『変態病院』通院日誌 朗読編
no+e をはじめてかれこれ1年半くらいになるだろうか。
ここまで続けてこられたのは、昨年 創作大賞ベストレビュアー賞を受賞された コニシ木の子 さんが産み出した#なんのはなしですか に出会ったからに他ならない。
想像すらしていなかった創作をしているのだから もうこれは運命と言っても過言ではないと思っている。
no+e と併行するように昨年の5月からスタンドfm(スタエフ)で音声配信もしている。こちらの方でも コニシ木の子 さんからの一言からこの記事につながっている。
「俺の記事を朗読してよ」
ハッキリと覚えていないが、そんな感じでコメント欄から声をかけられた。
全くの朗読素人が朗読に挑戦したのが昨年のこと。
それが後の「路地裏フェス」なるスタエフのイベントにまで発展した。
そして年が明け、スタエフで音声配信は続けているものの 朗読のことなんてすっかり忘れていた。
5月の週末に書き上げた創作のコメント欄に控えめに現れたno+er さん。
13のエピソードがある作品の中から どれか朗読をしてくれないかと…
彼女の名前は モスキート エリ
作品は創作大賞2025応募作品『変態病院』だ。
#なんのはなしですか つながりで相互フォローさせていただいていたので、もちろんその作品は拝読済であるし、女性からの依頼を断る理由はないというコニシ木の子 さんの教えを守り、朗読させていただくことを快諾した。
これは私 persi がモスキート エリの作品『変態病院』をスタエフにて朗読を一発取りをした記録であり、モスキート エリの創作大賞応募作品『変態病院』へのエールでもある。
ここに『変態病院』通院日誌として記したい。

初診は躊躇なく
この時点では全てのエピソードが投稿されていたわけではなかったが、朗読すると決めた私は大爆笑して強烈なインパクトがあったepsode1を選択した。いや~ホントにこのお話は声を出して笑いながら応援しちゃいましたからね。もうこれしかないでしょ!なんて選んじゃいました。
実際に朗読本番に向かい感じたのは、正直 この作品が一番難しいと言っても過言ではないってことだった。
長台詞を句読点なしで読み切らなければならないという設定だからだ。
なんと2日間にわたり、朗読37回のやり直しの末にやっとなんとか形にはなったが、20回を超え、NGを出す度に 本当に最後まで朗読することができないのではないか、もしかしたら一生終わることのない無限ループに突入したのではないかと安易に受けたことを後悔もした。
朗読take 37は合格ラインに到達しているかと言われると実は自信は全くない。作者はどう思うのだろうか…という気がかりもあったが、ホッとしていたのも事実だ。朗読開始の冒頭付近で噛んでしまった回もあるので、毎回全文を読み切ったわけではないけれど、作品を読み込むことでより映像が浮かび実際の病院に行ったのに近い感覚になれたのかもしれない。とても良い経験をさせていただいたと思う。
そして私は通院を決めた
そんなところへ、夜勤明けだったハズの彼女から記事が投稿された。
そして衝撃の事実を知りepisode2 の朗読へと繋がった。
えっ!?創作大賞応募作品なのに私の朗読前提で尺を考えたって… 笑
『変態病院』に通院することを決めた私は、NGを出す度に物語の中に引き込まれていく。俯瞰しているかのような気分と言った方がよいだろうか。
登場人物の面々をまるで知っているかのような錯覚に陥る。
サトウにおいては友人になっているかもしれないとさえ思う。
相当苦戦したepisode1 と比べたら楽勝じゃん!と安易な考えをしていた自分を呪った。
そして、予想に反して朗読はtake 7にまで達した。まあ、ラッキーセブンですけどね。7月22日までに完走できるのだろうかという不安はぬぐい切れないまま通院は続いていくのだ。
通院3日目
本当に私は病院に通院しているのだろうかという疑問をぬぐえない。
まあ、『変態病院』だからしょうがないか…
何をぶっ放したのか?創作大賞応募作品モスキート エリ作『変態病院』episode3 朗読
いや、確かに病院だ!なんせ手術にまで立ち会っているのだ。間違いない。
いい傾向だ。epsode3 の朗読はtake 5で収まった。
後から考えると何だかもうゴールはそこまで見えてきたような錯覚に陥っていた。まだ3日目だったんですけどね…
徐々に慣れてきて、スキルが上がった?ということにしておこう!
通院の甲斐があるというものだ。
通院4日目
通院しているはずなのに、こんな夜更けに病院にいる私はいったい何者なのだろうか。もしかしたら通院ではなく、入院しているのかもしれない。
病院あるある?を体験するが、不思議と恐ろしさはない。というより面白い。
塩?どんな物語がそこに!創作大賞応募作品 モスキート エリ 作『変態病院』episode4 朗読
笑い過ぎた呪いからだろうか?
私にはお経は聞こえませんでしたけどね。
いや、真剣にやってましたよ、ホントに。
気が付けば 朗読は take 7だ。
ラッキーセブンというポジティブシンキングでいこう!
通院5日目
5日も通院していると顔見知りが増えてくるというものだ。
まさに なんのはなしですか な副題 創作大賞応募作品 モスキート エリ 作 『変態病院』episode5 朗読
このepisode5に登場するサトウとはもう旧知の中だ。そんなわけはないのだが、そう思わせる何かがあると私は思っている。
その証拠になんとepsode5の朗読は、はじめて一発取りに成功した。
朗読も無敵状態に突入か?
バッチコーイ!
通院6日目
通院も6日目を迎えるとベテラン感が増してくる。
名前を覚えられないという同じ悩みに親近感も湧いてくる。
今回も朗読一発OKといきましょう!
どうしても覚えられないことってありますよね 創作大賞応募作品 モスキート エリ 作 『変態病院』episode6 朗読
世の中そうそう甘くはない。
ええ、そんなことは分かってましたよ。
かなりいい感じの朗読ができていたtake 4 中盤のこと。
ピピー、ピピー
私の指示通り仕事を終えた炊飯器が作業終了を教えてくれた。全くなんとタイミングが悪いのだ。がっくり傷心した私は次も凡ミスをした。
気を取り直して臨んだ朗読take 6。
快調に朗読は進んで行く。イケる!そう思った時だった。
バリバリバリバリ
ヘリが飛んできた。やめてくれー!なんでやねん!
結局7回目までやり直した。まあ、ラッキーセブンだからいいか。
今日もポジティブシンキングでやりきりました。
バッチコーイ!
通院一週間
やっぱり私は入院しているのかもしれない。
仕事ができる彼女はあっという間に仕事を終わらせてしまう。
なんだかんだ事件の起こらない平和でレアな日の夜勤。
ひょっとしたら私の友人かもしれないサトウから有難い講義を2時間受けて疲れ果てているようだった。
しかし、それが平和というものだよと彼女に教えてあげたかったのだが、
やはり何も起こらないなんてことはない。彼女は持っている、間違いない。
迷コンビなんじゃないの?創作大賞応募作品 モスキート エリ 作 『変態病院』episode7 朗読
この日は仕事でした。
帰宅後入浴し、ビールを飲んでいるとやる気スイッチが入る音がした私は何の根拠もない自信に満ち溢れ、朗読を始めるのであった。
ここで、調子にのってはいけない、過信は禁物だという教訓を皆様にも共有しておきたい。
アルコールの力を借りた私はくじけない。
結局OKが出たのは朗読4回目だった。
通院8日目
もう通院しているのか、入院しているのか、もはや私は実在しているかもわからないが、8日目となって今更だが何となく夜勤の彼女を俯瞰してみているようだ。
彼女の発する謎の表現「はぬーん」これは なんのはなしなのか。
私ほどの手練れの武士になると大根だと思っていたものが冬瓜であっても平然としていられるし、口に含み咀嚼した大根と冬瓜の違いは分かる。
ただ表現するすべを知らない。彼女にしかできない表現だ。
そして私は彼女のように髷を結えない。
どうでもいいか。と思いながら彼女に仲間ができたことを喜ばしく思った。そしてサトウとも仲良くなれた気がしたことを付け加えておこう。
はぬーん?深く考えてはいけない。ここは変態病院だ!創作大賞応募作品 モスキート エリ作 『変態病院』episode8朗読
彼女は素敵な朝を迎えましたが、私は3回目で朗読を無事終えることができ、素敵な夜を迎えることができたことは言うまでもない。
通院9日目
こうして通院をしている私は、どうやら治療のために通院しているのではないことを今更にして気づいた。滑舌が悪いのは治療できないものだろうか。
法則発見か?キーパーソンは誰だ!創作大賞応募作品 モスキート エリ 作 『変態病院』episode9 朗読
このトリオが揃った時、魔のトライアングルが出現するという瞬間に立ち会い、これは偶然なのか、必然なのか。
小学生からのエピソードによるとエリはきっと何か持っているとしか言いようがない。エビデンスなんてものはないのだろうが、結果は物語っているということだろう。
何故なのかは全く分からないが、原稿を下読みしているときに妙な胸騒ぎがしていた私は朗読するのを翌日にすることにした。
翌朝、これから夜が明けようとする頃から朗読を始めた。理由は特にない。
ただ 早起きしちゃったからに他ならない。
駄菓子菓子
嫌な予感は的中した。朝の朗読可能な時間はタイムリミットを迎えつつあった。失敗するかもしれない。
そのような心理的な強迫観念は引き寄せ効果を持つことを身を挺して実践してしまった。
そう、失敗するかもしれない…という強い思念は失敗を生み出してしまうのだ。私の経験から教訓にしてほしい。虚しく朗読take 18 はNGで終わった。
そして母が外出し再び朗読チャンスは訪れ、朗読は再開された。
take 22 朗読を終え、音の確認をする。
がびーん!
音が途切れている…Wi-Fiの電波が悪かったようだOrz
朗読take 26 やり切れたと安堵を迎えた最後の1文だった。
ガッツポーズをしながら発した我が声は噛んでいた…
ここでも、最後の最後まで油断してはいけないという教訓にしていただきたい。
がっくり状態の私は集中力が切れたのを感じながらも挑み続けた。
いや、これは、まさか…
トリオの影響が朗読にまで及んでいるのか!?
恐るべし…
take 31,32,33,34…そして迎えた35回目
朗読し終え、音声確認をすぐさま行うとかなり微妙な感じの結果となり肩を落とした。ちょっと納得のいく仕上がりにならない。
夜の部まで休むか、とも考えたが再び無限ループが頭によぎり36回目の朗読を始めた。
そしてやっとOKは出た。焦っていた私はURL限定ライブにするのを忘れたまま全公開でやっていたことに気が付いた。確か聴いて下さっていた方がいらっしゃったはず、何だか恥ずかしい。
最高テイク数はepisode1 なんです。
今でこそ、笑い話にしていますが、このepisode9の方が かなり心理的な状態はかなりやばかったと思います。コメント欄に探さないで下さいと打ち込みかけたとか、しなかったとか…
三途の川が見えたのは榎本さんだけではありません。
エリ、サトウ、福山、このトリオに出くわした際はご注意いただきたい。
通院10日目
10日目になると彼女の自宅から同伴することになった。
相当痛がっているのでかなり心配だ。
だが、彼女はツイている。優しい小久保先生に診てもらえるなんて。
彼女の人徳なのでしょうね。
念のため、私はストーカーではないことをお断りしておく。
ダメですよ!エリさん!創作大賞応募作品 モスキート エリ 作『変態病院』episode10 朗読
私の朗読も2回目でOKが出た。いい傾向なのだが…
憩室炎の原因が暴飲暴食と分かっていながら懲りないっすね、エリさん 笑
やれやれだ…
医療行為のできない私は
「感情は論理を駆逐する」という言葉を送りました。
この言葉はどなたから授かったのかはすでに私の記憶にはないが
名言ではないかと思っている。
朗読を通して名言や教訓に出会うことができていることに感謝。
通院11日目
ここまで通い詰めるとベテラン通院者という肩書よりも変態通院者と世間では言われている気がしてならないが、それは誉め言葉として有難く頂戴しておこう。
確かに届きましたよ! 創作大賞応募作品 モスキート エリ 作 『変態病院』episode11 朗読
私は医療従事者として少しだけ働いたことがありますが、彼女のようなスタッフと仕事ができたら最高だろうと思う。サトウのように迷コンビになれる自信はないけど… episode1で登場した理学療法士の川北くんが ちょっぴり うらやましくもある。
もしかしたら彼女がこの『変態病院』という作品でで書きたかったことは
終盤の3つのエピソードに集約されているのかもしれないと思った。
そう感じ、私が朗読して良い作品なのかという何とも言えないプレッシャーに押しつぶされそうになった。どう表現したらよいのか…と。
episode1からつづく物語はクスッと笑える。
辛いことや苦しいこともきっとあるだろう。いや、むしろそっちの方が多いに違いない。それでも彼女は そんな話も魔法のように笑いに変えてしまう。
苦い薬にアイスを添えるように
飲みにくい薬をオブラートで包むように
作品からは主張しない彼女の優しさが感じられる。
朗読はtake 7でOKが出た。そうラッキーセブン。
朗読してきたたエピソードの中で4回目のtake 7。特に意味はないし、偶々なんだろうけど11回中の4回と考えるとかなりの確率だ。
そう、今日も私は幸運なのです。
通院12日目
この日も夜勤、まるで実習生のように私は彼女に帯同している。
実習生に夜勤はないから多分 気のせいだろう。
そして舞台は台風の影響で激しい雨の夜のとある病室。
ただの蚊の話じゃないのよ! 創作大賞応募作品 モスキート エリ 作 『変態病院』episode12 朗読
一匹のやぶ蚊の出現に夜勤スタッフが編隊をなしモスキートバスターズなる変態チームが結成された微笑ましい一夜の出来事である。
やぶ蚊が迎撃された記録は残ってはいないが…
9回目の朗読を終えた後、この物語とは全く関係ないが、私はリハビリを担当したある亡くなった患者さんのことを走馬灯のように思い出した。
エリ さん
質問することはもう叶わないけれど…
正解だったかどうかは
満足そうに笑って 敬礼を返してくれた吉井さんが答えではないでしょうか。
そんなことを思いながらも、少し思いにふける。
私の朗読は正解でしたか?と。
通院最終日
もうこれで通院も終わりとなると不思議だが名残惜しくなるものだ。
大袈裟だが、暗闇の中から光の射す出口を見つけ、生きていることを実感したような感覚。
そして私は変態の意味を知る 創作大賞応募作品 モスキート エリ 作 『変態病院』episode13 朗読
この『変態病院』を朗読し終え、
医療スタッフがチームを組み編隊をなし、ある意味特殊な職業として変体であり、臨機応変に姿や性質を変えること、すなわちそういう意味の変態であると勝手に妄想している。
蟲が幼虫から蛹へ、蛹から成虫へと成長していく様でもあるのではないでしょうか。
ご縁あってepisode1にはじまり
episode13まで続いた朗読の総テイク数は131
朗読のスキルが上がったか?と聞かれると返答に困ってしまうのですが、
私は間違いなく変態共演者であったと思える。
そして感謝している。
「物語は、どこからでも、始められる」
この言葉も強く残った言葉ですが、この通院を通して思うのは最後の3つのエピソードはやはりこの順番がいい。
「つらいことは、プロローグに、美しくまとめてしまおう」
つらいことは、物語の序章として静かに紡ぎ、新たな章へと進んで行く。
彼女が書く静かな物語の続きを見てみたいという湧き出してきた欲望を記しつつ通院日誌の最終ページを閉じたいと思う。
この通院日誌を
朗読の機会を与えてくださった モスキート エリ さん
ド素人の朗読をお聴きくださり応援いただいた皆様への感謝に代えさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
最後までお読みいただき ありがとうございました。
では 素敵な1日を✨
賑やかし帯はこちらから
いつもありがとうございます。
