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心を落ち着かせるために、脳にできること

こんにちは、sioです。

こちらの記事で、
園でお母さんと離れる時に泣いてしまう、
欲しいものが手に入らない時に、怒って暴れてしまう、
楽しいことがあるとつい興奮して、お母さんの言葉が全然耳に入らない

などの状態は、自分の意思ではコントロールできない情動に飲み込まれてしまっている状態だとお伝えしました。

では、こんな時、親や周りの大人はどんな対応ができるでしょうか。
そして、こんな場面を減らすためには、どんな支援ができるでしょうか。



扁桃体を制御できていない時にできること


前頭前野の発達は人間の脳の中で最も遅く成熟すると言われています。

4〜7歳で前頭前野の働きが「芽生え始め」、8〜12歳で「発達し始めて」、
思春期でもまだ「発達の途中」
20〜25歳でやっと「成熟する人もいる」
そうです。

遅過ぎん??

ただでさえ発達が途中である前頭前野は、扁桃体が興奮しすぎるとオフラインになってしまいます。

扁桃体が興奮して、脳が情動で支配されている時に、叱ったり、説得しようとしても本人にはほとんど届きません。

こんな時には、前頭前野の代わりに、扁桃体の興奮を落ち着かせてあげる必要があります。

▶︎刺激を減らす
セーフティスペース、声をかけすぎない、執着している物から離れる、走り回っていたとしたら止めてあげる等

▶︎安心できる穏やかな刺激を入れる
スクイーズ、背中をさする、優しい声かけ等

▶︎副交感神経を優位にする
深呼吸をする、体をリラックスさせる等

発達途中の前頭前野のお手伝いをする感じですね。
ポイントは「落ち着かせるために要求を飲むわけではない」ということです(ABA的な観点)。

私も、スーパーで「おもちゃは買わないよ」と約束していたのに、
おもちゃを欲しがって泣き叫ぶ我が子を抱えて、風のようにお店から出て行ったことが何度もあります😂

そんな時に「約束したよね?」「泣き止みなさい」「恥ずかしいよ」なんて言っても、本人にはコントロールできないからです。


感情コントロールよりもまず「安心」を感じられる脳にする


前頭前野はストレスを感じていると上手く働きません。
また、扁桃体も叱責が多い、予測不能で不安定な環境だと過敏になってしまうことが報告されています。

感情コントロールをするためには前頭前野のある程度の発達が必要ですから、無理に「我慢」や「感情の切り替え」を子どもに要求するよりも

▶︎扁桃体が過剰に興奮しない環境にする
▶︎前頭前野のネットワークが働きやすい環境にする

という工夫が必要になってきます。


扁桃体が過剰に興奮しない環境にする

扁桃体は「予測できないこと」「強い刺激」に敏感に反応します。

・事前にルールを確認する
・事前に見通しをつけておく
・大きな声や叱責、罰などを避ける
・「〇〇をしたらダメ」「禁止」という言葉より「〇〇ならしてもいいよ」などの声かけ
・睡眠や栄養、運動習慣を整える

どれも療育や、不安を感じやすいお子さんの子育てで良いとされていることですよね。

これらは「扁桃体が過剰に興奮しない環境」にしようという目的があるんですね。



前頭前野のネットワークが働きやすい環境にする

前頭前野は「成功体験」「安心した状態」でよく働きます。
少しずつ「できた」を積み重ねることで、情動を制御する回路が育っていきます。

・スモールステップで経験を積む
・できた時に褒める
・適切な行動を教えておく、確認しておく
・子どもの気持ちを言語化してあげる
・料理やスポーツ、遊びの中で前頭前野を使う
・睡眠や栄養、運動習慣を整える

SSTはここを狙ったアプローチですね。

また、「感情」と「情動」は違うというお話をしましたが、感情(feeling)は情動に意味づけを行って言語化したものです。

「お母さんと離れるから不安なんだね」
「負けて悔しいから怒っちゃったのかな?」

など、言語化を手伝ってあげると、「情動」は「感情」としてコントロールしやすくなります。

ここでやっと「感情コントロール」という力が発揮されるんですね。


そしてそれは、大人も一緒


この話を聞いて、「分かってても上手くいかないんだよね」と思った人もいるかもしれません。

私も何度も「だから!その実践が大変なんだって!」った思ったことは何度もあります〜

でもそれでいいんです。
なんでって大人にも扁桃体はありますから。

大人だってそんな簡単に脳をコントロールすることはできません。

そのあたりのお話をまたできれば良いなぁと思います🙆🏻‍♀️


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