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給料もボーナスも仕組み化する|#6(第1章)

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第1章では、私がどのように給料・貯金・投資を仕組み化し、ごく普通の会社員として資産の土台を築いていったのかを、順を追ってお伝えしていきます。全20話程を予定しています。

社会人一年目の春、私は「お金と向き合うこと」の大切さを痛感しました。当時、大手信販会社の債権管理部門に所属していました。毎日、支払いに苦しむお客様と電話で話す中で、「自分はきちんと管理し、将来困らないようにしよう」と自然に思うようになったのです。

その気持ちがあったからこそ、給料を受け取った瞬間から「貯める仕組み」をつくろうと決めました。

当時の手取りは約16万円。そのうち8万円をATMで引き出し、2万円だけを財布に入れて1週間を過ごす。翌週の月曜日にまた2万円を入れる。このサイクルを4回繰り返す――それだけのシンプルな方法です。

さらに、毎月最低5万円を貯金することをルールにしました。ボーナスが出たら、そこからも必ず20万円を貯金に回します。

今振り返れば、これが「給料もボーナスも仕組み化する」という発想の原点でした。

当時は、今のようにスマホアプリやエクセルで家計管理ができる時代ではありません。私はノートに手書きで記録していました。ただし、細かな家計簿をつけるわけではありません。月ごとの目標貯金額と通帳残高を書き出し、目標を上回っているか確認する。それだけです。それでも十分でした。

会社の寮に住んでいたことも大きな要因でした。家賃は水道料金込みで1万5,000円ほどと非常に安く、その分を貯金に回すことができました。今思えば、これもひとつの運だったのかもしれません。

家の前には、いつも会社の先輩と通っていた居酒屋があり、よく飲みに行っていました。ただし、その費用も週2万円の中からやりくりすると決めていました。あらかじめ上限が決まっていると、自然と使い方を考えるようになります。

とはいえ、常に節約一辺倒だったわけではありません。

休日には先輩たちと北海道の有名な温泉地・登別温泉へ出かけたり、夏休みには沖縄へ泊まりがけで旅行したりもしました。夏には野外音楽フェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL」に参加し、冬には札幌近郊のスキー場へ車でスノーボードを楽しみに行くこともありました。

遊ぶときは若者らしく、しっかり遊ぶ。ただし、その範囲は仕組みの中でコントロールする。それが私なりのバランスでした。

この仕組みを続けると、驚くほど自然にお金が貯まっていきました。社会人2年目の終わり頃には、貯金は予定よりも早く目標を上回り、余裕が生まれました。

当時、大学時代にアルバイトで貯めたお金で50万円の中古車を持っていましたが、この頃、思い切って買い替えることにしました。次は100万円の中古車を現金で購入しました。

そのとき、先輩から「よくそんなに貯金あるな」と驚かれたことを覚えています。

特別なことをしたわけではありません。極端な節約生活をしていたわけでもありません。ただ、最初に仕組みをつくり、そのルールを守り続けただけです。

私は自分を特別だと思ったことは一度もありませんでした。ごく普通の会社員が、普通の給料を、計画的に使っていただけの話です。

それでも、この小さな積み重ねが、「お金に困らない暮らし」の土台を少しずつ形づくっていきました。

そしてこの“仕組み化”の考え方こそが、のちに投資や不動産、さらには安定した「仕組み収入」へと発展していくことになります。


次回(第7話)は、この仕組みを5年間続けた結果、気づけばどのような変化が起きていたのか。「気づけば500万円」に至るまでの過程について、具体的にお話しします。

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