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科捜研に慣れた私たちが、松本清張『点と線』に感じる究極の「エモさ」と没入感


Can't read my, can't read my
読めない読めない
No, he can't read my poker face
私のポーカーフェイスは彼に読めない
…どうも、パパぞーです。



いつもありがとうございます

はじめに

夜寝る前のスマホを手放し本の世界に没入する。

以前、そんな「読書がもたらす睡眠や精神的健康へのメリット」についてお話しました。

今回は、その「没入体験」をさらに深めてくれるある名作ミステリーについてお話ししたいと思います。

手に取ったのは、松本清張の代表作『点と線』です。


なぜ今、松本清張なのか?

きっかけは、あの池上彰さんが「松本清張にハマっていた」と仰っていたことでした。

知識の塊のよう池上さんをそこまで夢中にさせるのだから、やはり日本の推理小説界を代表する
大家の作品には、時代を超えた凄みがあるに違いない。

そう思い、久しぶりに古典的ミステリーの世界
足を踏み入れました。


監視カメラのない時代。アナログなトリックが呼ぶ「没入感」

読み終えて最初に感じたのは、「今とは全く違う時代の手触り」でした。

現代の犯罪捜査といえば、街中の防犯カメラをリレー形式で追い、スマホのGPS履歴通信記録
解析するのが当たり前です。

しかし、『点と線』の舞台である昭和30年代(※)には、当然そんなもの存在しません

(※執筆当時ならではの、1970年代以前ノスタルジックな空気が漂います)

犯人が仕掛けるのは、電車飛行機の「時刻表」の数分数十分隙間を縫うような、極めて人間臭くアナログなトリックです。

現代の犯罪なら、監視カメラ科捜研(科学捜査研究所)のDNA鑑定一発で解決してしまうだろう

正直、そんな野暮なツッコミを入れそうになる瞬間もありました。

私たちが海外ドラマの『CSI』や日本の『科捜研の女』のような、ハイテク科学捜査のスピード感に慣れきってしまっているからでしょうか。


スリルではなく「エモさ」を楽しむ贅沢

当時リアルタイムで読んだ人々は、この時刻表トリックの緻密さ圧倒的なスリルを感じたのだと思います。

しかし、現代を生きる私たちこの作品から受け取るものは、スリルというより「エモさ」に近い感覚ではないでしょうか。

・駅のホームで人を待つ時間の長さ
・手紙や電報に込められた情念
・足を使って証言を集める刑事たちの執念

すべてが効率化され、デジタルで一瞬にして答えが出てしまう現代社会

そんな世界から切り離され不便だけれど人と人との濃密な因果が絡み合う時代タイムスリップする感覚。

これこそが、たまらなくエモいのです。


現代人の脳を休ませる「タイムトラベル」として

以前の記事でも触れましたが、読書の素晴らしいところは、日常のストレスから切り離された世界へ没入」できることです。

点と線』が持つ、デジタルデバイスの一切登場しないアナログな世界観は、情報過多で疲れきった私たちの脳にとって、最高のデトックスになります。

監視カメラの死角を探すのではなく、人間の心理の死角を突く物語は、どこか心地よい疲労感とともに、深い眠りへと誘ってくれること請け合いです。

最新のミステリーも面白いですが、たまにはこうした「科捜研がいない時代の名作」で、ノスタルジックなエモさに浸ってみてはいかがでしょうか。

今夜も、良い没入体験を。


※この記事はAmazonアソシエイト広告を利用しています。

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