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【前編】中小企業診断士1次はタイパ最優先!アラフォーが3ヶ月の短期攻略に挑んだ話(戦略編)

これまで、​中学受験に向けた息子の学習の経過を書いてきましたが、今日は父である私自身の話です。中学受験戦略を考える上で通じる要素もあると思いますし、資格受験生の方にも届けばいいなとも思います。

​テーマは、経営コンサルタントの唯一の国家資格である「中小企業診断士」。一般的に合格まで1,000時間程度の学習が必要とされ、1次・2次を合わせたストレート合格率はわずか数パーセントと言われる、社会人の資格試験としてはなかなかの難関です。

​少し前に挑戦し、現在は無事に試験を突破して資格登録まで終わっているのですが、この記事とその次で、第一関門である「1次試験」をどう攻略したかを書いてみます。

先にお断りしておくと、これは短期合格マウントではなく、試験というゲームをどう攻略するか、その考え方のほうです。診断士試験に限らず、ある程度の再現性はあると思うので、使えそうなところだけ、持ち帰ってもらえたら嬉しいです。

この戦略編では「どう考えたか」を、次の実践編で「実際に何をやったか」を書きます。


■ なぜ、アラフォーでわざわざ受けるのか

そもそも、なぜ中小企業診断士なのか。理由はシンプルで、「面白そうだから」です。

中小企業診断士は、受験資格不要の国家試験です。学歴も職歴も年齢も関係ない。老若男女が同じ問題でガチンコで勝負する。これって、普通のサラリーマンだと中々ないことです。

アラフォーの私が、20代の若者とも、50代のベテランとも、同じ土俵に立って、スコアだけで競い合える。ワクワクします。それが、この挑戦の一番の動機でした。

数ある資格のなかで、診断士を選んだのは社会的、会社的な評価の高さと私のアセット(経験)からすると相場よりも楽に合格できそうという感覚があった為です。問題をパラパラと見て「得意だな」と直感しました。
得意とは
①自分にとって当たり前のことなのに
②他人にとって難しいとされていること
この①と②のギャップを利用してハックすること。

だと考えています。当たり前すぎて、自分の「得意」に気づけていない人もいますよね。
※偉そうに言いましたが、後に私もwais4を受けて気づかされることになります。
wais4の記事はこちら

■ 大前提 これは「平均60点を取る」ゲーム

戦略の話に入る前に、私のスタンスを書いておきます。ここが、すべての土台になります。

診断士1次試験は、あくまで試験です。コンサルティングの実務能力とは、別物です。合格最高点を取ることに意味はありません。7科目平均60点、420点を超えれば合格。ただし1科目でも40点を下回ると不合格。科目合格(60点)すると翌年、翌々年はその科目が免除となります。

60点で受かっても、90点で受かっても、同じ合格です。首席合格すると仕事が増えるとか、2次試験が有利になるとか、そういう試験ではありません。

だから私は、満点を狙うような勉強を一切しませんでした。目指すのは、合格ラインを、いかに低いコストで超えるか。それだけです。全科目を満遍なく頑張るのではなく、限られたリソースをどこに集中するかを最初に設計する。

タイトルは分かりやすく「タイパ最優先」としましたが、別に極端な短時間合格を目指す必要はありません。ただ、1次試験で高得点を取ることがゴールではありませんから、合格条件だけを効率よく満たして、さっさと2次に進もうよ、が真意です。
戦略的にやれば、世の中で言われるような長い期間取り組む必要はないと考えます。少なくとも、完璧主義は悪だと思います。

勉強期間はGW明けからの3ヶ月弱。理系院卒メーカー勤務で、簿記・経営の知識もほぼゼロからのスタートでした。ただ、プロジェクトマネジメントの視点はあったので、自分なりに目的を明確化して取り組んだことが短期合格という結果に結びついたのかなと考えています。

ここから、試験攻略につながる3つの視点を書きます。
※前提として、敵を知るために過去問はある程度読み込みます。

■ 視点1 試験の構造を読む(90分科目と60分科目)

診断士1次には、大きな特徴があります。試験時間が90分の科目と、60分の科目があるのです。この違いが、攻略の起点になりました。

90分科目は問題数が多く、勉強した分が素直に点数に反映されて、下振れしにくく、70点も比較的狙いやすそうです。一方の60分科目は問題数が少なく、1問の重みが大きい。勉強したのに60点がやっと、ということが起こりやすいと想定します。

つまり、90分科目は実力が安定して出る「裏切らない科目」、60分科目は運の要素が相対的に大きい「裏切る科目」。私は、90分科目(企業経営理論、運営管理、中小企業経営・政策)を得点源に据え、60分科目(経済学、財務会計、経営法務、経営情報システム)は足切りだけは絶対に避けつつ、まずは深追いしない、と決めました。

どの科目が好きか嫌いかではなく、試験の構造上どこが安定して稼げるか。まずそこから入りました。

■ 視点2 問題のレベルを読む(財務はムズい、法務は狙い目)

もうひとつ、大事にした視点があります。科目の難易度が一律でない、ということです。フラットな状態から、合格圏到達までに必要な学習時間・難易度はバラバラです。加えて運、受験年の難易度差もあります。普遍的傾向もありますが、攻略にはある程度カスタマイズが必要です。

たとえば財務会計は、簿記で鍛えてくる受験生が少なくありません。受験者のレベルが高い。すると作問側もそのレベルに合わせてくるのか、問題が平均的に難しいと感じています。経営理論のように合格率40%なんて事は無く、毎年難しいイメージです。

逆に経営法務は、受験者が苦手としている雰囲気があるのか、問題は素直だと感じました。みんなが敬遠する科目こそ、ちゃんとやれば差をつけられる狙い目になります。合格率が低い時代もあったようですが、直近は易化傾向だと感じました。どんな問題でも同じ4点。税金よろしく取れるところから取りましょう。

■ 視点3 記憶の特性を読む(学習順を考える)

最後に、学習の順番もよく考えました。3ヶ月で7科目を攻略するには、1科目あたりせいぜい10日しか割けません。限られた時間をどう配分するか。

基準にしたのは「忘れやすさ」です。経験や理屈と結びつけて覚えられる科目は忘れにくいので、先に着手する。単純な暗記が中心の科目は、早くやっても忘れるだけなので、あえて最後に回す。短期記憶で本番を迎える、という発想です。

私は大人になってから、意味のない丸暗記が苦手になりました。逆に、経験や理屈と結びつく知識はよく定着する。一般に、大人はエピソードと結びつけて覚えるのが得意で、単純暗記は苦手と言われますよね。だとすれば、「暗記科目は直前詰め込む」が合理的だと考えました。

■ 1次はタイパ重視、2次は対人戦

ここまでが、私の1次攻略の考え方です。試験の構造を読み、問題のレベルを読み、忘れやすさから順番を決める。得意/苦手な順ではなく、どこで勝つかを先に設計し無駄なく戦略的に学習を進める。これが「タイパ最優先」に込めた意味です。

1次試験は、決められた基準点を、いかに効率よく超えるか。相手は自分自身。だから戦略と割り切りで攻略できます。

ちなみに2次試験は性質が違います。合格点は同じ6割ですが、実態は得点調整により、上位およそ18%だけが合格する、ガチンコ勝負になります。

その舞台に立つには、まず1次というステージをクリアしなければなりません。2次の話は、いずれ別の記事で書きたいと思います。

次回の実践編では、この3つの視点を踏まえて、実際に7科目をどう攻略し、結果はどうだったのかを、具体的に書いていきます。

中学受験は診断士試験のような短期決戦ではありません。長期戦の場合の戦略はまた変わったものになると思います。しかし、原理原則は同じ。そして重要なのは「競争を楽しむ」という気持ちだと思います。あの学校がいいね!というモチベーションは大学進学時は重要だと思いますが、中学レベルで子ども発信の志望動機から本命を決めることは現実難しそうです。
家からの近さ、偏差値、付属、共学別学、管理型・自由型あたりから親が判断することになるでしょう。
タツオも、競争を楽しめる性分だといいな、と思っています。
追記:書きました

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