ガレー船をつくる【第8話】 電動化ギミックの再検討
【オールの動きの電動化に行き詰まる】
いやー、困った。
ほんとうに困っている。
前回、オールを回転させる仕組みをつくって、試しに1本だけ動かしてみたところ、なんとかうまくいった。そこで、リンク機構でオールを3本つなぎ連動させるつもりでいた。
だが、この方法ではオールがまともに動かないようだ。
船体の横からオールが出ている前提でこのギミックをつくろうとしていたのだが、実際には、側面に張り出した船体から斜め下方向に出ているからだ。

船体を下から見ると、オールの軸は長方形の穴を通して漕ぐことになり、舷側に丸い穴が空いている場合と比べると、軸の動きがかなり制限されることが分かる。

「ローマの軍船」(小)を2隻も作ったんだから、こんなことは当然分かっていたはずなのだが……。

いまになって考えると、当初のギミックにはもともと無理があったともいえる。
イマイの「ローマの軍船」(大)には、片舷13本のオールがあって、オールの間隔は約14mmだから、当初考えていたギミックだと、13個の円盤(直径12〜13mm)を直線上に並べ、2本のリンクを使って回転を同調させなければならない。
前回の動画を見ればわかるように、たった1本のオールを回すだけで動きがぎくしゃくするのだから、とてもじゃないが13個のオールを同調させるのは難しいだろう。
とにかく、ギミックを最初から考えなおさないと…。
やり直しだ。
原点に戻るとすれば、やはりタミヤの「手こぎボート工作セット」だろう。
このように、軸受けの縦・横に回転軸があれば、滑らかにオールを回転させることができる。ただ、この機構を「ローマの軍船」(大)に使うのは、スケール的にちょっと厳しい、という話は以前書いたと思う。
(いま気がついたのだが、この機構のことがずっと頭に残っていて、それで船体の横からオールが出ていると勘違いしてしまったのかもしれない)

ほとほと困ってしまい、何かいいパーツはないかとさんざんネットをさまよったのだが、ようやくいいものを見つけることができた。
ウェーブから出ているボールジョイントだ。

もともとはガンプラなどの改造用パーツのようだが、フィギュアの関節部分などを自由に動かせるらしい。これを船体に組み込めば、オールを自由に回転させられるかもしれない。
さっそくネットショップに注文した。
ボールジョイントは直径が3mm、4mm、5mm、6mmの4種類があるようなので、とりあえず、すべて手に入れることにした。
次回は、このパーツをキットの船体に組み込み、うまくオールが回るようになるか試してみよう。
【第9話】電動化ギミックの混迷 につづく
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