たくさんの人が関わってくれたことに感謝して死にたい
「人と人とのつながりって、本当に必要なのかな?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?
私は、29年続いた行きつけの居酒屋が。閉店するという知らせを受けて、深く考えさせられました。
そのお店での出会いが、メンタルを病んでいた私の命を救ってくれたのです。
この経験から、人とのつながりについて、あらためて考えてみたいと思います。
人とのつながりを考えるきっかけ
ある評論家のインタビュー記事によると、最近では孤独や孤立が社会問題として認識されるようになり、人間関係に関する本や専門家の意見が注目を集めているそうです。
そんな中で、「友だちはいらない」という不要論と、「友だちは健康に必要不可欠」という必要論が対立しているとのこと。
この話題について、私なりの考えを深めていきたいと思います。
私自身、うつ病を抱えながら就労継続支援A型事業所で働いています。
毎日の生活の中で、人とのつながりの大切さを実感する場面が数多くあります。
そんな私の目に留まった、この評論家の考察は、とても興味深いものでした。
「ぼっち」への偏見と反発
「1人でランチを食べている人を見て、かわいそうだと思ったことはありませんか?」
このような考え方自体が、実は大きな問題をはらんでいるとのこと。
評論家の指摘によると、1人でいることを「問題がある」と評価する風潮が、いまだに根強く残っているそうです。
私も以前は、1人でいることに引け目を感じていました。
でも、それは社会からの同調圧力だったのかもしれません。
「友だちはいいもの」
「友だちが1人もいないのは人間的におかしい」
といった価値観が、知らず知らずのうちに私たちの心に染みついているのです。
健康と人とのつながり
人とのつながりは、実は私たちの健康にも大きく影響しているようです。
新型コロナウイルスの流行を経験し、社会的なつながりの重要性が見直されてきました。
とくに、超長寿時代を迎えた今、健康を維持するために良好な人間関係が必要だという考え方が広まっているとのこと。
たとえば、英国のある経済学者の研究によると、ほんの少しの時間でも、誰かとポジティブなつながりを持つことができれば、その人の健康に大きなプラスになるそうです。
具体的には、ストレスの多い状況でも、友だちがそばにいるだけで、血圧が下がったり、ストレスホルモンの値が低下したりするとのこと。
私自身、不整脈や心房細動、脂質異常症、糖尿病など、さまざまな持病を抱えています。
でも、行きつけの居酒屋での温かい人とのつながりが、私の心と体を支えてくれました。
医学的な研究でも、適切な社会的つながりを持つ人は、そうでない人に比べて生存の可能性が50%も高くなるという結果が出ているそうです。
これは禁煙と同じくらいの効果があり、肥満や運動不足による影響よりも大きいとのこと。
米国のハーバード大学では、80年以上も幸福に関する研究を続けているそうです。
その結果、家族や友だち、地域社会とのつながりが強い人のほうが、そうでない人よりも幸せで、体の健康状態も良好だということがわかったとのこと。
これは私の実感とも重なります。
毎日のnote執筆や朝活での読書を通じて、オンラインでのつながりも大切にしていますが、やはりリアルな人とのかかわりは、心が温かくなる特別な何かがあるように感じています。
「友だち」の定義を考える
ここで、少し立ち止まって考えてみたいのは「友だち」という言葉の意味です。
夫婦のように法的な契約があるわけでもなく、恋人のように「つき合う」という明確な合意もない。
そう考えると、「友だち」って一体なんなのでしょうか。
たとえば、私が通っている就労継続支援A型事業所の仲間たち。
毎日顔を合わせて仕事をしていますが、「友だち」と呼べるのでしょうか。
私にとっては大切な存在ですが、相手は私のことを「友だち」だと思っているかどうかはわかりません。
このように、「友だち」という関係は、実はとても曖昧なものなのです。
ハーバード大学の研究者たちは「重要なのは人間関係の質」だと指摘しているそうです。
つまり、「友だち」という名称よりも、その関係が自分にとって心が通い合えるものなのか、元気をもらえる関係なのかが大切だということです。
私の場合、行きつけの居酒屋での出会いが、まさにそうでした。
店主やお客さんたちと、毎日会うわけではありません。
でも、メンタルを病んでいた私を温かく受け入れ、支えてくれました。
形式的な「友だち」という関係ではなくても、確かな心のつながりがそこにはあったのです。
2021年ころだったでしょうか。
「毒友」という言葉もをよく聞いた時期がありました。
約束を守らなかったり、うそをついたり、不快な思いをさせたりする友だちのことです。
このような関係に固執するくらいなら、たまにしか会わない知り合いや、ジムのインストラクター、お店の常連さんといった、ゆるやかなつながりのほうが、心が健やかに保てるのかもしれません。
孤独感と人とのつながり
「自分が望む以上に孤立している人は、他者とのつながりを感じている人よりも早い時期から健康状態が悪化する」
そんな研究結果があるそうです。
これは私にとってとても興味深い指摘でした。
つまり、1人でいることを心から望んでいる人の場合は、必ずしも健康に悪影響があるわけではないということです。
私の経験から言えば、うつ病を発症した当時は、誰とも会いたくないと思っていました。
でも、それは本当に1人でいたかったわけではなく、人とのつながりを求めながらも、うまく関係を築けない苦しさがあったのだと思います。
今になって振り返ると、そんな私を受け入れてくれた居酒屋との出会いは、本当に奇跡的でした。
実は、孤独感というのはとても個人的なものだそうです。
家族や友だちに恵まれていても強い孤独を感じる人もいれば、1人暮らしでいろいろな土地を転々としているのに、まったく孤独を感じない人もいるとのこと。
私の場合は、SNSでの発信やnoteの執筆を通じて、新しいつながりが生まれ、それが孤独感を和らげてくれています。
ただし、友情という言葉で語られる理想的な関係にこだわりすぎるのは、かえって私たちの視野を狭めてしまうかもしれません。
友情という概念自体、明治時代に海外から入ってきた考え方だそうです。
その後、文学などを通じて「親友」や「魂の友」といった理想化された関係性が広まっていったとのこと。
でも、実際の人とのつながりは、もっと自由でゆるやかなものでいいのではないでしょうか。
これからの人とのつながり方
最近では、人間関係を資産運用のように考える傾向があるそうです。
どんな人とつながれば、どれだけの見返りがあるのか。
時間対効果はどうなのか。
そんなふうに、人とのつながりを効率的に管理しようという考え方が広まっているとのこと。
でも、私は少し違う視点で考えています。
29年間通い続けた居酒屋が閉店すると聞いて、深く考えさせられました。
もし、あの居酒屋での出会いがなければ、私は今、生きていなかったかもしれません。
このような大切なつながりは、効率や損得では測れないものだと思うのです。
たしかに、すべての人間関係が深いものである必要はありません。
むしろ、いろいろな濃度の関係性があってこそ、人生は豊かになるのではないでしょうか。
たとえば私の場合、就労継続支援A型事業所の仲間たち、SNSでつながっている方々、noteの読者の皆さん、そして行きつけの居酒屋の常連さんたち。
それぞれに異なる距離感で、でも、たしかな絆で結ばれています。
この先の人生をより充実したものにしていくために、わずらわしさを恐れず、新しい出会いを受け入れていきたいと思います。
そして、理解し合える友だちとの出会いを、これからも大切にしていきたいと思います。
なぜなら、人と人とのつながりこそが、私たちの人生をより豊かに、より健やかにしてくれるものだと信じているからです。
閉店を迎える居酒屋での思い出を胸に、これからも人とのつながりを大切にしながら、自分らしい生き方を見つけていきたいと思います。
それは必ずしも、誰かのマニュアル通りである必要はないのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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