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【MYOGや洋裁する方必見!】まち針やクリップを使わないで縫うテクニックを服作りのプロが丁寧に解説してみた(前編) #53

はじめに

こんにちは!(久しぶりの投稿 笑)
パタンナーという洋服の設計をする仕事をしています、島村です。メンズのパタンナーをしてもうすぐ10年になります😀

趣味ではMYOG(Make Your Own Gear)というアウトドア用品の自作をしています。

今回は現役パタンナーが縫製のコツを伝授するという記事になります!洋裁をしている方やMYOGをしている人向けです。

この記事を読むと、

✅まち針やクリップを使わないで縫製をすることができる
✅直線とカーブを上手く縫い合わせる事ができるようになる
✅縫製の効率が上がり、早く綺麗に縫う事ができる

といったメリットが得られるようにこの記事を分かりやすく解説していきます!


パタンナーという仕事は、トワルというシルエットやディテールなどを確認する為の簡易的な仮縫い見本を作るという工程があります。

このトワルはシーチングという綿100%の平織生地で作る事が多く、比較的に扱いやすい生地を用いて仮縫い見本を作ります。

ですので、仕事で縫製する時にはピンを使わず、シーチング生地を縫い合わせることがほとんどです。生地が扱いやすい分、縫製の作業性(縫い合わせる線質や手の使い方、縫製の工程などをより注視して考えることがパタンナーという仕事では多いです。

一方で趣味でMYOG(アウトドア用品の自作)をする時には、コーデュラやダイニーマなどのナイロンやポリエチレン素材が主なので、滑りやすく扱いにくい生地ばかり使うことになります。

MYOGを始める時には、事前に滑りやすいことを注意して、ミシンのテフロン押さえを買うのと同時にこのようなクリップも購入しました。

☝️これもMYOG必須アイテムです!

このクリップを使って縫うと生地に※針穴が出来ずに、仮止めすることが出来るので縫製初心者にとってはとてもありがたいアイテムです。自分もMYOGを始めた当初は使っていました。

※防水素材などはまち針で留めると余計に穴を開ける可能性があるので使わないことが普通です⚠️

しかし、このような滑りやすい生地でも手の使い方やコツを掴めばクリップ要らずで綺麗に早く縫製することが可能です!

そのやり方を👇スタッフバックを作る過程で説明していければと思います!

スタッフバック
引用:https://webshop.montbell.jp/sp/goods/disp.php?product_id=1133130

それでは早速行ってみましょう🔥



直線とカーブについて

…とその前に前提知識として、線質の違いによってどのような手の動かし方になってくるのかを知るために、直線とカーブの違いを説明します。

同じ長さの直線とカーブがあるとします。

チャッピーで作成

分かりやすく説明するためにカーブの線は、円周にします。その場合、直線の長さは直径×πです。

πを3.14とした時、

直径10cmの円なら31.4cmです。

矢印の位置が間違えているチャッピーはご愛嬌


この円に1cmの縫い代を付けた場合、縫い代端の円周の長さは、12πなので、37.7cmになります。

つまり、1cmの縫い代を付けると6.3cmほど仕上がり線の長さが長くなります。一方で直線の平行線は1cmだろうが5cmだろうが、長さは変わりません。

つまりこれはカーブがキツくなればなるほど平行線の長さは大きくなるという性質があります。(同時に縫い代付けをする際に縫い代巾が多ければ多いほど、縫い代端の長さは長くなります)

当たり前の話ではありますが、これを意識しないと、縫い代端を揃えて縫うミシン縫製では、仕上がり線が合わなくなって綺麗に縫えないという問題にぶつかってしまいます。
それは、この直線とカーブを意識していないからというだけなのです!

(ミシンの縫い糸を解いては間違えての繰り返しだとイライラしてくるのはあるあるですよね!)

つまり直径10cm円の円周31.4cmに同寸31.4cmの直線を付ける場合、縫い代1cmの端で揃えて縫うと、どうしても6.3cmほどの余りが生まれてくるので工夫が必要になります。

ではどのようにしていくのか?


①縫い代巾を小さくする方法

まず、ひとつは縫い代巾を小さくするという方法。1cmを0.5cmにすると11π(34.6cm)になるので縫い代端の長さの差寸は3.2cmになります。半分くらい減るので減らせば減らすほど、縫製はしやすくなります。

一方でこの縫い代巾が適切かどうかの確認は必要です。

✅この縫い代で強度は問題ないのか?
✅経年変化による外観変化はどうなるのか?
✅縫製仕様としての可縫性は問題ないか?

などの検討すべき項目は頭に入れておくと良いものづくりが出来て、MYOGや洋裁がもっと楽しくなると思います!

例えば、ダイニーマの場合では生地がラミネートされている状態であれば、生地自体にストレッチ性が無い為、糸の組織自体が動きにくいです。これは仕上がり線が少しでもズレた時に手の動かし方によって調整することが難しいということが言えます。また、ラミネートされていることで裁ち端がほつれにくいことも特徴としてあります。レーザーカットして裁断をした場合、よりほつれにくくなります。

これらの特徴を理解していれば、このディテールなら0.5cmの縫い代で裁ち切りの縫い代でも大丈夫そうだな〜という判断が出来たりします。

逆にこの事が理解しないまま縫製すると意図しない仕上がりになったりするので注意が必要です。

※これらを手っ取り早く理解するために作ったアウトドア生地について解説したnote記事もあるので良かったら参考にしてみて下さい⭐️


とは言え、縫い代巾を小さくしたとしても、直線とカーブの差寸は無くなりはしません。だから直線とカーブを縫い合わせるのは難しくコツがいるのです。

②手の動かし方が1番重要

だからこそここで必要になってくるのが
手の動かし方である!!という訳です。
ここから本題になってくるのでたくさん話したいのですが、、

…今回はここまでとさせて頂きます。🙇‍♂️

次回以降は写真や動画(Instagramのショート動画を載せます)付きで解説するのできっと長くなると思います。笑


後編では、実際に34×15cmと19×10cmの2パターンでスタッフバックを作っていきます!

生地は、ダイニーマ(0.8oz)とコーデュラリップ(15d)の2つを用意します。どちらも縫いにくい生地なので普通の方ならクリップを用いる人の方が多いかなと思います。道具を使うのも良いですが、慣れてきたら自分の技術を磨いてより素敵なものづくりが出来るとより成長した実感を得られるのでおすすめです♪

👇後編はコチラから!

番外編

所有しているメーカーのスタッフバックを見てみました。縫い代の写真だけでも色々と分かることがあります。

〜ISUKAの寝袋〜

直線のところは1cmの縫い代でした
丁寧にロック始末もされています
丸底は0.8cmの縫い代
こちらもロック始末がされています
ここが縫いの始まり箇所でした
なぜかというと…
丸底の切替位置をノッチ位置にしていたからです!
ノッチの切り込みがどこにもなかったのです。縫製の始点と終点が同じ。つまりこれは切替位置から1発でガーっと縫っていると思います。これだとめちゃくちゃ効率が良いし、綺麗に出来てる素晴らしい仕様ですね(早口)

〜NEMOのテント〜

裁ち切りで1cmの縫い代がありました。
ここは直線部分
ここはカーブは部分
生地のバイアス箇所が多少ほつれていました。
(気にならない程度)

この2つの縫い代だけでも色んな事が推察出来ます。面白いですよね!ちなみにどちらも高密度のナイロン素材なのでロック始末はしなくてもOKかなとは思います。洗濯の頻度が多かったり、綿などの天然素材では縫い代端処理は何かしら必要になってきます。

ISUKAは日本メーカーだなぁと感じるほど細部のディテールに作り手の意図を感じることができます。


P.S.

ちなみになぜスタッフバックをここで作るのかというと、バックパックのパッキングでこのサイズのスタッフバックが必要だからです。欲しいULタイプの寝袋とフロアレスシェルターが16万くらいするので、渋っています笑

バックパック製作にお金をかけているので今は節約をしてパッキング模型という形でスタッフバックを作るという訳です。バックパックが完成したら実際に寝袋とフロアレスシェルターを購入してパッキングして実際にフィールドテストをしてみます!🔥

バックパックを作る方はいきなり高額なギアを購入しなくてもこんな方法があるヨ!という紹介でした。

おわり。

👇後編はコチラから!

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【MYOG進捗状況】
2026年4月⇒進捗率46%(4/10)
【note進捗状況】
2026年4月⇒進捗率53%(53/100)
これらの進捗は2027年4月までに達成する目標です🔥エイエイオー!
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ここまで読んで下さりありがとうございます。
noteの他にInstagramもやっています。こちらではアウトドアについて体系的に学ぶことができ、アウトドアの遊びがより楽しくなれるような発信をしていくので興味がある方は是非覗いてみてください😊

P.S. このnoteは基本的に自分が哲学本を読んだり、ものづくりをしていく中で面白いと思った内容を4000文字〜10000文字くらいの文章量にまとめています!(最近は3000文字多め)
そして全て無料で公開しています!
ものづくりをしている方にとって何か学びになれば幸いです。シェアハピ!!!

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