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【プロ4戦目】佐々木亮太戦の裏話

秀義戦から3週間。※前回の記事は下記から飛べます

当時はDEEPに出場しており、DEEPの東京大会に呼んでほしいとアピールするも中々試合が決まらないまま4月になった。
今思うと試合が終わってから1ヶ月しか経っていないのでそんなすぐに次戦は決まらないのだが、待つことが苦手なせっかち野郎なので勝手に焦りまくっていた。

とにかくコンスタントに、且つ東京で試合がしたかったので、その旨を代表に伝えると、PANCRASEに話をしてくれることになった。
PANCRASEには代表の一平さんやジムの先輩のリキさんが出場したこともあり、ジムとの繋がりがあったためすぐに試合を組んでくれることになった。
そんな経緯があり、ここからはDEEPではなくPANCRASEに参戦することになった。

プロデビューから3戦は絶好調だった自分だが、ここから参戦するPANCRASEでは勝ち負けを繰り返し、かなり苦しむこととなる。

試合決定。過去のネオブラ王者と対戦

4月の頭くらいにPANCRASEから佐々木亮太選手と試合をしてほしいと言われ、すぐに了承。
知らない名前の選手だったが調べてみると、当時の戦績は12勝7敗4分。過去にネオブラ(パンクラスの新人王トーナメント的なもの)で優勝しており、後にONEやRIZINで活躍する佐藤将光選手にも勝利していた。
そこそこ強い選手だと思い、試合動画を調べてみるとZST時代の動画が沢山出てきた。
ただ、動きがめちゃくちゃ良いわけではなく、最初の印象としてはなんとなく勝てそうだなと思った。
また、前情報では上をとった時の押さえ込みがかなり強いと聞いていた。

そして試合の打診から少し経った4月末、念願の東京での試合が発表された。
パンクラスのスピード感に感謝。

念願の東京進出

練習、減量とこれまで以上に気持ちが入り、大きな怪我もないままファイトウィークに入った。


地獄だった水抜き

この頃には少し体が大きくなってきたこともあり、デビュー当初3kg弱だった水抜きが4kgくらいになっていた。
毎日のように練習後に筋トレに勤しんでおり、筋肉はこの頃が1番あった気がする。(体重63kg台でベンチプレスMAX125kgだった)

これまでは名古屋で試合をしてきたため、計量ギリギリまで水抜きができたが、今回からは東京への移動時間を考えて早朝までに体重を落とし切らなくてはいけない。

前日にサウナに籠り、体重を全て落とし切り、仮眠して東京の計量会場へ向かうことにした。
計量前日の夜、19時くらいからジムの後輩の裕斗と一緒に家の近くのサウナへ。
61kgからスタートしたが、3日前からの水抜きとウォーターローディングにより水抜きを始める前からすでにかなり脱水気味。
1kg落とし、体重が60kgを切る頃には既に体調が悪く、もうほとんどサウナに入れない状態だった。(契約体重は57.15kgなので、この時点でまだ2.8kgくらいある)

それでも体重を落とすしかないので、とりあえず限界までサウナに入り、22時くらいに59.1kgまで体重が落ちた。契約体重まで残り1.95kg。
後輩に送ってもらい家に帰り、残りの体重を落とすために限界の中半身浴。
当時の写真を見返すと、0時半ごろにようやく57.8kgに到達しており、残りは代謝で落ちるのでそこから仮眠を取ることにした。
今でも覚えてるけどめちゃくちゃしんどくて、バクバクした鼓動を聞きながら死ぬのかなと思った記憶がある。
当然そんな状態で寝れるはずもなく、意識がハッキリしたまま地獄の5時間を過ごし、朝6時前に起床。
一部の応援メンバーと東京在住の友達を乗せ、後輩の運転で東京へ向かう。

※今は計量の前日から現地入りしており水抜きはかなり楽になった。
地方の選手はこのあたりを工夫しないと計量当日地獄を見ることになる。

いざ東京へ。車の中も地獄。

そんなこんなで、中津川から後輩の車に乗り東京へ。
(高速道路で4時間半くらいかかる)
この後輩というのは昨日水抜きに付き合ってくれた後輩と同一人物で、同門であり名古屋DEEPを中心に活躍する廣瀬裕斗。
この試合の少し前に裕斗の試合のサポートをしたこともあり、今度は逆にサポートしてくれることに。
裕斗は先輩思いで気遣いもできるのだが、今回に限ってはこの優しさが裏目に出ることとなる。

そもそも前日の水抜きから当日の朝まで全く寝れなかったため、体調は最悪。
喉は渇き指先は痺れ、頭は痛くて気持ち悪く、ほぼ喋れない状態。
車の中くらいはゆっくり体を休めていこうとおもったが、裕斗の気遣いなのか天然なのか、めちゃくちゃ喋りかけてくる。
内容は覚えてないけど、隣の車の女の人が可愛いとか、高校生の下ネタくらいのかなりくだらない話だったと思う。
俺が返事がクソ塩なのは関係なく、とにかく東京までの道中、運転席から一生喋りかけてきて試合よりも体力を消耗した。
悪気がなさそうなのと、そもそもサポートして貰ってる立場なので話しかけるなとも言えず、正直寝たかったが適当に相槌を打って地獄の4時間半をやり過ごした。(人生でキツかった瞬間TOP5に確実に入ってくる)

前日計量とリカバリー

超絶体調不良の中、地獄の移動を終えて計量会場に到着。
これまで出場してきた試合はジムの端っこで計量し、リングの中で写真撮影という間借りスタイルだったが、初めて出場したパンクラスはしっかりした計量会場があり感動した覚えがある。
自分も相手も無事計量をクリアし、無難なコメントを残して計量会場を後にした。

計量会場が新宿だったので、新宿で色々な店をハシゴしながらリカバリーしつつ、18時ごろホテルに帰る。計量からかなり歩き回ったこともあり、ホテル到着時には疲労困憊。色々と買い込んでリカバリーする予定だったが、そのまま寝落ちしてしまった。

23時半ごろに目が覚め、大焦りで飛び起きた。
近くのコンビニに駆け込みリカバリー食を買い、大急ぎで食事を済ませ、翌日の試合に向けて再び急いで寝た。

試合当日

不慣れな東京ということで色々なトラブルがあったが、試合当日起きてみると体調はバッチリ。
試合会場の品川に移動し会場入り。宣材写真の撮影を済ませてアップへ。
リカバリーで何を思ったのかラーメンを食べたので顔はむくみまくっていたが、リングチェックやアップでの動きはいつも通りめちゃくちゃ良かった。

試合数がかなり多く待ち時間が長かった記憶があるが、ようやく自分の番が回ってきた。
どうでも良いことだけど直前でマウスピースをはめたら、出発前にハイターに浸けておいたのが残っており、めちゃくちゃ苦かった。
パンクラスのBLOODシリーズは入場曲をこちらで指定できないので、パンクラスが用意した曲で入場。
相手選手も入場し、試合開始。
開始早々相手のタックルを切り、寝技で攻める。
バスターしたり、バックからフィニッシュを狙ったり、自分史上最高に全局面圧倒し1Rが終了。
バスターでかなりのダメージを与えた感触もあり、きっと多くの人が自分の勝利を確信した中、当の本人は焦りまくっていた。
ペース配分を全く知らず、1Rでチョークを狙い続けた腕がパンパンでもう既に腕を上げるのすらしんどい状態だった。
今思うと、自分は攻めまくっていたのではなく、上手く相手に攻めさせられていたのかもしれない。

とりあえず2Rは遠くから打撃戦をして回復に努めようとするも、相手がタックルにきたこともあり何やかんや寝技の展開になってしまった。
バックを取るもキープする筋力が残ってなく、エスケープされてアームロックを極められ2R一本負け。
アマチュアから続いていた5連勝も途絶え、プロ初敗北。
ベテランの巧さにまんまとやられた痛い1日になった。

レフェリーに止められ、ケージに倒れ込む僕に駆け寄って来たセコンドの一平さんが凄く笑顔だったのを覚えている。
めっちゃ笑顔だけど俺負けたよな?と思いつつケージから退場。
こんな感じで、負けた時などにああしろこうしろと言われないので、ここまで5年間楽しく格闘技を続けられています。

この試合は相手が巧かったのもあるけど、自分のポカ的なところもあったのでかなり落ち込んだ。
主催者側からも苦いコメントを頂きつつ、帰りは美味しい寿司を食べて中津川に帰った。

試合に負けても寿司はうまい

これまで試合に勝とうが負けようが次の日から練習を再開していたが、何となくやる気が出なかったこともありしばらく練習を休んだ覚えがある。

試合以外のところでは、格闘技やその他諸々、結構頑張ってきたこともありこの時期から少しお金と時間に余裕ができ始めた。
今の好き放題のような生活は元を辿ると格闘技のおかげなので、格闘技と過去の自分に感謝したい。
もちろん、家族にも感謝。

そんな感じで、格闘技以外にも楽しいことは沢山あるけど、結局人生の軸になるものは何もなく、割とすぐに格闘技の練習に戻ることになる。

プロ5戦目 赤崎戦へ続く

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