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【プロ16戦目】岩崎圭吾戦の裏話

数少ない読者の皆様、お久しぶりです。
第6代GLADIATORフライ級チャンピオンの今井健斗です。

特にネタが無かったのと、試合間隔が空いたので大分サボってました。

今回はGLADIATOR033でフライ級王座決定戦として行われた岩崎圭吾戦の裏話をしていきますが、間が空いてしまったので前戦の振り返りから。

※前戦の記事はこちらから読めます



前戦の振り返りと王者の動向

6月8日、クボケンさんとのGLADIATORフライ級次期挑戦者決定戦に勝利し、タイトル挑戦権を得たものの、当時のチャンピオンは最強モンゴル人のオトゴンバートル・ボルドバートル。🇲🇳

彼には半年前にボコボコにされたばかりだが、そんな相手にまた挑戦することが決まってしまった。
「試合に負けるのは絶対嫌だけど、オトゴンともう一回戦うのも絶対嫌だなぁ」

クボケンさんがどう思っていたかは分からないが、少なくとも自分は次期挑戦者決定戦の前からそんな複雑な気持ちだった。

試合に勝つとしばらく機嫌良く過ごせる自分だが、この試合に関しては勝利した次の日からため息をついていた。笑

ただ、オトゴンの目標はUFC契約とのことで、自分ともう一度戦うことにメリットが無さすぎる点も含めて、返上する可能性も高いなぁと思っていた。

UFCに契約するためにはRTUで優勝するルートが確実だが、RTU出場にはMMAキャリア6戦が必要とのことで、オトゴンバートルは強さこそピカイチなもののキャリアが5戦しかなく、RTUにも出場できない状態だった。

「一刻も早くどこかでキャリアを積んで、早くUFCに行ってくれ....」
そんな自分の気持ちに応えるかのように2025年6月中旬、オトゴンの次戦が知らないうちにモンゴルで決定していた。

対戦相手も無敗の選手とのことで、勝利すればRTUに引っ掛かる可能性もあると思い、オトゴンの勝利を心の奥底から願っていたが、対戦相手のカイザール🇰🇿が前日計量10キロオーバーで試合消滅。
(10キロオーバーとかマジでふざけんなよ...)

まるでギャグみたいなカイザールの計量オーバーにあの日、日本で1番ムカついたのは確実に自分だと思う。

ちなみにオトゴンはその日、カイザールの代役として出てきたモンゴルのキックチャンピオンを、相手の土俵のキックルールでボコボコにしていたのを覚えている。

モンゴル人は全員強いのかと思ってたけど、やっぱりあの一団が怪物なだけだった。
なんなんだよ、この人。

(やっぱ俺、またオトゴンと戦う運命なのかなぁ)
そんなことを思いつつ、日々は過ぎていった。

オトゴンの話は沢山あるけど話が逸れまくりなのでこの辺りで。

無敗の若手と試合決定

GLADIATORの次回大会が11月30日と言うことで、そろそろオファーが来るかなと思っていた10月半ば。

GLADIATORより、代表を通じてオファーがきた。
「オトゴンバートルが王座返上の為、今井選手と見合う選手で王座決定戦を組めたらと思いますが、出場可能でしょうか。」
LINEを確認し、2秒で出場する旨を返信。

オトゴンの返上も正式に決まったようで
「やべえ、遂に俺の時代来た」
と思った。

相手が誰かについてはその時点で連絡はなかったが、オトゴンに比べたら全然誰でも良かった。

そして二日後に対戦相手が決定。
「岩崎圭吾選手(スモーカージム)でいかがでしょうか」
とのことで、予想していた通りだったのでこれまた2秒で承諾。

軽く対戦相手のことを紹介すると、岩崎選手はプロ5戦全勝の若手期待株。
アマチュアGLADIATORでMVPを獲得しプロ昇格したとのことで、生粋のグラジファイター。
運営側からの期待がひしひしと伝わってくる。

無敗と言うと未知数に強いイメージが湧くかもしれないが、個人的に無敗の相手は怖くない。

自分にも無敗の時代があり、負けを経験することで強くなったので、無敗の選手の気持ちは分かるし、そこは既に超えているつもり。

岩崎選手に話を戻すと、確か9月のGLADIATOR032でクボケンさんと対戦予定だったが、クボケンさんの怪我により流れた経緯があり、代打の海外選手を下して今回の王座決定戦に駒を進めてきた。

格闘技選手なら共感してくれると思うが、対戦相手の直近の試合を見れば自分がその選手に勝てるかどうかは大体分かる。

これまで負けた試合も勝った試合も、ほぼ全て事前に結果を察しながら戦ってきた自分としては、今回の試合は普通に調整すれば勝つだろうなと思った。

ただ、それを口に出してしまうと練習に対して妥協が出てしまいそうだったので、周りがどれだけ勝ちムードでも自分だけは楽観視しないでおこうと心に決め、気を抜かずに調整に励むことにした。

激務と練習時間の確保

自分はいわゆる兼業格闘家。
これまでは仕事はほぼ定時帰宅だったが、諸事情により10月から仕事量がめちゃくちゃ増え、残業しないと何も進まなくなってしまった。

メールの対応や細かいことを済ませると既に16時(定時1時間前)のような状態で、毎日17時に帰宅するなんてのは夢のまた夢。

仕事は別に苦ではないけど、当然プロ練にも出れなくなり、練習量は減ってしまった。

練習量が減ると心配なのはスタミナ。試合前の追い込み練習で技術が格段に向上することはないので、試合前はスタミナの強化がメインになる。

練習量が減った分、15分ワンセットの地獄のサーキットを自主的にやりまくろうと決め、毎日1人でため息をつきながら実行した。

また、土曜日だけは唯一2部練が出来るので、夜は後輩の裕斗とマンツーマンで練習することにした。

クラスに出ると2時間かかる練習がマンツーマンだと1時間ちょっとで終わるので、かなり効率がアップして良い練習ができた気がする。

ちなみに裕斗は今週DEEP大阪大会に出るので応援よろしくお願いします。自分も会場行きます。

そんな感じで1日1時間半くらいにギュッと練習を詰め込み、若干練習不足を感じながらも出来る範囲でタイトルマッチに向けた調整を進めることとなった。


試合前に関東に出張が決まる

忙しいながらも上手く調整を進めていたある日、関東に出張が決まった。自分は頻繁に出張に行くわけではないのだが、なぜか試合前後に決まりやすく、毎回ドキドキしながら過ごしている。

出張決まりそうな雰囲気は前々から出ていたが正式に決まり、試合前の調整に大きなな不安を感じつつも関東へ出発した。

出張はちょうど試合2週間前の日から3泊4日。

「近くにジムなかったら終わりだ...」
と思い、調べると近くにTHE BLACKBELT JAPAN千葉道場があり、持ち前の豪運でなんとか命を繋いだ瞬間だった。

直接お話ししたことはなかったが、TBJのホームページの番号から鶴屋代表に電話をかけ、出稽古の許可を頂いた。

こうして、3泊4日のうちの2日間はTBJ千葉にお邪魔させて頂けることとなった。


TBJ千葉での練習。めっちゃ完封される

出張先での日中の仕事も終わり、早速練習へ。
電車が苦手すぎて反対方向に行ってしまった話は、長くなるので割愛させて下さい。

20分で着けるはずのジムに、1時間かけても着きませんでした。笑

そんなトラブルもあり少し遅れて練習に行くと、グラップリングが終わりMMAが始まるタイミングだった。

早速ジムに入るが、中津川よりジム内の人口密度が高いのでかなり空気が薄く、強い格闘技ジムあるあるの雰囲気を感じた。
早速MMAスパーに混ぜてもらうことに。

自分が出稽古で来ていることもあり、周りの選手たちが変わる変わるどんどん当たってきてくれる。

UFCはニワカで通っている自分だが、国内のMMAは昔から結構見ているので、顔や名前を知ってる選手ばかりだった。

出張先で疲れているのか、普通に体調が悪いのか、出稽古での緊張か、1R目が終わる時点で既に吐きそうだったが、こんな良い機会は中々ないと思い毎ラウンド相手を変えて死に物狂いで5分6Rを完走した。

最高の練習をありがとうございました。

結構な人数が自分のことを知ってくれてて、
「めちゃくちゃ強いですよね!昔から知ってます!」
と声をかけて貰った直後にその選手に完封されたりと、多分めっちゃ弱いと思われてしまったけど、岐阜の練習でもいつもあんな感じです。笑

その後はシチュエーションなどをこなして終了。

昔、沖縄修行で知り合ったノブさんが最寄駅まで送ってくれました。
多分家の方向と違ったけど、本当にありがとうございます。。

2日目もそんな感じで終了。
TBJ千葉の皆さん、ありがとうございました。

格闘技旅 千葉編終了
ノブさん2日間ありがとうございました!!


岐阜に帰省。激務の中謎の熱でダウン

出張も終わり11月19日水曜日。4日ぶりに岐阜へ。

その日は柔術のクラスがあったのだが、とりあえずジムに行くも何故か動く気力が出ず、申し訳程度にランニングをして家に帰った。

経験上、どうしても気力が出ない日は次の日に熱が出たりすることが多い。
嫌な予感を抱えつつ寝るも、案の定次の日の朝熱を測ると38度の熱があった。

「試合直前にやっちまった.....」
全てのスポーツ選手にとって、1番怖いのは試合前の怪我や体調不良。

忙しい中、合間を縫って必死で積み上げてきたものがガラガラと音を立てて崩れていく音が聞こえた。

会社が副業OKということもあり、月末は個人的に受けている仕事があるため、激務×2の中でこの体調。

更に10日後に人生を賭けたタイトルマッチ。

「これ、流石に終わったかも」
と思ったが、減量末期で食べられる物も限られる中、なんとか体調を保ちつつ仕事を片付けた。

11月22日土曜日、体調不良ではあったがインフル&コロナの検査は陰性であったため、仕事の合間を縫って昼練へ。

代表に少しミットを持ってもらったが、力が入らない。ミットに組みを混ぜたところ、下半身が全くついてこず練習を中断。

最悪のコンディションのまま試合前の練習を終えるのが嫌だったので、日を変えて11月24日月曜日に再度代表にマンツーマンをお願いした。

この日もかなり動きが悪く、下半身が付いてこない感じがあったが、なんとか6割くらいまで戻した状態で練習が終了した。

まだ体調が微妙だったので、これ以降運動することは辞めて、調整期間に入ることにした。(とは言え、仕事はしっかり忙しかった)


前日計量。水抜きがキツイ

全てにひと段落をつけようやく試合へ。
電車と高速バスを乗り継いで、試合2日前の11月28日夕方に大阪入り。

水抜きに入るのだが、タイトルマッチは1ポンドオーバーが許容されない為、水抜きが450g増える。

結構早めに体重を落としてきたつもりだったが、結局水抜き前の体重は60.8kgで、リミットの56.7kgに向けて4.1kgの水抜きをすることになった。

いつもはスーパー銭湯の岩盤浴で体重を落とすが、今回は移動に疲れてしまったためホテルで半身浴をすることに。
この日はYouTubeを見ながら少しだけ落として59.4キロで就寝。

水が抜けている時間は短ければ短いほど良いと思うので、自分は計量当日の朝メインで水抜きをすることにしている。

当日は朝から4時間かけてのんびりと56.7kgまで落とし、計量会場へ向かう。

電車で移動しようと最寄駅のホームまで入るも、水抜きの影響なのか乗り換えなどが完全に分からなくなってしまったので、ホームから出てタクシーで移動。

優しいタクシーの運転手さんに全てを丸投げし、なんとか会場に到着した。

ちなみに計量会場はお馴染みのスモーカージム。
リミットから200gアンダーの56.5kgで計量をクリアし、絶対良くないよなと思いつつも我慢できず経口補水液をガブ飲みした。

前日計量

計量会場からの帰りはクボケンさん御一行とうどん、鴨そば、親子丼を食べてホテルへ送って頂いた。
クボケンさんご馳走様でした。
いつも気にかけて頂き、ありがとうございます。

リカバリー失敗。なか卯で一点見つめ

今回はリカバリーのスタートがかなり良く、ホテルに戻った時には既に4キロ以上体重が戻っていた。

前戦はリカバリー大成功し8.5kg戻ったので、今回も同じように戻そうと、いつも通り近くのスーパーに食べ物を買い込みへ。

寿司、おにぎり、うどん、お菓子を買い込み、ホテルへ戻り食没タイム。3時間ほどかけて沢山食べた後、まだまだ食べようと近くのなか卯に行きカレーを頼んだ。

あっさりしたメニューが中々見当たらず、良かれと思って頼んだカレーだったがこれがめちゃくちゃクセモノで、半分くらい食べたところで物凄い胃もたれがきた。

(やばい、動いたら吐く....)

中々箸が進まないまま、30分近く気持ち悪さに耐え、なか卯の壁紙を一点見つめしてなんとか込み上げてくる吐き気をやり過ごした。

カレーを残しつつなか卯を後にして、ホテルで体重を測ると63kg。

普段よりかなりリカバリー幅が少ない上、強烈な胃もたれに襲われ、不安を感じながらも就寝した。

試合当日。朝から地獄の胃もたれ

遂にやってきた試合当日の朝。

珍しく前日に試合のことを考えすぎたのか、内容はあまり覚えていないがチャンピオンになる夢を見た。

ベルトを取れてほっとしたところで目が覚め、

「せっかくベルト獲ったと思ったのに、今日また獲らなきゃなのか....」

と、勝手に夢を見た上で勝手に損した気分になった。

そんな落胆もありつつ、試合は夕方ごろになるので朝は普通にご飯を食べようと近くの松屋へ。

卵かけご飯定食に鮭をつけて軽めの朝ごはんにしたが、前日の胃もたれがしっかり残っており、一点見つめで吐き気を抑えながらなんとか食べた。

(今日ボディ貰ったら倒れるかも...)
振り返ってみると、大事なタイトルマッチの日に何をしてるんだと思うが、まさかなか卯のカレーが胃もたれのトリガーになるなんて予想できない。

微妙な体調のままコンビニで飲み物やウィダーを買い、会場へ向かった。

会場到着から試合まで

会場に到着しアップスペースへ。
GLADIATORのアップスペースには当たり(広い方)とハズレ(狭い方)があるが、今回は当たりの方。

ちなみに、真横に居たのは196cmのアルブリー・ンジャイ選手。めちゃくちゃデカい。

相手の選手もヘビー級とはいえ、ンジャイ選手と戦うのは流石に嫌だろうなと思った。

ンジャイ選手も自分もお互い試合順が後半なので、前半戦はかなりリラックスして過ごしていたが、試合が近づくにつれ豪快にアップが始まった。

同じスペースに沢山選手がいるが、体が大きすぎてアップスペースの半分がンジャイ選手のテリトリー。

(俺もそろそろアップしてえなぁ....)
と思いつつ、120kgのンジャイ選手に踏まれでもしたら試合どころではなくなってしまうので、しぶしぶ隅に避難した。

ちなみにこの時に時間があったので試合のパンフレットを確認したところ、相手の岩崎選手のアマチュア、プロそれぞれの戦績が書いてあった。

戦ってきた相手のレベルは分からないが
"アマ12戦11勝、プロ5戦全勝"
とのこと
17戦して1回しか負けてないのは普通に凄いと思う。

ちょっと今日の試合に箔がつき、オイシイなと思ったところでンジャイ選手がアップを終え試合会場に向かったので、自分もアップ開始。

試合前に引いていた風邪もかなり良くなっており、万全ではなかったがグラップリングなどでまあまあ動けることを確認した。


試合開始。初手の組みで勝ちを確信

アップも終わり、ようやく自分の番。

入場口裏のバックステージで相手の岩崎選手がスモーカージムの仲間達20人くらいと円陣を組む中、自分達サイドは寂しく3人で隅っこにいた。

振り返ってみるとこの日はタイトル戦なのに、控え室でもバックステージでも常に隅っこに追いやられていた気がする。笑

明らかに体調が万全ではなかったこともあり入場直前までは中々気持ちが入らなかったが、入場曲が流れケージインした時にはいつも通りの良いテンションに持って来ることができた。

ケージの中で記念撮影と名前のコールが終わり、遂に試合開始。

前戦打撃でガツガツ前に出てみたところタックルがかなり取りやすかったので、今回も前に出ることに。

ガンガン前に出てタックルを取るのは、レベルの違いはあれど憧れのUFC王者・パントージャと同じスタイル。

リーチ差があり自分のジャブがポンポン当たり、その代わりにこれでもかと強打を喰らいまくるが、試合では見えている打撃は全く効かないので構わず前に出る。

タックルを楽に取る為にもう少し長く打撃戦をしたい気持ちがあったが、ここでセコンドの声が聞こえた。
「焦るな!落ち着け!打ち合うな!」
みたいな感じだったと思う。

確かに無理にリスクを背負う必要は無いと思い、ここでタックルに切り替えることを決める。

パンチの交錯を誘い、相手の前足に重心が乗る瞬間を見てタックル。

かなり楽に取れたのと、相手が尻餅をついた時のカバーの動き、フィジカル感から、

「組みは結構レベルの差があるな」

と感じると同時に、最悪タックルばかり行けば勝てるなと思い、とりあえずこの試合の勝利を確信。

あとはポカの防止とスタミナ管理さえすれば勝ちは確定するので、ここからは内容の勝負。

ただ、1Rは極めにいくことを考えず確実にポイントを取ろうと思った。

ガチガチに抑え込んで固めるとブレイクがかかる可能性があるのと、力を入れすぎることで自分のガス欠にも繋がるので、ある程度相手を動かしながらついていくことに。

序盤に少し打撃戦をすることで、相手の打撃のイメージが分かるので最悪立たれても良いなという気持ちで試合を進められた。

パウンドを打ちたかったので色々体勢を試していたら実際に立たれてしまったが、UFCでメラブがやっていた壁際のテイクダウンを使ってみたら楽に倒せた。

足を巻き込む為練習では怪我の恐れがあり使わないようにしていたが、本気で使ってみたところ相手が膝を負傷したっぽい。試合後に岩崎選手が救急車で運ばれていったのも、多分この技が原因だと思う。
※試合中は相手の負傷に気付かなかったが、映像を見返して気付いた

思ったより綺麗に決まるので気持ちが良く、色々な寝かせ方があるのに1Rの間に同じパターンばかり3度も使ってしまった。

寝技の展開の中、故意か偶然か相手の指が目に入ってきたが、流れが良かったので払いのけて迷わず続行。

2度目に立たれたタイミングでは一度打撃戦に戻そうと思ったが、何故か打撃有利なはずの相手が自分から組んできてくれたので
(何で組んできてくれるんだろう...)
と思いながら柔道投げでテイク。

相手も柔道上がりで同じような投げを得意としていたので、この展開で綺麗にテイクを取れたのは結構精神的に優位に立てたポイントだと思う。

一本🥋

そんなこんなで、終盤は適当に体力を温存しつつ1R終了。

終盤には相手がスタンドバックを取られている状態からの足関節を狙っていたが、以前既に試合で経験済みなので、相手から足の距離を離して警戒、対処。

超RIZINで上田貴男さんが狙ってたやつ(?)

相手も少し削れたものの、まだまだ余力がありそうな感じだった。多分だけど。

自分は30秒ごとに試合中のタイムを教えて欲しいタイプだが、1Rは相手コーナー寄りで試合が進んだ事からあまりセコンドの声が聞こえなかった。

ただ、かなり気持ちに余裕があり自分でモニターを見てタイムを確認し、息を整えることができた。

インターバルではセコンドから
「次のラウンドも同じことやれば良いぞ!」
みたいな感じの声かけを頂き、2Rへ。

インターバルが終わり2Rスタート。
開始早々に相手がシングルレッグに来た際、相手の首を軽く抱えてみて
「これ多分、ギロチン行ったら極めれるな」
と思った。

軽く入ってみようとしたが、
「普通に試合を進めればこのラウンドも取れそうなのに、ここで下になるリスクを負うのは微妙だ」
と判断しスタンドに戻した。

ちなみに、この判断を後でめちゃくちゃ後悔することになる。

試合が終わった今思えば、体感9割極めれたあのタイミングで狙っておけばよかった。

ただ、あの時点では相手のギロチンの対処がどのレベルなのか分かってなかったので、試合中の判断としては無理にリスクを負わなかったのも正解かもしれない。

そんなこんなでスタンドに戻り打撃戦。
自分の打撃のディフェンスが下手すぎてジャブと引き換えに強打をもらう。

認識しているので効きはしないが、最近の打撃重視の判定を見ると、この時間が長くなるのは得策ではないと思った。

適当に距離詰めてタックル行こうと思っていたところ、相手の左フックが鼻にヒット。
(あ、これ絶対折れたやつだ...)
と思い、鼻を確認。笑

鼻チェック。意外と大丈夫かもと思った記憶。

3ヶ月前にも練習中に鼻を折っており、その際は鼻を触ると明らかに陥没していたが、今回は触った感じでは分からなかった。

ただ、折れてる可能性があるので速攻タックルへ。

遠い距離から入ってしまったので切られかけたが、壁際に押し込んでテイク。

壁際で鼻血が大量に出てきてしまい、試合を止められる可能性があったため、なるべく早く極めきる方向にシフトしようと決意。

バックに回ったところ相手が振り返りシングルレッグに来てくれたので、2R序盤の伏線を回収するようにギロチンを極めてフィニッシュ。

「変に打ち合わず、もっと早くそれをやれよ」
と言われてしまいそうな試合だったが、固い性格なのでピンチにならないとフィニッシュに向かわない悪いところがある。

ただ、終わってみれば打倒極の展開全てがあり、ドキドキもありで、プロとしては結構良い試合が出来たんじゃないかと思う。結果オーライなのかな?

自分の鼻血で血だらけになってしまったが、2R一本勝ちという最高の結果で"第6代GLADIATORフライ級チャンピオン"👑になることができた。

夢叶う👑


格闘技を始めて5年9ヶ月。
時間がかかってしまったけどようやく一つ、自分の頑張ってきたことを形にできた瞬間だった。

マイクの内容は前日の夜に考えており、色んな方への感謝だったりを伝えなければと思ったけど、ほぼ全て飛んでしまったのでプロとしての今後の展望を話して簡潔に終わり。

この日のメインのバンタム級王座決定戦に向けて、
「GLADIATOR2階級制覇を宣言したら盛り上がるかな」
とも思ったけど、やっぱり格闘技人生の最終章は国内メジャーで勝負したい。

RIZIN関係者様、オファーよろしくお願いします。

試合後の撮影をすっぽかしかける

GLADIATOR恒例の試合後写真撮影は嬉しいことに最前列に入れてもらい撮影終了。

このあと焼肉に行くことが決まっていたので、周りに挨拶を済ませて早めに帰ろうと控え室に向かい片付けをしていると、誰かにやたらと名前を呼ばれている。

「誰か呼んでるな〜インタビューかな?」
と、めちゃくちゃ呑気に外に出ると、ベルトを持って大急ぎでケージに向かって欲しいと言われた。

よく分からないまま向かうと、各階級のチャンピオンだけでの撮影があったようで、他のチャンピオン3人を待たせてしまっていた。

新米の癖に焼肉の事しか考えてなくて、本当にすみません。

撮影が終了し、今度こそ会場を後にした。

なんで俺、こんなに弱そうなんだろう。。


帰りはパンツスポンサーをして頂いているDr.成瀬(なるせこどもクリニック院長)と、レイヤくん(丸八企画社長)と焼肉へ。

成瀬さん、ご馳走様でした!!

鼻曲がったまま飲む酒は美味い、、、のか?


帰宅と感謝

焼肉も食べ終わり、日付が変わる頃に帰宅。

辛いことに翌日は普通に仕事の為、とりあえずベルトを部屋で1番高い位置に飾り就寝。。。

しばらく冷蔵庫の上で我慢して貰います。

GLADIATORのベルト、何度見ても本当にかっこいいなぁ

このベルトの為に来る日も来る日も練習に行き、家族との時間を犠牲にし、大好きな酒を我慢し、苦しい減量を乗り越え、命を削って水抜きをし、時にはぶっ飛ばされながらもコンスタントに試合を続けてきました。

家族のサポートやスポンサーさん、当日のセコンド陣、応援して下さる皆さん、周りの全てに感謝。

そんな中でも、特に感謝しているのは代表の一平さん。

打倒極バランスの良い格闘技の指導力はもちろん、人に強制されるのが嫌いな自分の性格を知ってか知らずか、練習を強制することもなく、それでいて熱心に自分の道をサポートしてくれたお陰でこのベルトがある。

他にも、自分は毎月ジム会員として会費を払っているが、毎回セコンドに来て頂いていることなどを考えると、金銭面は完全に赤字。

にも関わらず、アマチュア時代から東京、大阪、名古屋と全国各地で頻繁に出場する試合を全て熱意でサポートして頂いています。

代表に恵まれなければ、プロデビューまで格闘技を続けられたかすらも、よく分かりません。

日々の激務、家庭の時間など多忙の中、また、確実に自分の試合より大切なものが沢山ある中で、日々の手厚いサポートに感謝します。

ここまで自分を支えてくれた周りの全てがあり、今こうして自分の手元にベルトがあります。

ベタな感じで好きじゃないけど、自分1人ではなく支えてくれた皆で獲ったベルトです。

そんな想いもある中で、自分はベタに周りに感謝を伝えるのが得意ではないので、今後の大舞台での活躍を周りへの恩返しとさせて頂きたいです。

チャンピオンとして成長を見せられる様、怪我を治してまたボチボチ頑張ります。

皆さん、引き続き応援よろしくお願いします。

折角なので最後に、自分が減量や体づくりで実際に使用している製品を紹介します。

★減量で愛用しているプロテイン★
ビーレジェンドのパッションフルーツ風味がおすすめです。水で割れます。

★減量中によく飲む飲料★
低カロリーでビタミンと食物繊維が豊富です!
減量中、甘いものが飲みたい時におすすめ。

アーモンド効果(砂糖不使用)
こちらも低カロリーで食物繊維とビタミン豊富。
プロテインを牛乳で割っている方は、減量中はこちらを代替として使用してみてください。

世界最高峰UFCとの契約を賭けて、フライ級の補欠選手としてRoad to UFCへ行ってきました。
こちらの記事でRoad to UFCの裏側を公開しています。

次戦へ続く。

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