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ORANGE RANGE『イケナイ太陽』――"平成あるある"が呼び起こした冴えない青春の記憶

8月が終わるというのに、この夏一番の猛暑予報だ。
一体いつまで暑いのだろう。

そんな猛暑と共に再び盛り上がりをみせたのが、ORANGE RANGEの『イケナイ太陽』だった。

オリジナルは今から18年前の2007年7月18日に、『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』のOPテーマとして発売された。

自分は当時、14歳の中学三年生だった。


先月、マユリカの出演する『イケナイ太陽(令和ver.)』が公開され、大いに話題となった。
自分も何人かの友人からURLが送られてきた。

7月2日(=夏)に公開されたMVには、72個のなつかしい”平成あるある”が詰め込まれている。

怒涛の勢いで連発される”懐かしネタ”に、どうにかなってしまいそうだ。肌感覚ではあるが、ORANGE RANGEが最前線で活躍していた、2004年~2009年頃のあるあるがメインかと思われる。

まさに自分が思春期に入る小学校高学年~高校生だった頃であり、この曲もMVの”平成あるある”もどんぴしゃの世代だ。


冴えない青春を思い出した


このMVを見て懐かしいと思ったのは、“イケイケ”な青春だけじゃなく、むしろ自分の”冴えない青春”までも思い出させてくれたからだ。

当時は、今で言う“陽キャ”の時代だった。
クラスの”一軍”や憧れの先輩はシャツを出し、腰パンで「トランクス」を見せつけていた。

ぼくは自他共に認める、地味で冴えない非モテ男子で、あるあるの当事者とは言えなかったと思う。


一度だけ軽い気持ちで眉毛を細くしたら、先生からは「大丈夫か?」と心配され軽い騒ぎになった。

何事もいきなり変化を起こすよりも、徐々に変えていくのが良いと身をもって学び、静かに眉毛が生えるのを待った。

蓋を交換するような相手もいなかったので、スプラッシュマリンのSEA BREEZEを大切に使った。
かばんの中で蓋が空き、こぼれてしまった時は絶望だった。

振り返れば、大した思い出ではない。
それでも、このMVが呼び起こしたのは、そんな不器用な青春の記憶だった。
恥ずかしさもあるが、積み重ねの上に今の自分がいると思えば、悪くはない気がする。


”イケナイ”歌詞にドキドキしていた


改めて歌詞を見返すとなかなか刺激的で、令和の価値観ではきわどさも感じる。
発売当時の中学生だった自分も、周囲の友人も、そんな”イケナイ”歌詞に想像を膨らましてはドキドキしていた。

ABC 続かない そんなんじゃ ダメじゃない
(中略)
オレの青春 そんなもんじゃない 熱く奥で果てたいよ

ORANGE RANGE『イケナイ太陽』より

この歌詞にどんな意味があるかとか、歌い方によっては聞こえ方が違うとか、友人と想像力を巡らせた14歳の夏を思い出した。

MVに出てくる”平成あるある”とは違うが、こんな話をした中学生もきっと多かったのではないかと想いを馳せている。


共通言語として盛り上がり


もうひとつの『イケナイ太陽』の記憶として、切っても切れないのはカラオケでの思い出だ。

特に大学生の時に、発売当時は違った場所で学生時代を過ごした友人達と、ある種の”共通認識”といった感じで、歌い盛り上がった。

フェスのステージでも聞いたことがあるが、ものすごい盛り上がりであった。
『上海ハニー』や『ロコローション』といった他の代表曲と比べても、発売当時よりもエネルギーのある楽曲になったように感じる。

それだけに、18年の時を経てのリバイバルヒットも納得だ。


リバイバルヒットした平成の夏曲を振り返ってきた


この夏にリバイバルヒットした平成の夏曲について、
『SUMMER SONG』『熱帯夜』『イケナイ太陽』と3回にわたってnoteを書いてきた。

どの曲も、ぼくたち世代にとってはまさに“どんぴしゃ”の夏の名曲だ。

このnoteに出会ってくれた同世代の方には、当時のことを思い出しながら、聴き直してもらえたら嬉しい。
もし若い世代の方が読んでくれていたなら、この曲たちが新たな思い出を彩るものになって欲しいと願っている。

そんな願いは自分のエゴかもしれないが、これらの曲には、時代を越えて人と人を繋ぎ、思い出や感情を共有させてくれる力があると信じている。

そんな力があることを、この3本を書いて改めて感じた。



よろしければ、『SUMMER SONG』と『熱帯夜』についてのnoteもご覧下さい。


映画『海がきこえる』についてのnoteでも、『イケナイ太陽』と当時の記憶にも触れているので、映画をご覧になった方はこちらも是非ご覧下さい。


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