誰かを本気で育てたいと思ったとき、少しだけ自分が動き始めた
「寝てるだけで1億円欲しい」
「1秒も働きたくないけど、尊敬されたい」
そんなふうに思っていたこと、わたしにもありました。
誰かが楽して稼いでいるように見えると、自分もそうなれる気がしてしまう。そして、できない自分を責めることすら面倒になって「そんな自分でも認められたい」と願っていた。
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■自分の弱さを、誰かの気づきに変える
52歳のいま、うつ病と持病を抱えながら就労継続支援A型事業所で働いているわたしが、こうしてnoteを書き続けているのは、自分を変えたかったからです。
でもそれは、いま苦しんでいる誰かに「こうすればいい」と説教をするためじゃありません。
あるメルマガを読んで、ひとつの教え方が心に刺さりました。
それは、「信頼・目的提示・理由付け・甘やかさない優しさ・謙虚な学びの姿勢」という5つの要素を大切にして、人の成長を本気で願う教え方。
これを読んだとき、「あの頃の自分が知っていたら、少しは前を向けたかもしれない」と思ったんです。
たとえば「信頼」について。
以前のわたしは、仕事を任されることに不安を感じていました。失敗したらどうしよう、自分にはできないんじゃないか。そんなふうに感じていたんです。
でも、ある日、就労継続支援A型事業所のスタッフさんが「大丈夫ですよ、任せてますから」とひと言添えて、作業を一任してくれたことがありました。
そのとき、「え、本当に自分にやらせてもらえるの?」と驚きつつも、不思議と安心感が湧いてきたのを覚えています。
誰かが自分を信じてくれるという経験は、それだけで背筋が伸びるものです。しかも、結果がどうあれ責められることもなかった。
これが「信頼する」ということなんだ、と初めて腑に落ちました。
期待してプレッシャーをかけるのではなく、ただ「任せるよ」と伝える。それがどれだけ人を前向きにさせるか、身をもって知った瞬間でした。
■教えるとは、優しさの仮面をはがすこと
学びの場で本当に必要なのは、「調べてごらん」と背中を押す厳しさです。
調べればすぐにわかることを、つい教えてしまう。それは優しさのように見えて、実は相手の成長の芽を摘んでいるかもしれません。
メルマガの著者は、「それって甘やかしではないか?」と問いかけていました。
教える側が優しさを履き違えると、教わる側は依存的になってしまう。
わたしも、自分で調べる努力をしなかった時期がありました。楽だったけれど、何も身につかなかった。そのくせ、「自分はできない人間なんだ」とどこか他人事のように落ち込んでいたんです。
それが変わったのは、このメルマガの著者の動画がわかりやすくて、すっと腑に落ちたから。
教え方ひとつで、人の心は動くんだと実感しました。そして、「誰かを変えようとする前に、まず自分の姿勢を変えなきゃ」と思えたのです。
「謙虚に学ぶ姿勢」は、教える立場でも持ち続けるべきものです。知らないことは知らないと言える勇気。わからないときは、相手から学ぼうとする素直さ。メルマガの著者が教育実習で体験したように、生徒から教えられる瞬間が、教える側をも成長させるのです。
このnoteを通してわたしが伝えたいのは、「そのままでいい」ではなく、「ここから変わっていける」という希望です。
わたし自身が、まだまだ変わりたいと思っているように。
完璧じゃないからこそ、学べる。
弱いからこそ、人の痛みがわかる。
その思いを込めて、ここからは「目的と理由をどう伝えるか」について書いていきます。
■目的を提示することで、学びの道が照らされる
何かを学ぶとき、いちばん苦しくなる瞬間は、
「これって、いったい何のためにやってるんだろう?」
と感じるときです。
ゴールが見えないままでは、不安と疑念がつきまとうばかりで、集中もできない。
わたしも昔、職業訓練で宅建士の資格取得を目指して勉強していたとき、「どうしてこんな細かい法律や数字を覚えなきゃいけないんだろう」と、何度も投げ出したくなることがありました。
たとえば、権利関係や法令上の制限といった分野の内容が、実生活とどうつながっているのかが見えず、過去問を解きながらも「この知識が将来、何に役立つのだろう?」と疑問ばかりが頭をよぎっていました。
そんなとき、講師の方が言ってくれたひと言が、わたしの視界をパッと明るくしてくれました。
「この条文は実際の契約書を読むときに必要な知識だし、ここが分かっていればトラブルを未然に防げるんです」と。
それを聞いたとき、ああ、ただの試験勉強じゃなくて、これは誰かの安心や信頼を守るための知識なんだと気づいたんです。ああ、今この時間が、未来につながっているんだなって。
メルマガの著者も同じように言っていました。
「教えるときは、まずゴールを提示することが大切だ」と。
話し始める前に、「今日はこれを学んで、ここまでできるようになりましょう」と伝えるだけで、学びの意識がガラリと変わるとのことでした。
まさにそれは、ナビを持たずに知らない道を歩くか、目的地を設定して地図を広げながら進むかの違い。安心感がまるで違います。
とくに初心者や、不安を抱えている人にとっては、「なぜこれをやるのか」があるだけで、学ぶことそのものへのハードルがぐっと下がるんです。
■理由を伝えることで、学ぶ意義が深まる
目的地が見えていても、「どうしてその道を通るのか」がわからないと、不安は完全には消えません。
だからこそ、目的だけでなく、その背景にある「理由」を自分自身が知ることこそが、学びを深める鍵なのだと、わたしは最近ようやく気づきました。
メルマガの著者が語っていた話の中に、印象的なエピソードがありました。
教育実習のとき、生徒から「英語って、なんで勉強するの?」と聞かれたそうです。
その質問に対して、英語を話せる人は、日本語しか話さない人と比べて、世界中に15倍以上いるというデータを示しながら、英語を学べばそのぶんだけ人との出会いや情報の幅が広がると伝えたそうです。
つまり、友達ができる確率も、恋人ができるチャンスも、読めるニュースや楽しめる動画も、日本語しか話せないときに比べて15倍に広がるということ。それだけで、勉強する意味が一気に現実味を帯びてくる。
この例えが生徒にしっかりと届いたのは、ただの知識の話ではなく、「その子の未来」と結びつけて語ったからだと思います。
これは、宅建の勉強にも通じるところがありました。
たとえば、都市計画法の区域区分の内容をただ丸暗記しようとしても、なかなか頭に入りませんでした。
でも、「この区域によって建てられる建物の種類や用途が決まっていて、住む人の暮らしやすさや安全性に直結している」と知ったとき、ただの知識が街づくりや生活そのものと関係していることに気づいたのです。
そこから、この知識を持っていれば、将来自分が携わる不動産の現場で、お客さまに安心できる提案ができるのだと実感しました。
理由は、行動の燃料です。
理由があれば、多少難しくても前に進める。逆に、理由がなければ、たとえ簡単なことでも続けられない。
だからこそ、教える立場にある人は、ただ情報を伝えるだけではなく、「なぜそれが必要なのか」を語る覚悟を持たなければいけないと、わたしは思うんです。
■「教えること」は、自分自身を育てることでもある
目的や理由を意識して学び始めると、その過程で必ず「つまずき」にぶつかります。
頭でわかっているつもりでも、思うようにいかない。そんなときこそ問われるのが、「教える人」の姿勢です。
わたしがようやく気づけたのは、教えるという行為が、自分自身の成長にもつながるということでした。
たとえば、SNSでの発信を通して、自分の言葉で誰かに何かを伝えようとするたびに、「本当に理解できているだろうか」と自問自答するようになったんです。
完璧ではなくてもいい、でも学びを止めない。
そんな姿勢が、誰かの背中をそっと押す力になることを、身をもって体験しています。
このnoteを通じてお伝えしてきた「信頼」「目的提示」「理由付け」「甘やかさない優しさ」「謙虚な学びの姿勢」の5つの要素。
それは単なるテクニックではなく、「誰かの成長を本気で願う心構え」そのものなのだと思います。
■小さな一歩を、いまここから
わたしは、長い間、「できない自分」と向き合うことが怖くて、何もしないことで自分を守ってきました。
でも、気づいたんです。誰かを変えようとするのではなく、自分が学び続ける姿を見せることが、最も誠実な「教え方」なのだと。
就労継続支援A型事業所で出会ったスタッフの方々が、わたしを信じて、任せてくれたように。
必要以上に手を出さず、でも見放さず、見守ってくれたあの在り方が、今のわたしの教え方の原点になっています。
あなたにも、きっと誰かがいます。今は自信がなくても、何者でもなくても、学び続ける姿そのものが、誰かの希望になり得る。
だからこそ、まずは小さな一歩を踏み出してみてください。
今日出会った学びを、ひとつ言葉にして誰かに伝えてみる。それだけでいいのです。学びは誰かに届いたとき、はじめて「教え」になります。
わたし自身、まだまだ道半ばです。病気や不安を抱えながらも、今日もまた、学びの道を歩いています。
このnoteが、かつてのわたしと同じように「変わりたい」と願っているあなたの、小さな道しるべになれたなら、心からうれしく思います。
わたしも、あなたも、まだまだこれからです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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