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子どもが癇癪を起こすのは、脳がまだ工事中だからです。

こんにちは。
私は小児の理学療法士をしているアラサーです。

癇癪、しんどいですよね。
スーパーの床で大の字。
帰り際に突然の号泣。
お菓子を1個買ってあげたのに、2個じゃないと嫌だと言う。
靴が脱げただけで世界が終わったような泣き方をする。
「なんでそんなことで」
「さっきまで機嫌よかったのに」
「もう勘弁してくれ」
全部、正しいです。
普通にそう思います。
でも今日は少しだけ、癇癪の正体を話させてください。
知っておくと、次の癇癪がほんの少しだけ違って見えます。

癇癪は「わがまま」じゃないです
仕事で親御さんから癇癪の相談を受けるとき、
最初に必ず言うことがあります。
これ、この子の性格の問題じゃないですよ、と。
癇癪が起きる理由はシンプルです。
子どもの脳は、今まさに工事中です。
感情を「感じる」部分は、生まれた時からあります。
でも感情を「コントロールする」部分、前頭前野は、
実は25歳くらいまでかけてゆっくり育ちます。
つまり子どもの脳の中では、
感情:フル稼働
コントロール:工事中
この状態が、何年も続いています。
嫌だ、悔しい、思い通りにならない。
その気持ちは全力で出てくる。
でも抑える機能がまだない。
だから全部、そのまま外に出ます。
床に大の字で泣きながら。
これはわがままじゃないです。
脳の発達段階として、起きるべくして起きています。

「感情の嵐」に飲まれている子どもの話
小児の理学療法士として子どもを見ていると、
癇癪中の子どもは「暴れている」というより
「感情の嵐に自分で飲まれている」ように見えます。
本人もどうしたいか、わかっていないことが多いです。
泣き止みたいのに泣き止めない。
落ち着きたいのに落ち着けない。
だから「なんで泣いてるの」と聞いても答えられないです。
本人が一番わかっていないからです。
これを聞くたびに、他人事じゃないと思います。
大人だって、感情に飲まれる日はあります。
それを「コントロールしなさい」と言われても、すぐにはできない。
子どもはそれが、毎日起きているだけです。

癇癪のとき、やってしまいがちなこと
癇癪のとき、やりがちだけど逆効果になりやすいことがあります。
「なんで泣いてるの」と理由を聞く
本人もわかっていないことが多いです。
理由を聞かれても答えられず、さらに混乱します。
「泣き止みなさい」と言う
泣き止む機能がまだ工事中なので、言われてもできないです。
「できないことをやれ」と言っているのと同じです。
「もうおしまい」と感情を打ち切る
感情は出し切るまで続きます。
途中で打ち切ろうとすると、さらに激しくなることがあります。
一緒にパニックになる
子どもは親の感情をよく見ています。
親が焦れば焦るほど、子どもの嵐は大きくなりやすいです。

じゃあどうするか
癇癪を「ゼロにする方法」はないです。
正直に言います。
でも「早く落ち着く環境を作る」ことはできます。
まず安全を確認して、待つ
危険がなければ、基本は待つだけでいいです。
感情の嵐は、出し切れば必ず落ち着きます。
「早く泣き止ませよう」より「出し切るのを待つ」のほうが早いです。
言葉より先に、そばにいる
「大丈夫だよ」も「わかるよ」も、嵐の最中には届きにくいです。
それより、ただそばにいるだけのほうが子どもには伝わります。
言葉は、落ち着いてからでいいです。
落ち着いたあとに一言だけ
嵐が終わったあと、「落ち着いたね」の一言だけでいいです。
長い説教はいらないです。
子どもはすでに疲れています。

最後に
癇癪を起こす子どもを見て、
「なんでこんなに」と思うのは自然なことです。
でも今日からは、少しだけ違う見方もできるかもしれないです。
あの子は今、感情の嵐の中にいる。
コントロールの部品が、まだ届いていない。
それだけで、「なんでこんなに」が
「そうか、まだ工事中か」に変わることがあります。
変わるだけで、少し楽になります。
一緒に嵐に飲まれなくて済みます。
癇癪は、終わります。
必ず、終わります。

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