要なんだ
と、頭でも理解していたのでした。
そこで私が食べたかったのは、野菜スープ!
クタクタに煮込まれた野菜に、とき卵が混ざっているもの。
食べたい物は決まっていたけど、不調の子どもたちを相手にしつつ、不調の自分のために料理をするだけのパワーは残っていません。
面倒だし、今日もおかゆにしようか…
そうグダグダと考えているうちに、夫が帰宅。
すると、
ご飯食べた?
と、聞いてくれました。そこで、思いきってオーダーしてみました。
卵が入ったスープが飲みたい。野菜が入ったやつ。でも、作れてないの。
すると、
鶏がらスープでいい?
と答えが返ってきました。
仕事から帰ってきて疲れていると思い、言い出しにくかったのですが、夫は手早く料理を始めました。
夫は土日の料理を担当してくれて、翌週の副菜を3〜5品作るような料理男子。
なので、腕前を誰よりも知っています。
はい、お待たせ
あっという間に、お椀に入った卵スープが出てくるではないですか!!
しかも、しめじ、白菜、大根、ネギがクタクタになって、卵と絡んでいます。湯気のポヤポヤ感が、みんなを優しく包んでいるよう。
お箸で野菜をつまみ、念入りにフーフーして口に運びます。
完璧!!!
思わず、口から言葉があふれます。
インフルエンザで断食直後に普通の塩加減は刺激が強くて、舌先がビリビリするけど関係ありません。手が止まらない。
無心で食べていると、娘も珍しく食べたいと言ってきました。
パパからよそってもらった、一回り小ぶりのお椀。そこからスプーンで一口。娘も無心で食べ始めました。
気づいたら2人とも、お椀一杯のスープを飲み干していました。おかゆ半人前でも食べられないくらい食が細くなっていたのに、食べたい物を口にすると体はこんなにも素直なのかと感動するほどでした。
心も体も満たされて、いつの間にか頭も視界もクリアに。食べ物の影響力に驚いていたら、夫からこんな言葉をかけられました。
食べたかったら遠慮なく言ってね。全然作るから。
私が申し訳なさそうに言ったのが、気になったようでした。
言葉の意味を考えると、夫は私から頼られてうれしかったのです。
私はなんでも自分でやる方が、フェアだと考える人間です。けれど、具合が悪いときくらい夫は甘えてほしかったのかもしれません。(いや、本当は日常も?!)
そんな根源的で、大切な気づきがありました。
神夫を神夫たらしめるには、頼るべし!
なんなら甘えてOK。
そして、目いっぱい喜んで「ありがとう」と笑っていたら、それだけで夫は幸せなんだと思います。
そして、私も幸せだしね。
こうやって夫婦円満の好循環の輪が広がれば、いつでも満たされて子どもたちも安心して過ごせますし。
帰宅後のお疲れ夫に、病み上がりの妻から野菜スープのお願いする一件は、大成功で幕を閉じました。
チャンチャン!
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