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肩関節後方組織への対応

参考文献

Fukushima Y, Avilineni M, Kao M, et al. (2023). An evidence-informed rehabilitation management framework for posterior shoulder tightness: A scoping review. Shoulder & Elbow, 16(1_suppl), 74-88.

後方肩関節緊張に対するエビデンスに基づくリハビリテーション管理の枠組み:スコープレビュー

とりあえず内容を知りたい方はここ(論文の要約)

このスコーピングレビューは、「後方肩関節緊張(PST: Posterior Shoulder Tightness)」への対応を整理し、理学療法士が臨床で使える介入のフレームワークを明らかにしています。2021年12月までに公開された文献の中から、PSTに対する理学療法介入に関する21件の研究が抽出され、分析されました。

主な介入方法は次の3つに分類されます:

  • 治療者が施術する介入(例:スリーパーストレッチ、IASTM、筋エネルギー技法など)

  • 治療者が指導し、患者が実施する介入(例:スリーパーストレッチ、クロスボディストレッチ)

  • 複合的介入(例:ストレッチ+テーピング、IASTM+ストレッチ)

最もエビデンスが多く、有効性が示唆されているのは「スリーパーストレッチ」と「クロスボディストレッチ」で、これらを肩甲骨を安定化させて実施することで、水平内転可動域の改善が期待できます。

ポイントと感想

後方組織の緊張の評価

PSTは、筋肉や関節包といった軟部組織の伸展性低下、さらには上腕骨の骨構造の影響によって可動域が制限される状態を指します。後方関節包の硬さは水平内転の可動域制限として臨床で観察されやすいので、評価を忘れずに行いましょう。

ストレッチは量と質

研究からは、1日30秒×4回(合計2分)を最低4週間続けるストレッチが推奨されており、持続的な介入がカギとなります。また、肩甲骨の安定化を図ることで、よりターゲットを絞ったアプローチが可能になるとのこと。

なんとなくのストレッチでは効果が低下してしまうこともありそうです。
患者さんへの適切な指導が必要ですね。

ではでは。

#理学療法士 #整形外科

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