普通の会社員でもここまで来られた理由|#99(第5章)
この連載を書いていると、時々、
「もともと特別な才能があったのではないですか?」
という言葉をいただくことがあります。
でも、自分ではあまりそう思っていません。むしろ、自分はかなり普通の会社員だったと思っています。
投資のプロでもありませんでしたし、最初からお金に詳しかったわけでもありません。最初は、「給料をどうやってやりくりするか」を考えるところから始まりました。
だからこそ今、自分が資産5.8億円・FIREという状態になっていることを、一番不思議に思っているのは、自分自身かもしれません。
ただ、6年間を振り返ると、「普通の会社員だったからこそ作れた資産」もかなり多かったと感じています。
例えば、一番大きかったのは、やはり毎月の給料でした。
毎月安定して入ってくる収入。ボーナス。持株会。社会保険。福利厚生。
今、FIREして会社を辞めてみると、逆に会社員という仕組みの強さをかなり実感します。
特に感じたのは、「天引きの仕組み」の大きさでした。
会社員時代は、税金や社会保険料が自動で引かれていました。健康保険も、厚生年金も、会社がかなり負担してくれていました。
でも、退職して自分で手続きをするようになると、「会社がどれだけ面倒な部分を代わりに処理してくれていたのか」がよく分かります。
給料日に、自動で積立投資へ回していた仕組みもそうです。
今思うと、会社員というのは、「資産形成を継続しやすい構造」がかなり整っていました。
だから、自分は「会社員は不利」という感覚を、あまり持っていません。
もちろん、時間の自由は限られます。仕事のストレスもあります。でも一方で、安定収入・社会保険・福利厚生・信用力など、かなり強い武器も持っています。
そして、自分の場合、その「会社員の信用力」は、不動産投資でもかなり大きな意味を持ちました。
実際、自分は会社員属性を活用して、銀行から融資を受けています。
もし、最初から個人事業主だったら、同じ条件で融資を受けるのはかなり難しかったと思います。
安定した給料。勤続年数。会社員という属性。
これらがあったからこそ、不動産投資を加速させることができました。
つまり、自分の資産形成は、「投資だけ」で増えたわけではありません。
会社員として働いていたこと自体が、かなり重要な土台になっていました。
だから、自分は今でも、「会社員だから資産形成できない」とはあまり思っていません。
むしろ、会社員という立場をうまく活用すると、かなり強いと思っています。
もちろん、その上で重要だったのは、継続でした。
結局、自分は途中で辞めませんでした。
給料が入る。積み立てる。生活費を管理する。また積み立てる。
この繰り返しです。
途中で大きな暴落もありました。不安になったことも何度もあります。周囲と比較して焦ったこともあります。
でも、その時に極端な行動をしなかった。これがかなり大きかったと思います。
また、自分は「仕組み化」をかなり意識していました。
毎回気合いで頑張るのではなく、自動で続く形にする。
積立投資もそうですし、持株会もそうです。家計管理も、固定費管理も、できるだけ自分の意思力に依存しないようにしていました。
今思うと、資産形成は「才能」というより、「続けやすい環境作り」に近かった気がします。
そしてもう一つ重要だったのは、「情報を鵜呑みにしなかったこと」でした。
SNSを見ると、毎日のように「これが最強」「これが正解」という情報が流れてきます。
でも、自分は途中から、「自分に合うかどうか」をかなり重視するようになりました。
個別株が合う人もいます。FXが合う人もいます。不動産が向いている人もいます。でも、万人に共通する正解は、たぶんありません。
だから、自分は「再現性」をかなり意識していました。
自分が10年後も続けられるか。不安になった時も継続できるか。眠れるか。生活が壊れないか。
その視点で考えるようになってから、投資との付き合い方がかなり変わりました。
FIREして今、改めて思うのは、「会社員だったからこそ作れた資産」が本当に多かったということです。
自由を求めてFIREした自分ですが、土台を作ってくれたのは、間違いなく会社員時代でした。
だから、自分は今でも、「会社員」という働き方そのものを否定する気持ちはありません。
むしろ、かなり優秀な“資産形成装置”だったと思っています。
その会社員時代に積み上げてきたものがあったからこそ、今は「好きなこと」に時間を使えるようになりました。
最近では、昔から好きだった「水曜どうでしょう」のイベントへ参加することもできました。
会社員時代なら、「翌日仕事だから」「帰りが遅くなるから」と、どこかで諦めていたかもしれません。
でも今は、自分で時間を作って、「行きたいから行く」を選べるようになっています。
そう考えると、資産形成の本当の意味は、お金を増やすことだけではなく、「人生の選択肢」を増やすことだったのかもしれません。
もちろん、向き不向きはあります。ストレスもあります。でも、普通の会社員でも、時間をかけて仕組みを作っていけば、人生を変えられる可能性は十分ある。
この6年間で、自分が一番実感したのは、そのことでした。
特別な才能がなくてもいい。完璧じゃなくてもいい。
少しずつでも、続けていけば変わっていく。
それは、自分自身が一番驚いていることかもしれません。
そして、この連載も、残りあと1話になりました。
最初は、社会人1年目に信販会社で働いていた時代に聞いた「払えません」という言葉が原点でした。でも、人生は途中からでも、かなり変わる。
そのことを、最後の第100話で書いて終わりたいと思います。
次回(第100話)は、
「払えません」から始まった人生が変わった話についてお話しします。
この連載は100話で終了いたします。参考になったら「❤️スキ」や「👤フォロー」をして、読んでいただけると励みになります。
📌今回の内容を踏まえて、皆さんはどちらに近いと感じますか?
A:会社員は、資産形成には不利だと思う
B:会社員は、資産形成ではかなり有利だと思う
どちらに近いか、理由もあればぜひコメントで教えてください。(コメントには必ずご返信させていただきます)
今後の発信や資産形成の参考にさせていただきます。
■運営者(ユウナ)について
このnoteでは「資産形成」をテーマに執筆をしています。以下の別アカウントでは、『水曜どうでしょう』を通して、人や人生の面白さについて考える文章を書いています。
いいなと思ったら応援しよう!
この連載は、実体験を無料で共有することをコンセプトにしています。
もし少しでも参考になったり、面白いと感じていただけたら、「❤️スキ」や「👤フォロー」で応援していただけると励みになります。