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【プロ12戦目】宮川日向戦の裏話

前回の記事の終わりに少し書いたが、松原選手との試合が終わり2日後に海外のタイトルマッチの話が来るも日程により残念ながら断念。
※前戦の記事はこちらから読めます

それから5日後の8月頭、GLADIATORサイドから次戦の相手について打診が来た。(PANCRASE側には次戦はGLADIATORに出ると初めから伝えてあります)

GLADIATORでは前回セミファイナルでKO勝利していたこともあり、今回もメインカードで強い選手とやらせて貰えると思っていたので、結構対戦相手が誰になるのか楽しみだった。


そんな中、GLADIATORからはこんなメッセージが来た。
『10月の相手ですが、スモーカージムの宮川日向選手はどうですか?もしNGでしたら他の相手を探します』
とのこと。。。。


対戦相手について

上述の通り宮川選手はスモーカージム所属で、RIZINの萩原京平選手などと一緒に練習していた仲。
以前Xで試合動画がプチバズっており、176cmの長身から繰り出される鋭い打撃が持ち味の選手だった。
XではUFCミーハーで通っている自分だが、国内の大会は割としっかりチェックしているので宮川選手のことは以前から知っていた。

武器のある良い選手だと思ったが、当時の宮川選手の戦績は3勝4敗と悪いもののここ3戦は全試合KO勝利中と、新井丈選手のようなレコードをしており、戦績が悪い割にかなり危険な相手だったので、
俺になんのメリットも無いじゃん...
と、この試合は受けるのがかなり嫌だった。

自分としては基本的には提示された相手とやるスタンスなので試合を承諾しようと思ったが、心の底から納得できないとよくないと思い、自分を納得させるために1日置いて考えた。
結果、勝てる可能性がかなり高いことと、なんだかんだやるしかないってのもあり対戦を承諾。
結果としては判定3-0で勝利することができたが、過去の試合映像から楽に勝てると踏んでいた予測は大きく外れ、試合本番ではかなり苦戦することとなる。

試合決定

そんなこんなで嫌々ながらも試合を承諾し、9月中頃には試合が発表された。

発表されてびっくりしたことが2つあり、1つ目は何故か自分が青コーナーだったこと。戦績的に絶対に赤コーナーだと思っていたのでGLADIATORサイドからの宮川選手推しをめちゃくちゃ感じたが、結果で証明しようと飲み込んだ。

2つ目はメインカードではなくプレリミだったこと。
GLADIATORはメインカードが5分×3Rでプレリミが5分2Rと、試合時間が異なる上にプレリミはボーナス無し。
前回メインカードでKO勝ちだったので今回もメインカードかと思ったが、思ったより評価されてなかったっぽくてショックを受けた。

GLADIATORで現在まで5戦、唯一のプレリミ

ただ、ストライカー相手に5分2Rだと時間が短い分1発を貰う確率が減り、組み技の際も体力を気にせずフルパワーで行けるので、気持ちの面は別として、試合としては個人的にここは嬉しい面でもあった。

上記のようなこともあり、ちょっとやるせない感じではあったが、勝つしかないので気合を入れて練習。
特に大きな怪我もなく、追い込みは終了した。

前日計量

そもそもの計量会場が相手選手のホームのスモーカージムということで、計量から既にアウェー感を感じた。
PANCRASE時代から基本的に計量は1人で行っていたが、GLADIATORでは同じ岐阜の選手が何人か出ていることもあり、阿修羅ジムの皆さんと一緒に行動させて頂くことが多い。
流石に相手のホームで1人はしんどいものがあるなと思っていたので、この日も一緒に行動させて頂きとても有り難かった。

対戦相手の宮川選手はこれまで戦ったことがないレベルで体が大きく、絶対に打撃戦したくねえなと思いながらフェイストゥフェイスが終了。

計量のあとはクボケンさんにうどんをご馳走になり、自分のホテルへ帰った。


試合当日

当日はギリギリに起きて会場へ。
自分は試合前、めちゃくちゃ寝れてしまうタイプで、前日24時に就寝して当日の9時とかまでガッツリ寝る。
いつも会場入りの10時半に少し遅れてしまうのは秘密。
この大会はカード数が少ないためいつもより終了時間が早かったと思うが、カードが20試合以上ある時は拘束時間が10時間近くになり、中々しんどかったりする。(序盤ほぼ寝てる)

今回は9試合目ということで、あっという間に出番が回ってきた。

入場ゲートの裏では対戦相手のスモーカージムの選手達が集まり、円陣を組んだりしてめちゃくちゃ気合を入れている中、こっちはセコンド2人と自分しかいない(普通はそう)ため
今回マジで心細いな
と思いながら隅っこでちまちまアップをした。笑

地下格とかブレイキングダウン的なイメージで入場口裏でトラブルとかあるのかなと思ったが、そういうことはなく一安心。
最初は心細かったが次第に反骨心のようなものが芽生えてきて、1Rで極めてやろうと思い逆に気合が入った。

青コーナーということで自分が先に入場。
スモーカージムは入場曲がみんな統一されており、RIZINでよく聞く萩原選手の入場曲と同じ。
RIZINは毎回チェックしているので相手の入場曲で結構テンションが上がり、心細かった時の自分はどこに行ったんだというくらいまで試合前はいい状態に持ってくることができた。
ここまで全て結果オーライ。
ついに試合開始。

宮川選手は萩原京平選手とほぼ同じタイプで、パンチとカーフキックが強い華ストライカー。組み技を抜きにして、純粋に打撃だけで見るとかなり強い選手。
弱点だったテイクダウンディフェンスもここ数戦でかなり強化されており、それを上回るテイクダウン能力がある選手でないと中々勝つのは難しいと思う。
打撃で勝負したら普通にぶっ倒されるので、速攻でタックルに行こうという作戦で挑んだ。
ちなみに相手のセコンドは萩原京平選手で、この日初めて近くで見たけどめちゃデカかった。

1R、いざ向かい合ってみると相手との距離がめちゃくちゃ遠く、中々タックルに入れる感じではなかった。
とりあえず様子見で一度入ってみるも、相手は自分の打撃を完全に見切っており、タックルを切ることに100%集中力を割いているので当然取れない。

タックルを取るにはある程度近い距離で打撃を見せる必要があるが、打撃を見せながら自分からタックルを取るのは被弾覚悟になるので、序盤からそれは無しだなと思い、相手の攻撃に合わせてカウンターでタックルを取ることにした。
ワンツーで入ってきてくれたので、ジャブで体重のかかっている前足を取り、壁まで運んでテイク。
相手の寝技がザルだと思っていたので強引に極めにいこうとするが、想定よりも上手くて中々極めれない。
スタンドに戻されたりバックを取られたりと、一進一退で1Rが終了。
後々見返してみると序盤は自分が取っていたこともあり、判定をどっちにつけるか結構難しいラウンドだったと思うが、個人的には1R終了時は完全に取られたと思った。
そのため、2Rの判定を確実に取るため次は被弾覚悟で速攻でタックルに行こうと極めた。(実際に1Rは取られてた)
GLADIATORのプレリミは2Rのマスト判定なので、1Rを取られてしまった以上、2Rは差をつけて取らないとマスト判定で負けると思った。

2R、被弾覚悟で速攻タックルからのリフトしてテイクダウン。
途中ギロチンを極めれそうな場面もあり、綺麗に入っていたが仰向けになり対処されてしまった。
そんな感じであまり見せ場もなく、常時トップキープして試合終了。

ブレイクになり打撃戦になるのが嫌だったので、ブレイクにならない為に仕掛けるのが大変だった。
そんな塩試合だったが、とりあえずなんとか判定3-0で勝利することができた。

前回のGLADIATORではマイクを貰えたが、今回は塩すぎてマイクを貰える気配すらなかった。笑

個人的には楽に勝てる試合だと思っていたので、勝ったとはいえギリギリの結果に結構ショックだったが、周りからの評価はそんな事なかったようで、宮川選手は関西でそこそこ評価が高いことを知った。
実際に、過去の試合映像よりも組み技、寝技がかなり伸びていて強かったと思う。
ただ、それでもこのショボい結果には納得行かなかったので、今回も不貞腐れて帰った。

試合後、次戦について

次回のGLADIATOR開催が2025年1月ということで、3か月ちょっとのスパンがあり、オフの期間を結構自由に過ごした。
大好きな酒を飲んだり(別に強くはない)、草津に旅行に行ったりと結構楽しいオフだった。
えびすビールが好きなので勝利者賞お待ちしてます。

試合から1か月くらい経った頃、次戦は海外勢と戦いたいと思い、そこそこ強いけど普通に勝てそうな海外勢を2人ピックアップしてXでGLADIATORにアピールした。この両選手は自分の練習仲間に勝っており、戦績も良かったので良いんじゃないかと思った。

するとGLADIATOR側が意向を汲んでくれ、韓国のチョ・ジュンゴンと来年1月の大会でどうかと試合のオファーが来た。
速攻でOKを出し、ジュンゴン撃破に向けて1週間ほど練習に励んでいたところ、再度GLADIATORからメッセージが
『チョ・ジュンゴンが怪我したので、代わりにオトゴンバートルとタイトルマッチをしてほしい』
という旨の連絡だった。
※オトゴンバートルの戦績貼っておきます

タイトルマッチまではあと2勝は要るなと思っていたのでめちゃくちゃ棚ボタラッキーだと思ったのと、オトゴンバートルとやるという緊張で変なテンションになってしまったが、とりあえず速攻でOK。

まさか受けるかどうか悩んだ宮川戦がタイトルマッチに繋がるとは思っていなかったので、今思い返してもこの試合は受けてよかったなと。

そんなこんなで11月末にオトゴンバートルと戦うことが正式に決まり、1月12日のタイトルマッチに向けてクリスマスと正月を返上して厳しい練習に励むこととなった。

プロ13戦目 オトゴンバートル戦の裏話へ続く

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