EAA補給の効果
参考文献
Ferrando, A. A., Wolfe, R. R., Hirsch, K. R., et al. International Society of Sports Nutrition Position Stand: Effects of essential amino acid supplementation on exercise and performance. Journal of the International Society of Sports Nutrition, 2023. 20(1). https://doi.org/10.1080/15502783.2023.2263409
国際スポーツ栄養学会の立場:必須アミノ酸サプリメントの運動とパフォーマンスへの影響
とりあえず内容を知りたい方はここ(論文の要約)
必須アミノ酸(EAA)サプリメントが運動やパフォーマンスに及ぼす影響について、国際スポーツ栄養学会(ISSN)がこれまでのエビデンスを整理した立場を公表しています。
主なポイントは以下のとおりです。
EAAは体内で合成できないため、食事やサプリメントでの摂取が必須
EAA摂取は骨格筋のタンパク質合成(MPS)を強力に刺激
同量の完全タンパク質より、EAA単独の方がMPSへの刺激が大きい
摂取量は1.5~3.0 gで効果が始まり、15~18 gでプラトー
運動とEAA摂取の組み合わせは相乗効果を発揮
EAAは安全性が高く、複数回摂取しても食事由来の同化反応を妨げない
臨床集団やリハビリ期間においても筋力や機能回復に有益
高齢者やカロリー不足状態では特に重要で、ロイシン含有率を高める必要がある
一方で、アスリートのパフォーマンスや体組成への長期的影響、ケガ後のリハビリにおける効果については、さらなる研究が必要としています。
ポイントと感想
今注目のEAAの効果
必須アミノ酸(Essential Amino Acids:EAA)は9種類のアミノ酸で構成されています。
EAAは筋タンパク質合成を直接刺激する能力が高いことがわかりました。
摂取量と摂取タイミングですが
最低でも1.5~3gは必要
15~18gで効果はプラトー(これ以上の摂取でも効果は停滞)
運動前に摂ると、運動後より同化作用が強い
また、運動をしていない場合でも補給することでタンパク質の合成を促すことが示されていますので、入院患者さんなどへも提供することは有益な可能性があります。
ただし、まだ研究の余地があるテーマ(長期効果、ケガ後の回復など)も多く、現場で使う際は最新の知見を踏まえて判断することが重要です。
また、どの分野でもそうかと思いますが、完全な栄養素ではありませんので、食事などを含めトータルでバランスよく様々な栄養を摂ることを推奨します。
ではでは。
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