債券の仕組みと商品を理解した日|#47(第3章)
前回の第46話での話の続きになりますが、元証券マンのYouTubeをきっかけに、債券という存在に興味を持ち、本格的に調べ始めました。
そこからは、自分でもさらに情報を集めるようになっていきました。
最初は、正直よく分からないことばかりでした。
利回り、満期、価格、信用力。
聞き慣れない言葉が並び、なんとなく理解したつもりでも、全体像がつかめない。そんな状態が続いていました。
ただ、それでも一つだけ、はっきりと理解できたことがありました。
債券は「お金を貸す仕組み」だということです。
国や企業にお金を貸し、その対価として利息を受け取る。そして満期まで保有すれば、元本が戻ってくる。
このシンプルな構造が腹に落ちたことで、少しだけ視界が開けたように感じました。
ただ、その一方で、常に感じていたことがありました。
それが、ボラティリティへの不安でした。
過去、個別株や投資信託を保有していた当時の心境にはなりますが、価格が上下すること自体は理解していても、実際に大きく下がる局面に直面すると、どうしても心理的な負担を感じてしまう。市場の動きに気持ちが引っ張られ、判断がブレそうになることもありました。
特に、短期的な値動きに一喜一憂してしまう感覚は、完全に消すことができませんでした。
その点、債券は少し違って見えました。
利息があらかじめ決まっており、満期まで保有すれば元本も戻る設計になっている。もちろん、途中で価格は動きますが、最初から収益の見通しがある程度立てられている。
この「見通しがある」という感覚は、自分にとって非常に大きなものでした。
市場に振り回されるのではなく、ある程度コントロールできる範囲の中で投資ができる。その可能性を感じたのです。
そこからさらに、具体的な商品についても調べていきました。
国が発行する国債、企業が発行する社債。円建てのものもあれば、ドル建てのものもある。利回りもそれぞれ異なり、信用力によってリスクの大きさも変わってきます。
実際に証券会社のWebサイトも見てみました。
そこには、さまざまな債券が並んでいました。
利回り、通貨、満期、発行体。それぞれの条件を見比べながら、「どう違うのか」「どこを見るべきなのか」を少しずつ理解していきました。
最初はバラバラに見えていた情報が、徐々につながり始めます。
利回りが高いものには理由がある。
通貨が違えば為替の影響もある。
満期が長ければ、その分リスクの取り方も変わる。
そうした一つひとつの要素が、自分の中で整理されていきました。
そしてある時、ふと気づきました。
これは、自分のやりたいことにかなり近い投資なのではないか。
自分は、これ以上大きく資産を増やすことよりも、安定した収入を積み上げていきたいと考えていました。不動産投資で得たキャッシュフローのように、毎月安定して入ってくるお金を増やしていきたい。
その考え方で債券を見たとき、その役割がはっきりと見えてきました。
債券は、「増やす投資」というよりも、「受け取る投資」。
この整理ができたことで、それまで点だった知識が、一気に線としてつながった感覚がありました。
そして同時に、もう一つ気になる存在が出てきました。
元証券マンのYouTubeの中で触れられていた、「有価証券担保ローン」という仕組みです。
保有している債券などの資産を担保にして、資金を借りることができる。まだこの時点では詳しく理解していたわけではありませんでしたが、「資産を持ったまま活用する」という考え方に、強く惹かれるものがありました。
債券の仕組みが見えてきたことで、ようやく自分の中で「使える投資」として輪郭がはっきりしてきました。
そして、その活用方法についても、さらに深く知りたいと思うようになります。
次回(第48話)は、有価証券担保ローンという仕組みについて理解し、債券投資と組み合わせることで見えてきた戦略について書いていきます。
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