投資額2億円に拡大したポートフォリオの全体像|#64(第3章)
ここまでの話で、債券と有価証券担保ローンを組み合わせた運用の仕組みを作ってきました。
この回では、その全体像を整理していきます。
最終的に構築したポートフォリオは、投資額ベースで約2億円規模になりました。
内訳としては、
・自己資金:約1億3,000万円
・有価証券担保ローン:約8,000万円
この2つを組み合わせた構造です。
まず、自己資金でドル建ての債券を購入します。
その債券を担保として設定し、有価証券担保ローンで資金を借り入れる。
そして、その借り入れた資金で、さらに債券を追加購入する。
この流れによって、投資額を約2億円まで拡大しました。
シンプルに言えば、「資産を担保にして資産を増やす」構造です。
では、このポートフォリオはどのように収益を生んでいるのか。
今回は、実際の利回りベースで見ていきます。
最初に購入したのは、
・三井住友フィナンシャルグループ:9,000万円、利回り5.8%
・ゴールドマン・サックス:4,000万円、利回り5.4%
でした。
これを年間の配当金に直すと、
・三井住友フィナンシャルグループ:9,000万円 × 5.8% = 約522万円
・ゴールドマン・サックス:4,000万円 × 5.4% = 約216万円
つまり、自己資金1億3,000万円分で
年間約738万円
の配当金が見込めます。
その後、有価証券担保ローンで8,000万円を借り入れ、追加で債券を購入しました。
この内訳は、
・三井住友フィナンシャルグループ:6,000万円
・ゴールドマン・サックス:2,000万円
です。
この追加分の年間配当金は、
・三井住友フィナンシャルグループ:6,000万円 × 5.8% = 約348万円
・ゴールドマン・サックス:2,000万円 × 5.4% = 約108万円
合計で
年間約456万円
となります。
これを合計すると、
738万円 + 456万円 = 年間約1,194万円
となり、ポートフォリオ全体では、税引き前で年間1,000万円をしっかり超える配当収入が見込める形になります。
※有価証券担保ローンについては、借入に対して金利の支払いが発生しますが、詳細はここでは割愛します。
このように、「計算で見ても成立している」という点が重要でした。
この仕組みは、単なるアイデアではなく、実際に収益を生む構造として成り立っています。
そしてもう一つ重要なのが、「資産自体は減っていない」という点です。
今回の運用では、債券を売却して現金を作っているわけではありません。
あくまで、保有している資産を担保にして資金を引き出し、その資金でさらに資産を積み上げています。
つまり、
・資産(債券)はそのまま保有
・そこから配当が入る
・さらに借入で拡大している
という状態です。
この構造によって、「資産を減らさずに収入を増やす」ことが可能になります。
これは、これまでの投資にはなかった感覚でした。
株式投資の場合、利益を確定するには売却が必要です。
つまり、資産を取り崩す必要があります。
一方でこの仕組みでは、資産を持ち続けながら収入を得ることができます。
ここに大きな違いがあります。
また、このポートフォリオは、すべてドル建てで構成されています。
そのため、為替の影響も受けます。
円安になれば、日本円換算での配当金は増えますし、逆に円高になれば減少します。
ただ、この点についても、あらかじめ理解したうえで設計しています。
重要なのは、「何がリスクなのか」を把握していることです。
そして、そのリスクが許容できる範囲かどうかを判断することです。
このポートフォリオは、
・安定した配当収入
・比較的読みやすい値動き
・ローンとの相性
といった要素を組み合わせることで、全体としてバランスの取れた構造になっています。
特別なことをしているわけではありません。
それぞれの要素を整理し、つなぎ合わせただけです。
ただ、この「つなぎ方」によって、結果は大きく変わります。
ここまで来て、自分の中で一つの形ができたと感じています。
資産を増やすだけではなく、安定して回し続けるための仕組み。
その全体像が、ようやく見えるようになりました。
次回(第65話)は、この仕組みによって手に入れた「安定収入」というもう一つの柱について書いていきます。
この連載は80~100話まで続く予定です。参考になったら「❤️スキ」や「👤フォロー」をして、続きを読んでいただけると励みになります。
📌今回の内容を踏まえて、皆さんはどちらに近いと感じましたか?
A:この仕組みはシンプルで再現性があり、取り入れてみたい
B:仕組みとしては理解できるが、リスクや不安も感じる
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