なぜ1回きりの「発達相談」では心のモヤモヤは晴れないのか
こんにちは、sioです。
次男のことで自治体の発達相談に相談に行き、あまりスッキリしないまま終わってしまいました。
結局、自力で地域の大きな児童発達支援センターへ検査の予約を入れることにしました。
私がした自治体の発達相談と、私が受ける児発での相談の違い
私自身も児発で働いており、保護者の方の相談を受ける立場でもあります。
だからこそ、今回役割の違いを痛感しました。
私が感じた違いはこの2点。
・1回限りなのか、継続的なのか
・相談だけで終わるのか、支援に繋がっていくのか
です。
1回きりの相談では、「相談→アドバイス」で終わってしまうように思います。
実行するのは結局親。
その実行が難しい場合、
実行してみて上手くいかなかった場合、
うまくいったかいかなかったか判断が難しい場合…
どうしたらいいでしょうか。
また、相談を受ける側も、自分の提案が上手くいったのかどうか、1回限りの相談では確認のしようがありません。
もし的外れなアドバイスをしてしまっても、また次に違う保護者に同じことを話してしまうこともあると思います。
1回限りの相談で、問題が解決することなんてあるんだろうか
私が働いている児発では、相談というのは「保護者のニーズを捉える場」です。
「ご飯を食べません」
「タイマーを使っても切り替えができません」
「字がまだ書けず、就学が不安です」
なんて相談に対して、
「では療育でこういうことをしてみますね」
と支援に繋げていました。
専門職がまず試した後に
「こういう声かけをしたら比較的受け入れてくれましたよ!」
「タイマーだけではなく、こういう視覚支援を使うと分かりやすいみたいです」
「今練習してここまではできるようになりましたよ」
というフィードバックとともに「ご家庭では〇〇をやってみてください」とご提案しています。
つまり、一般論ではなく、一度専門職が試行錯誤してその子にフィットする方法をお伝えするんです。
療育やリハビリテーションというのは、オーダーメイドですから。
一方向ではなく、循環する支援
このご時世、一般論や誰にでも当てはまる情報はありふれています。
相談にくる保護者はそれでも「困っている」から専門職に相談するんですよね。
専門職に出来ることは、ただの「アドバイス」だけではないと思っています。
・アセスメント
その子が今どういう状況なのか、なぜその行動をとるのか、どうしたらできるようになるのか。
・計画立案
支援の方向性や優先順位を考慮した上での、具体的な行動。
診察に繋げる、児発や放デイに繋げる、スクールカウンセラーに繋げるなども含む。
・効果検証、モニタリング
結果を踏まえて続けると良いのか、別の方法に変えた方がいいのか、追加した方がいいのか。
こんな風にPDCAサイクルの中にうまく専門家の知識やスキルが入り込んで初めて、問題が解決すると私は思うのです。
モヤモヤの正体
文句を言って申し訳ないですが、今回の私の相談では
・軽く子どもと会話をしただけで、あとはずっと私の話を元にアドバイスしていた(私の主観でしかないけど大丈夫そ?)
・「こういうことをしてみては?」という実行のアドバイスに終始していた(なんだかタスクが増えたようで聞くだけでどっと疲れた)
・今の対応を伝えると、じゃあこれは?これは?とアドバイスすることが目的になっているように感じられた(子どもの反応を聞き取ったり、その方向で間違ってないとかのフィードバックが欲しかった)
・WISCなどの検査をしたいという私の希望に対しても、他の機関の実情に詳しいわけでは無さそうだった(検査をすることには賛成してくれたんですが…)
・また悩んだら来て欲しいなど、次に繋がるような言葉はなかった
という点でモヤモヤが残ったんだと思います。
行政の限界?
現状の制度設計では難しいのかもしれませんが、
・「また来てくださいね」と声をかけて継続性を持たせる
・後日「どうでしたか?」とアフターフォローする
・相談内容が保育園や学校の協力が必要な場合、「こちらから連絡しておきますね」と言える
・他の機関や福祉サービスに繋ぐ
こういうことが出来ないと、モヤモヤが晴れない保護者が続くことになると思います。
児発であればどちらも当然できることです。
担当してくれた公認心理師さんの責任ではなく、行政の制度設計に甘さを感じます。
Xで、もう育児が限界だと自治体の育児相談しに行った時に、「お母さん頑張りすぎ、しっかり寝てくださいね」と言われただけで、絶望したという投稿を目にしました。
そりゃあ絶望するよ。
一時預かり、ファミサポ、ベビーシッター、産後ケア、心療内科…。
繋げられる制度が0ってことはないでしょう…。
私自身も「相談」でガッカリしたことがあります。でも本当に助けられたことが何度もあるんです。
相談してガッカリしても「もう相談しない」と決めないで欲しい。
また人と場所を変えて何度でも何度でも声を上げて欲しいです。
私もそうしています。
力になってくれる人は必ずいますので。
