債券はなぜ富裕層に選ばれるのか|#63(第3章)
ここまでの話で、債券を中心とした運用の仕組みを作ってきました。
ではそもそも、なぜこの投資は成り立つのか。
そして、なぜ債券という商品が選ばれるのか。
この問いに対して、自分なりの答えが見えてきました。
結論から言うと、債券は「富裕層の考え方」と非常に相性が良い投資だからです。
ここでいう富裕層とは、単にお金を多く持っている人ではなく、「資産をどう使うかまで含めて考えている人」を指しています。
これまでの自分の投資を振り返ると、その変化がよく分かります。
最初は貯金でした。
次に株式投資に移り、資産を増やすことを目指しました。
ただ、株式投資にはどうしても苦手な部分がありました。
価格の変動が大きく、短期的な上下に気持ちが左右される。
また、配当金があっても、それだけで生活を支えるには不安定です。
その後、不動産投資に進みました。
ここで初めて、「自分の資金だけではなく、外部の資金(他人資本)を活用して」資産を拡大するという考え方に触れます。
家賃収入というキャッシュフローがあり、その中で返済を行いながら資産を積み上げていく。
この構造は非常に合理的でした。
そして今回、債券にたどり着いたことで、その考え方がさらに整理されました。
債券は、不動産に近い性質を持っています。
定期的に利息が支払われるため、キャッシュフローが安定している。
満期まで保有すれば、基本的には額面で償還されるため、出口も見えやすい。
つまり、「収入」と「出口」の両方があらかじめ見えている投資です。
これは、株式投資にはなかった特徴です。
株式の場合、どこで売るのかという判断が常に必要になります。
一方で債券は、その判断をある程度手放すことができます。
この「不確実性の少なさ」が、まず大きなポイントでした。
そしてもう一つ重要なのが、「借入との相性」です。
第59話、第60話で書いた通り、今回の仕組みでは有価証券担保ローンを活用しています。
債券は価格の変動が比較的安定しているため、担保として評価されやすく、借入との相性が非常に良い資産です。
その結果、
・利回り約5%の債券
・金利2%前後の借入
という構造を作ることができました。
この差があることで、収益として成立します。
これは、不動産投資で見てきた構造と非常によく似ています。
そして、この「安定したキャッシュフロー」と「借入を活用した拡大」の組み合わせこそが、富裕層の資産運用の特徴だと感じました。
ここまで来て、投資に対する考え方が大きく変わったことを実感しています。
以前は、「いかに資産を増やすか」を中心に考えていました。
しかし今は、「いかに安定して回し続けるか」に軸が移っています。
これは、資産額が増えたからというよりも、「仕組み」を理解したことによる変化でした。
大きく増やすことはできても、それを維持するのは難しい。
だからこそ、最初から「維持できる形」で設計する。
そのための手段として、債券は非常に合理的な選択だったと感じています。
そしてもう一つ大きな気づきがありました。
それは、「不確実性を減らすことに価値がある」ということです。
株式投資は、うまくいけば大きく増えます。
ただ、その分だけ不確実性も大きくなります。
一方で債券は、大きく増えることはありませんが、見通しが立ちやすい。
どちらが良いかではなく、「どのフェーズで何を選ぶか」の問題です。
自分の場合は、不動産と債券を組み合わせることで、
・家賃収入
・配当収入
という二つの安定した収入源を持つことができました。
これによって、「増やすための投資」から「回し続けるための投資」へと移行することができたと感じています。
これが、今の自分なりの答えです。
次回(第64話)は、ここまで作ってきた約2億円のポートフォリオの全体像について整理していきます。
この連載は80~100話まで続く予定です。参考になったら「❤️スキ」や「👤フォロー」をして、続きを読んでいただけると励みになります。
📌今回の内容を踏まえて、皆さんはどちらの考えに近いですか?
A:資産は大きく増やすことを優先したい
B:安定して回し続けることを重視したい
どちらに近いか、理由もあればぜひコメントで教えてください。(コメントには必ずご返信させていただきます)
今後の発信や資産形成の参考にさせていただきます。
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