オタゴ運動プログラム〜高齢者の身体機能・心理社会的側面への影響〜
参考文献
Mgbeojedo UG, Akosile CO, Okoye EC, Ani KU, Ekechukwu EN, Okezue OC, John JN, Nwobodo N. Effects of Otago Exercise Program on Physical and Psychosocial Functions Among Community-Dwelling and Institutionalized Older Adults: A Scoping Review. Inquiry. 2023 Jan-Dec;60:469580231165858. doi:10.1177/00469580231165858.
オタゴ運動プログラムが地域在住および施設入居高齢者の身体的および心理社会的機能に及ぼす影響:スコープレビュー
とりあえず内容を知りたい方はここ(論文の要約)
本レビューは、高齢者に対するオタゴ運動プログラム(OEP)が身体的・心理社会的機能にどのような影響を与えるのかを検証したスコーピングレビューです。
対象は、地域在住高齢者と施設入居高齢者で、計14本の研究が選出されました。
また本レビューでは、グループ形式・個別形式の両方で実施されたOEPが検討されています。
主な結果としては以下の通りです:
OEPは、転倒の減少、バランス、筋力、可動性、生活の質(QOL)に対して効果を示した。
グループでの実施の方が、個別よりも効果が高い可能性が示唆された。
ただし、心理的な要素(特にうつ症状)に対する効果は、十分に評価されなかった。
ポイントと感想
OEPの可能性
OEPは、転倒予防目的に行われる運動療法です。
今回のレビューでは身体機能全般の改善に加え、生活の質の向上にもつながる可能性が示されています。
高齢者のADLやIADLの維持・向上を目的とする場面では、導入を検討する価値がありそうです。
グループ実施の良さ
高齢者においては、社会的つながりもQOLを左右する重要な要素だと思います。
グループ形式でのOEPは、身体的効果の向上だけでなく、仲間と一緒に取り組むことによる心理的メリットも期待できます。
特に、継続率に関してはやはりグループで行った方が継続する印象です。
今回のレビューではうつ症状の変化に関する報告は不足していましたが、社会的交流の促進を通じた心理的支援効果にも注目すべきでだと思います。
あくまで、個人に合わせて提供していく必要はありますね。
ではでは。
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