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サーキットトレーニングをホームエクササイズへ

参考文献

Al-Mhanna, Sameer Badri, et al. Home-based circuit training improves blood lipid profile, liver function, musculoskeletal fitness, and health-related quality of life in overweight/obese older adult patients with knee osteoarthritis and type 2 diabetes: a randomized controlled trial during the COVID-19 pandemic. BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation. 2024;16:125. doi:10.1186/s13102-024-00915-4.

自宅でのサーキットトレーニングは、膝変形性関節症と2型糖尿病を併発した過体重・肥満の高齢患者における血中脂質プロファイル、肝機能、筋骨格系のフィットネス、および健康関連のQOLを改善する:COVID-19パンデミック下におけるランダム化比較試験


とりあえず内容を知りたい方はここ(論文の要約)

目的

肥満、2型糖尿病(T2DM)、および膝変形性関節症(KOA)を併発している高齢患者を対象に、12週間の自宅ベースのサーキットトレーニング(HBCT)が心血管代謝、肝機能、筋骨格系のフィットネス、およびQOLに及ぼす影響を明らかにすることを目的としています。

方法

70名の対象者を、12週間のHBCT介入群(35名)と非運動対照群(35名)にランダムに割り当てました。
HBCT群は週3回、自重と可変ダンベルを用いた7種類の運動(有酸素運動2種、レジスタンス運動5種)を実施しました。
負荷は段階的に増加させ(15〜30回、2〜4ラウンド)、初回のみ対面指導、その後はビデオと電話等でフォローアップを行いました。

結果

HBCT群では、対照群と比較して総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、空腹時血糖、および肝機能指標(AST、ALT)が有意に改善しました。
また、膝の痛みの軽減に加え、下肢筋力(30秒椅子立ち上がりテスト)、可動性(TUG)、およびQOLの各スコアにおいて有意な向上が認められました。

結論

HBCTは、複数の慢性疾患を抱える肥満高齢者において、代謝指標と身体機能の両面を安全かつ効果的に改善する介入手段であることが示唆されました。


ポイントと感想

疾患背景に配慮したプログラム

この研究の特徴としては、膝OA、2型糖尿病、肥満という、臨床でもよく遭遇する既往や疾患背景が組み合わさった方を対象としているところです。

通常、有酸素運動は代謝改善に、レジスタンス運動は筋力向上に寄与します。
サーキットトレーニングでは、短時間で両方の恩恵を享受できるようになっています。

肝機能(AST、ALT)まで改善している点は、単なる膝の痛みだけでなく、代謝の状態を改善していることを示しています。

継続率90%

継続性は、運動療法において重要な要素です。
この研究では91.7%という高い参加率を記録しています。
なぜそこまで高い継続率になったのでしょうか。

まず、強度の設定です。
1〜6週目はRPE11〜13(楽〜ややきつい)から開始し、身体が慣れた7週目以降に回数とセット数を倍増させています。
スモールステップが重要ですね。

また、ビデオ指導だけでなく、週1回の電話やメッセージによるフォローアップを組み合わせている点も重要です。
デジタルの利便性と、モニタリングの安心感を掛け合わせることが重要ですね。

ではでは。

#整形外科 #理学療法士 #リハビリテーション

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