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ガレー船をつくる【第9話】 混迷の電動化ギミック

【オールの電動化にいよいよ行き詰まる】

前回も書いたように、ウェーブの「ボールジョイント」を使って、オールを滑らかに動かすことを思いついた。
こんな具合だ。

ボールは自由に回転するので、オールを自由に動かせると考えたんだが。(筆者画)

アイデアはなかなかなと思ったのだが、ひとつ困ることがあった。

ウェーブの「ボールジョイント」は4種類あって、Φ3mmおよびΦ4mmのセットはボール軸と軸受が8個ずつ、Φ5mmおよびΦ6mmのセットはボール軸と軸受が6個ずつ入っている。ただし、軸受には3種類のタイプがあり、Φ3/4mmのセットはそれぞれ2個・2個・4個、Φ5/6mmのセットはそれぞれ2個ずつとなっている。
オールは両舷で26本だから、軸受が2個しか入ってないセットを使うのであれば13個も購入しなければならないことになる。
ガンプラやロボット系のキットはつくるつもりがないから、残ったパーツの使い道があまりなさそうだし、さすが13個も買うのはちょっとね。

ということで、ボールジョイントを自作できないか考えてみた。
ネットショップでΦ3〜6mmのプラ製の球体を探したところ、タミヤの「ボールスタビラキャップ」というものが見つかった。
ミニ四駆のスタビライザーポールの先端につけるパーツで、シャーシの4隅にこのポールを立てておくと、マシンがコースアウトしそうになったときに、先端のボールが壁に接触してコースアウトを防ぐらしい。

タミヤの「ボールスタビラキャップ」(左)とウェーブの「ボールジョイント」(右)。球体のサイズは同じΦ6mmだ。

Φ6mmの球形だから、ウェーブのボールジョイントの一番大きなサイズと同じだ。これでいけるんじゃないかな。
ボールを軸受にはめ込んで自由に回転させれば、オールをうまく動かせそうだし、オールの連動はリンク機構で同期させればいい。
なかなかよさそうなアイデアじゃないか。

さっそくタミヤの5mm角パイプに、14mm間隔で穴を開けて軸受の列をつくった。軸受をひとつずつ作って等間隔に並べるより、こっちのほうが正確に工作できそうと考えたからだ。

5mm角パイプの1面を切り取りコの字型にして、残りの3面に等間隔でそれぞれ13個の穴を開けた。

ところが、「ボールスタビラキャップ」はサイズが大きすぎるようで、5mm角パイプにうまくはまらない。
8mm角パイプに交換すればなんとか収まりそうだが、この仕組みをキットに組み込むことを考えるとなるべく小さく作りたい。あれこれ考えた結果、タミヤの「ボールスタビラキャップ」の使用は諦め、5mm角パイプになんとか収まりそうなΦ4mmの「ボールジョイント」を使うことにした。
軸受は自作するから、「ボールジョイント」は4セットだけですみそうだからね。

実際に、とりあえず3本のオールを組み込んで試してみた。
モーターで手前の円盤を回し、リンク機構を介してオールがうまく連動するかどうか確認すると、まったく動かない。

このギミックで、3本のオールがうまく同期して動くはずだったのだが……。

どうやら、リンク機構に問題があるようだ(モーターライズの戦車プラモであれば、キャタピラを介して起動輪と誘導輪が連動し、転輪も一緒に回転するが、たぶんそういった仕組みが必要なのだろう)。

なにか別のアイデアを考えなければ……。


【第10話】につづく
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