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腰痛予防のエビデンス〜カギはやはり運動か〜

参考文献

de Campos TF, Maher CG, Fuller JT, et al.
Prevention strategies to reduce future impact of low back pain: a systematic review and meta-analysis.
British Journal of Sports Medicine 2021;55:468-476. https://doi.org/10.1136/bjsports-2019-101436

腰痛の将来的な影響を軽減するための予防戦略:系統的レビューとメタアナリシス


とりあえず内容を知りたい方はここ(論文の要約)

この論文は、「腰痛(Low Back Pain:LBP)」の将来的な影響を予防するために、どのような対策が効果的なのかを明らかにすることを目的とした、システマティックレビューおよびメタアナリシスです。

調査対象は、将来の腰痛の強度や障害(disability)を軽減することを目的とした介入を行ったランダム化比較試験(RCT)。
評価時点は介入から3ヶ月以上経過後であり、現在腰痛がある人だけを対象とした研究は除外されています。

その結果、25件の試験(8,341人)から、以下のような中等度の質のエビデンスが得られました:

  • 運動プログラムは、将来の腰痛の強度を有意に低下させる(MD -4.50)。

  • 運動+教育プログラムは、将来の腰痛による障害を軽減する(MD -6.28)。

一方で、生活の質(QoL)や就労能力に対する効果については、エビデンスが不十分で明確な結論は出せませんでした。


ポイントと感想

現在の腰痛の有無に限らない予防

今回の研究の大きなポイントは、対象が現在腰痛があるかどうかに関係なく選ばれていることです。
つまり、今は痛みがないが将来が不安という人や、逆に今の痛みがさらに悪化しないようにしたい人にとっても、運動プログラムは意味があるというエビデンスを示してくれています。

運動だけでOK? 教育も組み合わせるべき?

運動単独でも将来の腰痛を軽減する効果がありましたが、教育と組み合わせたほうが障害の軽減効果は高いという結果です。
患者さんへの指導の場面では、「動くことの重要性」だけでなく、「腰痛に対する正しい理解」もセットで提供する意義があると言えそうです。

QOLなどへのエビデンスが不足していることもあり、まだまだ課題が残る分野なのかもしれませんが、患者さんの腰痛の予防にむけた運動指導などは、セラピストの活躍の場所を広げてくれそうです。

ではでは。

#理学療法士 #整形外科

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