会社員だからこそ資産を作れた理由|#92(第5章)
ここまで連載を読んでいただいた方の中には、「結局、ユウナさんは投資がうまかったから資産を作れたのでは?」と思う方もいるかもしれません。
でも、今振り返ると、自分の資産形成の土台になっていたのは、特別な才能やセンスというより、「会社員」という環境そのものだったと感じています。
昔の自分は、「会社員では限界がある」と思っていました。給料には上限がある。働き続けなければならない。時間の自由も少ない。だからこそ、「もっと違う道があるのではないか」と考えていた時期もありました。
ただ、ここまで積み上げてきた今だからこそ思うのです。むしろ、自分の場合は、会社員だったからここまで来られた部分の方が大きかったのではないか、と。
まず何より大きかったのは、給料です。毎月安定した収入がある。これは資産形成において、本当に強い。
しかも会社員の場合、給料だけではありません。ボーナスがあります。持株会があります。確定拠出年金があります。会社によっては家賃補助や福利厚生もある。こういった“会社員だからこそ使える制度”は、想像以上に大きかったと思っています。
特に持株会や確定拠出年金は、「強制的に資産形成させられる仕組み」に近い部分があります。気づけば積み上がっている。これは、実はかなり強い。
また、自分の場合、カード会社時代は残業もかなり多く、手取りも比較的高い時期がありました。忙しくて大変ではありましたが、その一方で、お金を使う暇がなかった。結果的に、それがそのまま貯金や投資原資になっていました。
今振り返ると、あの頃の“入金力”はかなり大きかったと思います。
そして、会社員時代に得られたのは、お金だけではありませんでした。経験です。これはかなり大きかった。
社会人一年目に入社した信販会社、その時代、自分は事例として、本当にさまざまなお客さんを見てきました。お金に困っている個人。資金繰りに苦しむ法人。逆に、大きな資産を持っている経営者。そういう人たちを間近で見る機会がありました。
「お金がない状態とはどういうことか」「逆に、お金を持っている人はどういう考え方をしているのか」。これは、本やSNSではなかなか分からない部分だったと思います。
さらにカード会社時代には、取引先に接待を受ける側になることもありました。上司に連れられて、取引先と銀座のクラブへ連れて行っていただいたこともあります。当時の自分にとっては、かなり衝撃的な世界でした。
正直、「世の中には、こんなお金の使い方があるのか」と驚きました。ただ、それと同時に、お金の流れや、お金の使われ方、お金が持つ“魔力”のようなものも感じました。
高級な場所へ行くこと自体が悪いわけではありません。でも、「収入が増えると、人は簡単に生活水準を上げられてしまう」という感覚は、この頃かなり強く持った気がします。
そして、その経験があったからこそ、自分は逆に、「収入が増えても、全部使わないようにしよう」「まずは仕組みに回そう」と考えるようになっていきました。
つまり、会社員時代の経験そのものが、お金をどう使うか、どう仕組み化するかを考えるきっかけにもなっていたのです。
また、資産形成で重要だったのは、継続する力だったとも思っています。
これは昔から比較的あった方かもしれません。毎月積み立てる。家計管理を続ける。投資信託を積み立て続ける。不動産を調べる。債券を調べる。派手ではありませんが、こういうことを淡々と続ける力は、かなり重要だった気がします。
そしてもう一つ、かなり重要だったと思うのが、「調べる力」です。
世の中には、投資情報が本当にたくさんあります。しかも、間違った情報や、一見よさそうに見えるものもかなり多い。
例えば当時、毎月分配型のアクティブファンドが人気だった時期もありました。高配当。毎月お金がもらえる。一見すると魅力的に見えます。でも、本当に資産形成につながるのか。そこは冷静に考える必要があります。
また、不動産投資でも、「ワンルームマンション投資は簡単」「節税になる」「保険代わりになる」という話はかなり見ました。でも、それが本当に長期的な資産形成につながるのか。ここは、自分なりにかなり調べました。
もちろん、自分の判断が全て正しいとは思っていません。ただ少なくとも、「誰かが言っているから」で決めないことは、かなり大事だと思っています。
特に資産形成は、最後は自分のお金です。だからこそ、「調べる力」「見極める力」だけは、他人任せにしてはいけない。これは、かなり強く感じています。
そして今振り返ると、会社員時代の給料も、忙しさも、人との出会いも、接待も、福利厚生も、全部が勉強だったのかもしれません。
資産形成は、単純に「投資だけ」で決まるものではない。どう働き、どうお金を使い、どう環境を活かすか。その積み重ねだったのだと思います。
だから最近は、「会社員は不利」というより、むしろ使い方次第でかなり強い土台なのではないかと感じています。
そして、自分がここまで来られた最大の理由は、特別な才能ではなく、「普通の会社員を長く続けたこと」だったのかもしれません。
次回(第93話)は、
「FIREすべき人と、しない方がいい人の違い」についてお話しします。
この連載は100話まで続く予定です。参考になったら「❤️スキ」や「👤フォロー」をして、続きを読んでいただけると励みになります。
📌今回の内容を踏まえて、皆さんはどちらに近いと感じますか?
A:資産形成で一番大事なのは、投資センスだと思う
B:資産形成で一番大事なのは、継続力や仕組み化だと思う
どちらに近いか、理由もあればぜひコメントで教えてください。(コメントには必ずご返信させていただきます)
今後の発信や資産形成の参考にさせていただきます。
■運営者(ユウナ)について
このnoteでは「資産形成」をテーマに執筆をしています。以下の別アカウントでは、『水曜どうでしょう』を通して、人や人生の面白さについて考える文章を書いています。
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