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イヤイヤ期に、私はついに折れました。

こんにちは。
私は小児の理学療法士をしているアラサーです。

折れました。
完全に。

イヤイヤ期の理不尽さ、伝わりますか
靴を履かせようとしたら「いや!」
じゃあ自分で履いてと言ったら「できない!」
手伝おうとしたら「いや!」
もう行くよと言ったら「いかない!」
じゃあ置いていくよと言ったら「いく!!!」
…さっきと逆じゃないですか。
しかもこれ、玄関で5分かけてやります。
毎日。
靴下を左右逆に履いた。
直そうとしたら全力で嫌がる。
でも放置したら放置したで「なおして!!!」と怒る。
どっちやねん。
ソファから飛び降りようとする。
止めたら「じぶんでやる!!!」
手を離したら「こわい!!!」
どっちやねん。
バナナを半分食べた。
残り半分を渡したら「もうはんぶんたべた!!!」と泣く。
…それはこっちの台詞です。

折れた日の話
ある日の昼下がり、私は床に座ったまま動けなくなりました。
何があったわけじゃないです。
特別に大きな出来事があったわけでもないです。
ただ、いつもと同じイヤイヤが、いつもより少しだけ多かった日でした。
朝から数えて、たぶん30回くらい「いや!」を聞きました。
そのたびに対応して、なだめて、切り替えて、また対応して。
で、昼過ぎにまた「いや!」が来たとき、
私の中で何かがすっと抜けました。
怒りでも、悲しみでもないです。
ただ、力が抜けた感じです。
床に座って、しばらく何もできませんでした。
子どもはその横で、一人でおもちゃで遊んでいました。

イヤイヤ期の正体
少し仕事の話をします。
小児の理学療法士として子どもを見ていると、
イヤイヤ期は「反抗」じゃないということがよくわかります。
これは「自律神経の調節がまだ未熟」な時期に、
「自我だけ先に育ってしまう」ことで起きます。
やりたい気持ちは出てきた。
でも、できない。
止められた。
うまくいかない。
その全部が「いや!!!」になります。
本人も、実はよくわかっていないです。
なぜ嫌なのか、何が嫌なのか、どうしてほしいのか。
全部「いや」という一言に詰め込まれています。
つまりイヤイヤ期の子どもは、
反抗しているんじゃなくて、
自分の感情の嵐に自分で飲まれています。
それを毎日受け止めている親は、
そりゃ折れます。
折れて当然です。

折れていい、という話
育児の本には「イヤイヤ期は受け止めましょう」と書いてあります。
正しいです。
でも、受け止め続けた結果として床に座り込んでいる人に、
「受け止めましょう」は、少し遠い言葉です。
私が言いたいのはこれです。
折れた日があっていい。
30回「いや!」を受け止めた日に、
31回目で力が抜けても、それは失格じゃないです。
30回受け止めたことが、まずすごいです。
折れた日の次の日、また立てたなら、
それで十分です。

最後に
イヤイヤ期は終わります。
必ず終わります。
今はそう思えない日もあると思います。
「この子はずっとこうなんじゃないか」と思う夜もあると思います。
でも終わります。
そしてたぶん、終わったあとに思います。
あの頃、よく頑張ってたな、と。
折れた日の床の感触も、
30回目の「いや!」も、
全部ひっくるめて、それが育児だったと思える日が来ます。
今日折れた人に、伝えたいのはそれだけです。
折れても、また立てたらそれでいいです。

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