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腰痛患者へのハムストリングストレッチ:システマティックレビュー

参考文献

Gou Y, Lei H, Chen X, Wang X. The effects of hamstring stretching exercises on pain intensity and function in low back pain patients: A systematic review with meta-analysis of randomized controlled trials. SAGE Open Medicine. 2024;12. doi:10.1177/20503121241252251

ハムストリングストレッチ運動が腰痛患者の痛みの強度と機能に及ぼす影響:ランダム化比較試験のメタアナリシスによる系統的レビュー


とりあえず内容を知りたい方はここ(論文の要約)

腰痛(Low Back Pain:LBP)は、世界的にも非常に大きな疾病負担をもたらす疾患であり、WHOの報告でも最も多いリハビリテーションの対象疾患として挙げられています(Cieza et al., 2021)。

今回の論文は、ハムストリングストレッチ運動が腰痛患者の痛みや機能にどれほど効果があるのかを、ランダム化比較試験(RCT)のみを対象にしたメタアナリシスで検証したものです。

2023年8月まで、合計14件のRCT(参加者735名)が解析の対象となりました。

主な結果は以下の通りです。

  • ハムストリングストレッチは、様々な腰痛患者で痛みの軽減に有効

  • 放散痛を伴う腰痛の患者では、ストレッチにより脚の可動域が顕著に改善

  • 全てのタイプの腰痛患者で、オズウェストリー障害指数(ODI)が有意に低下し、機能改善を示唆

ハムストリングストレッチは痛みだけでなく、機能面でも一定の効果が期待できるという結果でした。


ポイントと感想

今回の論文のポイントは、ハムストリングストレッチが、痛みと機能改善の双方に有効という結果が高いレベルの研究デザインで裏付けられたところです。

個人的には、放散痛を伴う腰痛(例:坐骨神経痛など)の患者において、可動域の改善みられた点に驚きです。
なんとなく神経症状があるケースはストレッチを慎重に行なった方がいい気もしますが、今回の結果はむしろストレッチによって脚の挙上可動域が改善する可能性を示しています。

とはいえ、研究間でばらつきがあることも事実です。
ストレッチ時間や頻度なども影響してそうですね。

ではでは。

#理学療法士 #整形外科

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